好きなクルママンガシリーズの第3弾は、
楠みちはるさんの「湾岸ミッドナイト」です。
楠さんといえば、僕らの世代はバイクマンガの「あいつとララバイ」でファンになった人も多いはず。
クルマやバイクを扱った作品が多く、
他には「シャコタンブギ」なども有名で、楠さん自身、
所有したクルマを一切手放さないことでも知られています。
「あいつとララバイ」は割と軟派な内容のお話でしたが、
「湾岸ミッドナイト」は打って変わってひたすら硬派なストーリー。
クルマやチューニングに関する専門用語が当たり前のように出てきて、
ターゲットとなる読者層を、
最初からクルマ好きだけに絞っている(ように感じられる)ところが潔いと思います。
このマンガの面白さは、
ツインターボ600馬力にチューンされた初代フェアレディZ、
通称「悪魔のZ」に乗る主人公のアキオや、
アキオとZに挑戦する登場人物たちの人生模様が、
かなりドラマチックに描かれているところにあります。
白いテスタロッサを駆る女たらしのカメラマン、
GTR(BNR32)を駆る売れっ子女性モデル、
ポルシェターボを駆るクールで優秀な外科医、
悪魔のZをつくりあげたヤクザなチューナーくずれ、
RX-7を操る元暴走族の天才ドライバーなどなど、
それぞれのキャラクターが個性豊かで魅力的で、
1人ひとりのファンになってしまいそうなくらい、
物語の中で大きな存在感を示しています。
また、クルマの描き方も独特です。
初期の頃は、「悪魔のZ」の存在がオカルトチックに描かれていて、
クルマのチューニングに関する記述もやや大味でした。
ところが次々とライバルが現れるごとに、
どんどんマニアックな方向に路線が変わり、
F1タービンをZのエンジンに装着したらどうだとか、
Zをドライサンプ化してエンジン搭載位置を下げるとか、
少し性能は落ちるが音が最高にいいマフラーをポルシェターボのためにつくるとか、
ランエボのファイナルをハイギアードの輸出用に変えて300キロ出るようにするとか、
チューニングの内容が非常に事細かに描かれるようになりました。
このあたりが、クルマ好きの心をくすぐっているのは間違いありません。
バトルの舞台は首都高速の環状線や湾岸線などで、
一般車の間を時速200キロ前後ですり抜けながら、
直線では時速300キロ以上出すという相当危険なもの。
これに近いことが現実に行なわれているのかどうか、
僕には分かりませんが、かなりリアリティを感じる場面もあるので、
あながちまったくのフィクションでもないのでしょう。
登場人物の中には実在のモデルがいる場合もあるようです。
ただ、公道でのあまりにも常軌を逸した競争を描いているためか、
途中から、
「ここに描かれる走行シーンを真似することはしないでください」
と欄外に書かれるようになりました(笑)。
想像ですが、おそらく外部からの何らかの働きかけがあったのでしょう。
Zに乗るアキオは永遠の高校4年生(バイトのし過ぎで留年中)。
「湾岸ミッドナイト」は青春ものではありませんが、
いくつになっても少年の気持ちがなくならない大人の心に、
そこはかとなく淡い思い入れが湧いてくるのは、
少しずつ成長していく少年が主人公だからなのかもしれません。
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☆現在37巻くらいまで出ていたと思います。「GT roman」と同じく、僕にとって「読み返し率」の非常に高いマンガです☆
楠みちはるさんの「湾岸ミッドナイト」です。
楠さんといえば、僕らの世代はバイクマンガの「あいつとララバイ」でファンになった人も多いはず。
クルマやバイクを扱った作品が多く、
他には「シャコタンブギ」なども有名で、楠さん自身、
所有したクルマを一切手放さないことでも知られています。
「あいつとララバイ」は割と軟派な内容のお話でしたが、
「湾岸ミッドナイト」は打って変わってひたすら硬派なストーリー。
クルマやチューニングに関する専門用語が当たり前のように出てきて、
ターゲットとなる読者層を、
最初からクルマ好きだけに絞っている(ように感じられる)ところが潔いと思います。
このマンガの面白さは、
ツインターボ600馬力にチューンされた初代フェアレディZ、
通称「悪魔のZ」に乗る主人公のアキオや、
アキオとZに挑戦する登場人物たちの人生模様が、
かなりドラマチックに描かれているところにあります。
白いテスタロッサを駆る女たらしのカメラマン、
GTR(BNR32)を駆る売れっ子女性モデル、
ポルシェターボを駆るクールで優秀な外科医、
悪魔のZをつくりあげたヤクザなチューナーくずれ、
RX-7を操る元暴走族の天才ドライバーなどなど、
それぞれのキャラクターが個性豊かで魅力的で、
1人ひとりのファンになってしまいそうなくらい、
物語の中で大きな存在感を示しています。
また、クルマの描き方も独特です。
初期の頃は、「悪魔のZ」の存在がオカルトチックに描かれていて、
クルマのチューニングに関する記述もやや大味でした。
ところが次々とライバルが現れるごとに、
どんどんマニアックな方向に路線が変わり、
F1タービンをZのエンジンに装着したらどうだとか、
Zをドライサンプ化してエンジン搭載位置を下げるとか、
少し性能は落ちるが音が最高にいいマフラーをポルシェターボのためにつくるとか、
ランエボのファイナルをハイギアードの輸出用に変えて300キロ出るようにするとか、
チューニングの内容が非常に事細かに描かれるようになりました。
このあたりが、クルマ好きの心をくすぐっているのは間違いありません。
バトルの舞台は首都高速の環状線や湾岸線などで、
一般車の間を時速200キロ前後ですり抜けながら、
直線では時速300キロ以上出すという相当危険なもの。
これに近いことが現実に行なわれているのかどうか、
僕には分かりませんが、かなりリアリティを感じる場面もあるので、
あながちまったくのフィクションでもないのでしょう。
登場人物の中には実在のモデルがいる場合もあるようです。
ただ、公道でのあまりにも常軌を逸した競争を描いているためか、
途中から、
「ここに描かれる走行シーンを真似することはしないでください」
と欄外に書かれるようになりました(笑)。
想像ですが、おそらく外部からの何らかの働きかけがあったのでしょう。
Zに乗るアキオは永遠の高校4年生(バイトのし過ぎで留年中)。
「湾岸ミッドナイト」は青春ものではありませんが、
いくつになっても少年の気持ちがなくならない大人の心に、
そこはかとなく淡い思い入れが湧いてくるのは、
少しずつ成長していく少年が主人公だからなのかもしれません。
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☆現在37巻くらいまで出ていたと思います。「GT roman」と同じく、僕にとって「読み返し率」の非常に高いマンガです☆
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