前に初代RX-7の改造記録を書きましたが(こちらとこちら)、
ポルシェ944S2の改造記録も残しておこうと思います。
といっても、もともと高性能で完成度の高いクルマだったため、
それほどいじろうという気持ちが起こらず、
改造した箇所はごくわずかでした。
前編は、エキゾーストパイプのお話です。
このときは、そもそもエキゾーストパイプを探すこと自体がたいへんでした。
というのも、911のパーツはいろいろなところから豊富に出ていて、
関西でも911のチューニングを手がけている店は何軒もありますが、
944は911に比べると、人気も劣るし台数が少ないので、
なかなかパーツをつくっているところがないのです。
今のようにインターネットも普及していなかったため、
僕は雑誌を読み漁って情報を集めるしかありませんでした。
やがてある雑誌の広告に、
「オリジナルマフラー(ステンレス製)944/S2………¥198,000」
と書いてあるのを見つけました。
「おっ、やっとあった! じゅ、198,000円か~、けっこうするな~」
しかし、他に選択肢がないことを考えると、
これに賭けてみるしかない気がしました。
そこで、そのショップに電話で尋ねてみることにしました。
「この944のマフラーについて教えてください」
「はい、ウチで独自に開発したもので、いろいろな太さのパイプで何本も試作をして、いちばん性能がよかったものを製品化しているんです。エキゾーストマニホールドの下からつくってあって、ストレートタイプでキャタライザーはなく、中間に膨張管、出口の手前にサイレンサーがついています。いい音しますよ」
とのこと。値段を確認したら、
少し割り引きがあるとも言ってくれました。
電話の応対が親切だったことから、
僕はこのショップを信頼することにして、
今はなくなった京都のあるショップを通して取り寄せました。
大阪のポルシェ専門修理工場に行くようになる前、
時々面倒を見てもらっていたところです。
マフラーが届いたとの連絡を受け、
急いで取り付けに行ったところ、
これが一筋縄ではいきませんでした。
なんと、ノーマルのエキパイとエキマニとの継ぎ目(フランジ)の位置と、
送られてきたエキパイの継ぎ目の位置が合わず、
そのままでは取り付けられないことがわかったのです。
「えっ? そんなことがあるの?」
僕は驚きましたが、どうすることもできません。
そこで、京都のショップのお兄さんは、
慌てて東京のショップに尋ねてくれました。すると、
「年式による仕様の違いなのか、エキマニとエキパイの継ぎ目の位置が違う場合があるらしく、その間を埋めるパイプもつくっているので、すぐに無料で送ってくれる」
とのこと。ホッと胸をなでおろし、
追加のパイプが届くまで、交換はお預けとなりました。
数日後、問題は解決し、無事エキパイを装着することができました。
アイドリング音が重低音に変わり、
少し吹かしてみたら、決してうるさすぎない音量で、
ステンレスならではのなんともいい音が響いています。
「ちょっとそのへんを走っておいでよ」
と言われ、僕はドキドキしながら道路に出ました。
すると、少しパワーが向上しているのが明確に感じ取れました。
試しに目一杯加速してみようと思い、
広い道に出て、アクセルを思い切り踏み込んでみたら、
2速にシフトアップしてクラッチをつないだ瞬間、
「キャキャッ!」とホイールスピンを起こしました。
こんなことはそれまでなかったことです。
僕は嬉しくてたまりませんでした。
お気に入りのクルマが、さらに愛おしく感じられました。
エキパイを変えただけのことですが、
自分の意思と判断でパーツを交換したことにより、
一歩クルマと自分との距離が縮まったような気もしました。
それからの運転が、さらに楽しくなったことは言うまでもありません。
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☆ポルシェ944S2のエキゾーストノートについては、こちらのページにも書いてあります。ぜひご覧ください☆
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☆当時の雑誌はまだ保存しています。忘れていましたが、944ターボ用のエキパイは28万円だったんですね。S2でよかったと思います(笑)☆
ポルシェ944S2の改造記録も残しておこうと思います。
といっても、もともと高性能で完成度の高いクルマだったため、
それほどいじろうという気持ちが起こらず、
改造した箇所はごくわずかでした。
前編は、エキゾーストパイプのお話です。
このときは、そもそもエキゾーストパイプを探すこと自体がたいへんでした。
というのも、911のパーツはいろいろなところから豊富に出ていて、
関西でも911のチューニングを手がけている店は何軒もありますが、
944は911に比べると、人気も劣るし台数が少ないので、
なかなかパーツをつくっているところがないのです。
今のようにインターネットも普及していなかったため、
僕は雑誌を読み漁って情報を集めるしかありませんでした。
やがてある雑誌の広告に、
「オリジナルマフラー(ステンレス製)944/S2………¥198,000」
と書いてあるのを見つけました。
「おっ、やっとあった! じゅ、198,000円か~、けっこうするな~」
しかし、他に選択肢がないことを考えると、
これに賭けてみるしかない気がしました。
そこで、そのショップに電話で尋ねてみることにしました。
「この944のマフラーについて教えてください」
「はい、ウチで独自に開発したもので、いろいろな太さのパイプで何本も試作をして、いちばん性能がよかったものを製品化しているんです。エキゾーストマニホールドの下からつくってあって、ストレートタイプでキャタライザーはなく、中間に膨張管、出口の手前にサイレンサーがついています。いい音しますよ」
とのこと。値段を確認したら、
少し割り引きがあるとも言ってくれました。
電話の応対が親切だったことから、
僕はこのショップを信頼することにして、
今はなくなった京都のあるショップを通して取り寄せました。
大阪のポルシェ専門修理工場に行くようになる前、
時々面倒を見てもらっていたところです。
マフラーが届いたとの連絡を受け、
急いで取り付けに行ったところ、
これが一筋縄ではいきませんでした。
なんと、ノーマルのエキパイとエキマニとの継ぎ目(フランジ)の位置と、
送られてきたエキパイの継ぎ目の位置が合わず、
そのままでは取り付けられないことがわかったのです。
「えっ? そんなことがあるの?」
僕は驚きましたが、どうすることもできません。
そこで、京都のショップのお兄さんは、
慌てて東京のショップに尋ねてくれました。すると、
「年式による仕様の違いなのか、エキマニとエキパイの継ぎ目の位置が違う場合があるらしく、その間を埋めるパイプもつくっているので、すぐに無料で送ってくれる」
とのこと。ホッと胸をなでおろし、
追加のパイプが届くまで、交換はお預けとなりました。
数日後、問題は解決し、無事エキパイを装着することができました。
アイドリング音が重低音に変わり、
少し吹かしてみたら、決してうるさすぎない音量で、
ステンレスならではのなんともいい音が響いています。
「ちょっとそのへんを走っておいでよ」
と言われ、僕はドキドキしながら道路に出ました。
すると、少しパワーが向上しているのが明確に感じ取れました。
試しに目一杯加速してみようと思い、
広い道に出て、アクセルを思い切り踏み込んでみたら、
2速にシフトアップしてクラッチをつないだ瞬間、
「キャキャッ!」とホイールスピンを起こしました。
こんなことはそれまでなかったことです。
僕は嬉しくてたまりませんでした。
お気に入りのクルマが、さらに愛おしく感じられました。
エキパイを変えただけのことですが、
自分の意思と判断でパーツを交換したことにより、
一歩クルマと自分との距離が縮まったような気もしました。
それからの運転が、さらに楽しくなったことは言うまでもありません。
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☆ポルシェ944S2のエキゾーストノートについては、こちらのページにも書いてあります。ぜひご覧ください☆
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☆当時の雑誌はまだ保存しています。忘れていましたが、944ターボ用のエキパイは28万円だったんですね。S2でよかったと思います(笑)☆
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