日本の屋根裏人のワイコマ日記です

日本の屋根と云われる北アルプスの山々は、世界遺産の富士山に次ぐ名峰の数々、この素晴らしい環境の麓から発信する日記です。

今年の少子化問題について考えてみた

2025年01月10日 07時06分56秒 | Weblog
今朝の信州塩尻は気温が氷点下6度、空は曇り空です。
先日の産経新聞に報道で、我が国の少子化について報道
されていました。デジタル端末のモニターの中で、時が
刻まれる。カウントが進むたび、1人、また1人と減って
いく。残された時間は昨年、一気に100年ほど早まった。
695年後の2720年1月5日、その数は1人となる。
出生率と婚姻率は表裏一体の関係は誰もが認知してい
ます。「子ども人口時計」。日本の子供の数が1人になる
までの残された時間を算出し続けている。数値が指し
示しているのは少子化が行き着く果ての「世界線」だ。
「もう、猶予はない」。開発者の東北大大学院教授、
吉田浩(加齢経済学)はこう語り、1人の女性が生涯に
産む子供の数を示す合計特殊出生率について触れる。
「子供を増やすには両親となる2人が生まれなければ
ならないので、出生率が2以上でなければならない。
だが、50年ほど前に2を下回って以降、ブレーキがかか
らない状態が続いている」令和5(2023)年の出生率は
過去最低の1・20。東京に至っては0・99と、初めて1を
割り込んだ。日本では、結婚しなければ子供を産まな
い傾向が顕著だ。出生率の向上と婚姻率の底上げは、
表裏一体の関係にある。
生涯未婚率、男性は28%
令和2(2020)年の人口統計資料集によると、生涯
未婚率(50歳未婚率)は男性28%、女性17%。調査
開始以降、過去最高となった。「結婚したくない人が
増えたというよりも、結婚に適した相手に『出会いに
くい』社会になった」。中央大教授の山田昌弘(家族
社会学)はこう話し、現代を「難婚社会」と表現する。
理由の一つとして挙げられるのは、交流サイト(SNS)
などの発展に伴い、人と直接会う形で関わりを持たな
くても、さまざまな活動ができるようになったこと。
「(生身の)人との接点が減ったことで、結婚以前の
出会いの機会も減り、結果的に結婚しないという選択
肢を取る若者が増えている」加えて、長期化する経済
の低迷に伴う閉塞感も、重くのしかかる。
子育てに象徴されるように、家庭を持つということは
自分以外の誰かに対して責任を持つことだ。今年より
来年、来年より再来年は給料が上がる。そうした実感
を持つことが非常に難しい今の若者らにとって、今の
社会は「結婚などしない方が、リスクが少なく生活し
ていける」(山田)と映る。
皆婚社会から難婚社会、無婚社会へ
大正から平成初頭までの間、生涯未婚率は男女とも5%
前後で推移していた。社会の大半の人々が結婚する、
「皆婚社会」が成立していたといえる。「皆婚社会では、
未婚状態がよりつらくなる『未婚ペナルティー』が発生
していた可能性がある」。経済の視点で「幸福」につい
て研究している拓殖大教授の佐藤一磨(家族経済学)は
こう推測する。誰もが結婚する社会では、未婚者は
「当たり前の状態からの逸脱」とみなされ、相対的に
幸福度が押し下げられる。皮肉めいているが、現代の
日本社会は「幸福の観点でいえば、未婚者にとってより
生きやすい社会となったのではないか」という。
国立社会保障・人口問題研究所の試算によると、2050年
に27都道府県で単身世帯が4割を超える。かつての皆婚
社会は難婚社会を経て、やがて「無婚社会」へと到達
するのだろうか。
誰かと生活望むも…経済上の不安
子ども人口時計の開発者である吉田は、こう訴える。
「女性や高齢者が就業できる環境を整え、全ての人が
『総活躍』する社会を目指すべきだ」
一人でも胸を張って生きていける社会は、それはそれ
で素晴らしい。だが、大切な誰かと生活をともにし、
その人との間に子をもうけ、人生を歩むことを望んで
いるにもかかわらず、経済上の不安などからそれがか
なえられない社会は、素晴らしいとはいえない。
障害を取り除くために、知恵を絞らなければならない。
出生数の減少が止まらない限り、「時計」の針が戻る
ことはないのだから。
と産経新聞の記事は報じていた、今年もこの少子化に
ついて、真剣に考えて、多くの意見を聞き若者たちに
啓発して行かなければならない。国民みんなの問題と
して広く考えてみたいものです。













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