今日は朝から青空が広がり、
昼下がりの暖かさに、
コートを脱ぐと口元が緩んだ。
クリスマスのイルミネーションが輝いているが、
今年は暖冬なのだろう帰宅の足取りは軽かった。
夕食を終え窓から谷戸の方角を見ると、
星空の下で寂しくなるばかりの木々に、
風に揺れたていた若葉が懐かしかった。
12月に入ると忙しい日々が続き、中旬に入ると肩をすぼめて歩き、秋の身軽だった清々しい朝を思い出す。しかし、澄み切った夜空を見上げれば、星々の輝きにすっきりとした気分になる。せわしない日々が続いて行くが、少しくらい鼻歌でも出るくらいじゃなくちゃと思う。
その夏の海辺の街は、陽射しに美しいターコイズブルー海が輝き、星の多さに驚くほどの星が見える。そして、空は厚い入道雲と水色のコップのように輝き、そんな景色を見ながら彼女は涼しそうに髪をかき上げた。その彼女の横顔は、夏らしい陽ざしに輝いている。人生はただの夢だというが、夢なら醒めなければいいと思う。