今朝の信州は気温5度、空はほぼ晴模様です。各地で
桜の満開が報じられていますが、信州は今週の後半と
思われます。
今日は、世界保健機関(World Health Organization)
(WHO)の発足記念日、1948年4月7日にすべての人々
の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力す
る目的で設立されこの日に発効しました。
世界共通の国際デーの一つで。WHOは、1946(昭和21)
年のこの日に、ニューヨークでの国際保健会議で採択
された世界保健機関憲章によって設立された、国連の
機関です。すべての人々が可能な、最高の健康水準に
到達することを目的としています。(World Health Day)
1948年に発効されたWHO憲章では、前文において「健
康」を次のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないというこ
とではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的
にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
(日本WHO協会訳)」
この健康の定義は、いまも世界中でひろく使われてい
ます。ただ、現在でも、日本WHO協会に、従来の健康
の定義に「spiritual(霊的)とdynamic(動的)」は加
わっていないのですかという問い合わせを受けること
があります。
1998年の第101回WHO執行理事会において、「spiritual
(霊的)とdynamic(動的)」を加えた新しい健康の定義
が検討されました。賛否両論があったのですが、第52回
世界保健総会(WHO総会)の議案とすることが決定さ
れました。そして、WHO総会で審議した結果、採択が
見送られました。
日本では、WHO執行理事会により総会に提案が決まっ
た時点で、健康の定義の改正が規定事実のように大き
く報道されたために、現在も誤解が続いている面があ
ります。
この提案をしたのはEMRO(東地中海地域事務局)で
す。アラビアのイブン・スィーナー(980-1037)の
『医学典範』は、ギリシア・ローマに由来する医学理
論を体系的に整理したもので、長くヨーロッパにおい
ても医学の教科書として使われました。そういうイス
ラム医学の伝統に則って、文化的宗教的な背景に基づ
いた健康観を提案したものと考えられます。
今後も、WHO憲章の健康の定義を不変のものとして捉
えるのではなく、時代や環境に即して変化するなかで、
健康とは何かという真摯な議論を続けていく姿勢が求
められているようです。
皆さんの思い描く「健康」の定義・・何と答えますか
昨日はみどり湖の水芭蕉公園の作業に行ってきました










今朝の地元紙ではこんな紹介です
