風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

初めてのレース観戦

2007-07-07 07:34:00 | サーキットにて
初めて鈴鹿サーキットでレース観戦をしたのは、1983年のこと。
その年の3月に開催された「全日本BIG2&4レース」というイベントでした。
4輪と2輪の国内トップカテゴリーの開幕戦に位置づけられ、
1日の間に、4輪はF2(後にF3000になった)、F3、シビックワンメイク、
2輪はGP500、GP250などの決勝レースが行なわれるという、
観戦する側にとっては「お得感満点」のレースイベントです(笑)。
ちなみに、鈴鹿サーキットの最終コーナーに「シケイン」が追加されて最初のレースだったはずです。

サーキットに到着して、まず感激したのは、
コースを広々と見渡せる景色でした。
「これがサーキットかぁ~、すごく広いんやな~」と、
18歳だった僕は、着いて早々嬉しくてたまらなくなり、
ワクワクしながらレースが始まるのを待っていたものです。

やがてその日の最初のレースがスタートし、
僕の興奮状態はさらにエスカレートしました。
確か第2コーナーあたりで見ていましたが、
それまで聞いたこともないすさまじい爆音を轟かせながら、
数十台のオートバイが目の前を通過したと思ったら、
その数秒後に、ゆるやかな風に乗って、
オイルやタイヤの焦げたような香りが漂ってきたのです。
「うぉーっ、テレビで見るのとは迫力が全然違う! こんな匂いまでするのか~、すげーっ!!」

その日僕は、後にF1レーサーとなる中嶋悟さんが、
F2レースで優勝するのを目撃しました。
高橋国光さん、星野一義さん、松本恵二さんらが現役で、
ジェフ・リースやエジェ・エルグも走っていた中で、
中嶋さんの走りは群を抜いていて、この日だったと思うのですが、
豪快な「鈴鹿第1コーナー大外刈りオーバーテイク」も生で見られました。
鈴鹿の第1コーナーの進入でアウト側からぶち抜くのは、
中嶋さんの得意技で、F1でティレルに乗っていたときもやっていました。
それを見ていたケン・ティレルが、
満面の笑顔で讃えていた様子が忘れられません。

一日中、雨が降ったり止んだりの天気でしたが、
レースとレースの間の時間を利用して、
ヘアピンやスプーンカーブのあたりまで歩き、
コース周辺を一通り見て回りました。
またレース後、東コースをゴーカートで走れる時間があって、
それにも乗りました。
ゴーカートに乗りながら、
「ついさっきまでここを中嶋さんや平さん(GP500)が走ってたのか~」
と思い、何ともいえない嬉しい気持ちを感じていました。
こうして、大興奮、大感激の初レース観戦は終了したのです。

あの日のことは、一生忘れられない思い出となっています。
サーキットの最大の醍醐味は、
「スタート直後の、会話もできなくなるほどのすさまじい爆音と、漂ってくるレーシングマシンの匂い」
といえるのではないでしょうか。
とにかくあの迫力は、サーキットに足を運ばないと、
絶対に味わうことはできないと思います。



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