元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。
古田肇知事 Ⓒ東海テレビ
岐阜 本巣の養鶏場で鳥インフル検出 約1万5000羽の処分進める NHK 2024年11月19日 12時43分
18日、岐阜県本巣市の養鶏場でニワトリが死んでいるのが見つかり、岐阜県は高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。県はおよそ1万5000羽の処分を進めています。
岐阜県によりますと、本巣市の養鶏場で18日、ニワトリ12羽が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査を行ったところ、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。
これを受けて岐阜県は19日午前、緊急の会議を開き、24時間以内にこの養鶏場のすべてのニワトリおよそ1万5000羽を処分することや、消毒などの防疫措置を11月22日までに終わらせることを確認しました。
また、半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、3キロから10キロ以内を区域外への出荷などを禁止する「搬出制限区域」に指定しました。
「移動制限区域」に卵などを出荷している農家はありませんが、「搬出制限区域」にある4か所の養鶏場のニワトリ1万6000羽余りの卵などについては国との協議が整うまで出荷できなくなります。
会議のあと、古田知事は記者団に対し「ウイルスには、いささかの隙も許されないということを改めて厳しく受け止め、対策を徹底していきたい」と述べました。
岐阜県によりますと、県内の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザの感染が確認されたのはことし1月以来です。
「ランピースキン病」に感染した牛 福岡県で相次ぎ確認 国内初 NHK 2024年11月18日 18時39分
乳量の減少などの症状が出る牛の感染症「ランピースキン病」に感染した牛が国内では初めて福岡県内で相次いで確認されました。福岡県は、まん延防止のため法律に基づいて感染が確認された農場から半径20キロ以内の牛に対してワクチン接種を命じました。
牛の感染症「ランピースキン病」は、牛の皮膚にしこりやむくみのほか乳量の減少、発熱などの症状がみられる病気です。
蚊や吸血性のハエなどが媒介し、2019年以降、アジアでの感染が拡大しています。
福岡県の発表によりますと、今月6日以降、糸島市の8つの農場で乳牛への感染が相次いで確認されました。
国内での感染確認は初めてです。
これを受けて、福岡県はまん延を防止しようと家畜伝染病予防法に基づいて18日、牛の所有者に対してワクチン接種を命じました。
対象となるのは、感染が確認された農場から半径20キロ以内の区域で飼育されている牛で、接種の期間は今月21日から来年3月末までです。
ワクチン接種は無料だということです。
福岡県によりますと、ランピースキン病は人には感染せず、ワクチンを接種した牛の肉を食べたり、牛乳を飲んでも人の健康に影響はないということです。
福岡県は疑わしい牛を隔離して出荷を自粛するとともに、県内の農場に対し衛生管理の徹底を呼びかけています。
ランピースキン病とは
ランピースキン病は牛が感染するウイルス性の感染症で、家畜伝染病予防法では発生が確認された場合、国への届け出が義務づけられています。
農林水産省によりますと、感染した牛の血液を吸った蚊や吸血性のハエなどがウイルスを媒介することで感染が広がるとされています。
感染して発症すると皮膚の広い範囲にしこりができるほか、乳量が低下したり発熱したりといった症状がみられるということです。
有効な治療法はまだ見つかっていませんが、発症しても死ぬことは少なく、ほとんどの牛は自然に回復するということです。
また、有効なワクチンが開発されていて感染した牛が確認された場合、ワクチンの接種を行って感染拡大を防ぐことになっています。
もともとは、アフリカで確認されていた牛の病気でしたが、5年ほど前から中国などアジアでも感染が報告されるようになり、2023年10月には韓国でも発生が確認されたため、農林水産省は今年度、20万回分のワクチンを購入して発生に備えていました。
今回、国内で初めて感染した牛が見つかったことを受けて、農林水産省は全国の都道府県に通知を出して▼感染が疑われる牛がいた場合は速やかに隔離して報告することや、▼蚊や吸血性のハエなどを牛に寄せつけないよう殺虫剤を散布するなど、防疫対策の徹底を呼びかけています。
農林水産省によりますとこのウイルスに感染するのは、牛や水牛などに限られ、ヒトには感染しないということです。
またワクチンを接種した牛の肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても健康に影響はないということです。
革マル派のアジトを家宅捜索、コロナ給付金不正受給の疑い 活動資金にしていたか:東京新聞 TOKYO Web 2024年11月12日 18時38分
革マル派の活動家が新型コロナウイルス対策の給付金を不正受給した疑いがあるとして、警視庁公安部は12日、詐欺の疑いで、活動家が集団で居住する東京都新宿区早稲田鶴巻町のマンションを家宅捜索した。
公安部は、不正受給した給付金が組織の活動資金になっていた可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、複数の活動家の男女が2022年以降、それぞれ都内の複数の自治体に、給付金の支給対象となる住民税非課税世帯ではないのに、同世帯だと偽った申請書を提出。それぞれが十数万円ずつをだまし取ったとみられるという。
マイコプラズマ肺炎の患者数 前週よりわずかに減少も依然多く | NHK 2024年11月12日 14時21分
今月3日までに全国の医療機関から報告されたマイコプラズマ肺炎の患者の数は、過去最多となった前の週よりもわずかに減りましたが、依然として多い状態が続いています。
マイコプラズマ肺炎は子どもに多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状が見られます。
中でもせきは1週間以上続くことがあるほか、一部の人は肺炎が重症化したり衰弱したりして入院するケースもあります。
国立感染症研究所のまとめによりますと、今月3日までの1週間に全国およそ500か所の医療機関から報告された患者の数は1医療機関当たり2.46人でした。
1999年に現在の方法で統計を取り始めてから最多となった前の週より0.03人減ったものの、依然として多い状態が続いています。
都道府県別で最も多いのは
▽青森県で5.67人
次いで
▽埼玉県で5.33人
▽岐阜県で4.6人
▽東京都で4.28人
▽茨城県で4.08人などとなっています。
日本呼吸器学会などは、マスクの着用や換気といった基本的な感染対策を徹底するとともに、せきなどの症状があって周囲に同じような症状の人がいる場合は、医療機関を受診することなどを呼びかけています。
宮城 石巻 養鶏場で鳥インフル検出 約17万羽の処分を開始 | NHK 2024年11月10日 13時28分
宮城県石巻市の養鶏場で死んだニワトリについて国が詳しい検査を行った結果、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことがわかりました。県はこの養鶏場で飼育されているおよそ17万羽を処分する方針です。
これは10日、県庁で開かれた対策本部会議で報告されました。
それによりますと、9日午後、石巻市にある養鶏場から2日間で200羽あまりのニワトリが死んだと、県の家畜保健衛生所に連絡がありました。
県が遺伝子検査を行った結果、高病原性が疑われる鳥インフルエンザが検出され、国の専門機関が行った検査で確認されました。
これを受けて県は午前11時からこの養鶏場で飼育されているおよそ17万2000羽の処分を始めました。
処分は今月13日にかけて行われる予定で、平成28年度のおよそ22万羽に次いで過去2番目に多いということです。
県は感染防止対策として、現場から10キロ圏内にある5か所の農場で飼育されているニワトリの搬出を禁止し、養鶏場周辺の3か所に消毒ポイントを設けました。
村井知事は「早く処分をするのが大切で全力を尽くしたい。野鳥の飛来に伴い、鳥インフルエンザの発生確率は高くなってしまう。農家には改めて防疫の大切さを伝えたい」と話していました。
東北地方の養鶏場で、今シーズン、鳥インフルエンザの発生が確認されたのは初めてです。
マイコプラズマ肺炎の患者数 5週連続で過去最多更新 | NHK 2024年11月5日 13時31分
発熱や長引くせきといった症状が特徴で、子どもが感染することの多いマイコプラズマ肺炎の流行が続いていて、先月27日までに全国の医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり2.49人と、5週連続で過去最多を更新しました。
マイコプラズマ肺炎は子どもに多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり、感染すると発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状が見られます。
中でもせきは1週間以上続くことがあるほか、一部の人は肺炎が重症化したり衰弱したりして入院するケースもあります。
国立感染症研究所のまとめによりますと、先月までの1週間に全国およそ500か所の医療機関から報告された患者の数は9週連続で増加し、1医療機関当たり2.49人と、1999年に現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。
過去最多を更新するのは5週連続です。
都道府県別でみますと、最も多いのが▽愛知県で5.4人、次いで▽福井県で5.33人、▽青森県で5人となっているほか、▽東京都で4.84人、▽大阪府で3.11人などとなっています。
患者の増加が続く中、日本呼吸器学会などはマスクの着用や換気といった基本的な感染対策を徹底することや、せきなどの症状があって周囲に同じような症状の人がいる場合は医療機関を受診することなどを呼びかけています。
島根 大田市 養鶏場 鳥インフルエンザ感染確認 今季全国4例目 | NHK 2024年10月31日 9時07分
島根県大田市にある養鶏場で複数のニワトリが死んでいるのが見つかり、県が遺伝子検査を行った結果、高病原性の鳥インフルエンザに感染していることが確認されました。県はこの養鶏場で飼育されているおよそ40万羽のニワトリを処分することを決めました。
島根県によりますと、30日正午ごろ大田市にある養鶏場から「7羽のニワトリが死んでいる」と通報があり、死んだ5羽と近くにいた生きている2羽について、遺伝子検査を行ったところ、高病原性の「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。
県は、31日午前4時半に危機管理対策本部会議を開き、31日午前8時からこの養鶏場で飼育されているおよそ40万羽のニワトリの処分を始めることを決めました。
また、▽半径3キロ以内の養鶏場についてはニワトリや卵の移動を、▽半径10キロ以内については出荷を制限する措置をとりました。
県によりますとこの養鶏場から10キロ以内にほかの養鶏場はないということです。
会議で島根県の丸山知事は「防疫を速やかに行い、今後の発生に備えて態勢を確認してほしい」と指示し、県内の養鶏業者に対して「野生動物の侵入対策を徹底し、異常があればすぐに通報してほしい」と注意を呼びかけました。
県によりますと今シーズン、全国の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは4例目で、島根県内の養鶏場では、2010年以来だということです。
マイコプラズマ肺炎 4週連続で過去最多を更新【専門家Q&Aも】 | NHK 2024年10月29日 19時46分
発熱や長引くせきといった症状が特徴で、子どもが感染することの多いマイコプラズマ肺炎の流行がさらに拡大しています。
10月20日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関あたり2.01人と4週連続で過去最多を更新しました。
マイコプラズマ肺炎は子どもに多い細菌性の感染症で、飛まつや接触で広がり、感染すると発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状が見られます。
中でもせきは1週間以上続くことがあるほか、一部の人は肺炎が重症化したり衰弱したりして入院するケースもあります。
国立感染症研究所のまとめによりますと、10月20日までの1週間に全国およそ500か所の医療機関から報告された患者の数は8週連続で増加し、1医療機関あたり2.01人と、1999年に現在の方法で統計をとり始めてから最も多くなりました。
過去最多を更新するのは4週連続です。
都道府県別【多い順】
▽青森県 4.83人
▽佐賀県 4.67人
▽愛知県 4.47人
▽京都府 4人
▽東京都 3.84人
▽大阪府 3.28人
マイコプラズマ肺炎 感染状況MAPはこちら全国の感染者数推移や都道府県ごとの感染者数をお伝えしています。
マイコプラズマ肺炎 患者のX線画像
以前の流行と別タイプの細菌9割以上
流行が続くマイコプラズマ肺炎について、川崎医科大学などのグループが患者から採取した原因となる細菌の遺伝子を調べたところ、新型コロナウイルスの拡大前に主流だったものと異なるタイプが9割以上を占めていることがわかりました。
原因となる細菌「肺炎マイコプラズマ」は「タイプ1」と「タイプ2」の2つの異なる型が確認されていますが、川崎医科大学の大石智洋教授らの研究グループがことし3月から9月まで全国7つの医療機関でマイコプラズマ肺炎と診断された患者86人のうち地域などに偏りがないように抽出した16人の細菌の遺伝子を調べたところ、9割以上が「タイプ1」だったということです。
研究グループによりますと、2005年から2015年にかけては「タイプ1」が主流でしたが、大きな流行となった2016年は「タイプ2」が主流となり、2018年と2019年には、8割以上が「タイプ2」となっていました。
新型コロナの拡大で患者がほとんど報告されなかった2023年までの4年間は調査ができませんでしたが、研究グループはこの間に主流の型が「タイプ1」に置き換わったとみています。
専門家「免疫もたない人多い 以前かかった人も再感染の可能性」
型の違いによる感染性や病原性の違いは、確認されていないということですが、大石教授は「以前流行したものとは異なる型が主流になり、免疫をもたない人が多いことが、今の大きな流行につながっていると考えている。以前かかったことのある人でも再び感染する可能性があるので、マスクなどの対策を徹底してほしい」と呼びかけています。
【Q&A】予防や治療など必要な対策は?
川崎医科大学 大石智洋教授
およそ8年ぶりの大流行となっている理由や必要な対策について、マイコプラズマ肺炎に詳しい川崎医科大学の大石智洋教授に聞きました。
Q. 患者数がこれほど増えているのはなぜか。
A.
流行している細菌の型が変わったことに加え、大きな流行が2016年以来久しぶりで、免疫のない人が大勢いることも理由の1つになっていると考えています。
マイコプラズマ肺炎は、おおむね4年ごとに流行することから「オリンピック肺炎」とも呼ばれてきました。このため、2016年の4年後の2020年に流行するのではないかと言われていましたが、新型コロナの影響で感染症への対策が取られたこともあり、流行しませんでした。今回はおよそ8年ぶりの流行となり、ピーク時の患者数も多くなると考えられます。
例年、秋から冬の始めごろまで流行するとされてきました。感染してから発症するまでの潜伏期間がおよそ2週間と長く、感染に気がついていない人も一定数いると考えられ、今後もしばらく流行は続くと思います。
Q. 発熱やせきなど、かぜと症状が似ていて見分けるのが難しいと感じる。どんなことに気をつけたらいいか。
A.
子どもを中心に流行していますが、大人も感染する可能性があります。注意するポイントとしては、ふだんかぜをひいたときにはあまり出ない症状、例えば、あまり熱を出さない人が発熱したり、乾いたせきを繰り返したりするといった症状に気をつけてほしいと思います。特に、周囲でマイコプラズマ肺炎と診断された人がいる場合は症状があれば早めに医療機関を受診するようにしてください。潜伏期間が長いため、感染した人と接触した場合は症状が出ないか気をつけてほしいと思います。
Q. 感染しないためにはどんな対策が有効か。
A.
病気の原因は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌です。飛まつが主な感染経路となるので、マスクの着用は基本的な対策の1つです。症状のある人がマスクをするのが一番効果がありますが、現在のように流行している状況であれば、周りの人がマスクを着用することも予防につながります。もちろん、手洗いなどそのほかの基本的な感染対策も大切です。
Q. もし感染した場合、どんな治療が受けられるか。
A.
治療は、この細菌に効果のある抗菌薬を投与します。個人差はありますが、薬を飲めば通常は数日で熱が下がります。早めに治療できれば早く治りますし、人に感染させるリスクも減らすことができます。
ただ、これまでの薬が効きにくい耐性菌に感染しているケースも確認されています。私たちの研究室が全国調査したところ、第1選択として広く使われている薬に耐性がある菌が全体の55%あまりを占めていたという結果でした。耐性菌に感染すると、医療機関ではじめに処方された薬ではなかなか治らないこともあるので、もし2、3日飲み続けても熱が下がらないようなら、再度受診して別の薬を使うべきか医師に相談してください。
マイコプラズマ肺炎 患者数急増 5つの学会が感染対策など提言 | NHK 2024年10月27日 6時06分
マイコプラズマ肺炎の患者数が急増する中、日本呼吸器学会など5つの学会は感染対策などをまとめた提言を公表し、注意を呼びかけています。
マイコプラズマ肺炎は、子どもに多い細菌性の感染症で、発熱や長引くせきが特徴です。
ことしは、夏ごろから患者数が急増し、国立感染症研究所のまとめによりますと、全国およそ500か所の医療機関から報告された患者の数は、今月13日の時点で、現在の方法で統計をとり始めてからの最多を3週連続で更新しています。
流行が続く中、日本呼吸器学会や日本感染症学会など5つの学会は、感染対策を呼びかける提言を公開しました。
それによりますと、マイコプラズマ肺炎は、
▽学校で流行を起こしやすいほか
▽家庭内で子どもから大人に感染することも多い
としたうえで、
▽せきや、くしゃみによる飛まつで感染が広がることから、マスクの着用や換気といった対策が有効だとしています。
そして、
▽せきなどの症状があり、周囲に同じような症状の人がいる場合は、感染している可能性があるため、医療機関を受診するよう勧めています。
また、マイコプラズマ肺炎の治療に一般的に使われる抗菌薬に、耐性のあるタイプの菌が確認されているため、抗菌薬の投与を受けても、数日以内に症状が改善しない場合は、再度医療機関に相談してほしいとしています。
日本呼吸器学会の理事で、長崎大学病院の迎寛教授は「多くの場合は軽症なので、過剰に心配する必要はないが、潜伏期間が長いため気が付かないまま感染を広げてしまうことがある。マスクの着用や手洗いといった基本的な感染対策を徹底してほしい」と話しています。
新潟の養鶏場で鳥インフル疑い 今季全国3例目か:東京新聞 TOKYO Web 2024年10月25日 23時14分 (共同通信)
新潟県は25日、同県上越市の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザの疑いがある事例が簡易検査で判明したと発表した。遺伝子検査で陽性と確認されれば、今季の養鶏場での発生は北海道、千葉県に続いて全国3例目となる。
県によると、飼育されているのは採卵鶏約160羽。陽性が確定すれば、速やかに殺処分をする。現場から半径10キロ圏で鶏の搬出を禁止する。
25日午後4時50分ごろ、養鶏場から上越家畜保健衛生所に「死ぬ鶏が増えている」と連絡があった。簡易検査をし、10羽のうち5羽の陽性が確認された。
豚熱のウイルス 特定のハエが媒介か 栃木県の研究チームが発表 | NHK 2024年10月26日 4時56分
栃木県県央家畜保健衛生所の小笠原悠主任らの研究チームは、死んだブタの近くで見つかることのあるクロバエ類という大型のハエが豚熱ウイルスを運ぶ可能性に着目し、感染したイノシシが見つかった場所でクロバエ類を捕獲してウイルスを持っているか調べました。
その結果、捕獲されたクロバエ類のおよそ30%からウイルスが見つかり、遺伝子を解析した結果、感染したイノシシから検出されたウイルスと同じ株だったことがわかりました。
また実験ではハエの体内で感染力のあるウイルスが24時間以上保持されることもわかり、研究チームは野生のイノシシからウイルスを取り込んだハエが養豚場内に入って感染を広げる可能性があると指摘しています。
小笠原主任は「車両の消毒や野生動物の侵入防止といった従来の対策を徹底した上で、これまで目を向けられてこなかったハエ対策にも目を向けていく必要があるのではないか。ハエが集まらないように死んだブタをすぐに豚舎の外に出すなど新たな対策を考えたい」と話しています。
農林水産省によりますとハエが感染力のあるウイルスを持っていても人が豚熱に感染することはないとしています。
再生医療を受けた2人が重い感染症で入院…厚労省が医療一時停止求める緊急命令、細胞加工物からは微生物 : 読売新聞オンライン 2024/10/25 21:17
厚生労働省は25日、医療法人 輝鳳きほう 会が運営する医療機関「THE K CLINIC」(東京都中央区)で再生医療を受けた2人が、重い感染症で入院する事例が確認されたと発表した。2人は、すでに回復しているという。
同省によると、「THE K CLINIC」は、がんの予防医療を希望する受診者に対し、免疫細胞を採取し、この細胞を体外で増やしてから自分の体に戻す再生医療を、自由診療で行っていたという。
この免疫細胞は、同じ法人が運営する「池袋クリニック 培養センター」(同豊島区)の培養加工施設で増やしていた。同施設の細胞の加工物から、この感染症の原因とみられる微生物が確認された。いずれも施設側から24日、同省に報告があった。
厚労省は25日、再生医療安全性確保法に基づき、同日付で「THE K CLINIC」に対し、この医療の一時停止を求める緊急命令を出した。また同センターに対し、同施設での製造の一時停止を命令した。
厚労省再生医療等研究推進室の担当者は、同法人に対し「必要に応じて調査することを検討したい」と話している。
厚労省はプライバシー保護を理由に、患者の感染症や詳しい容体を明らかにしていない。
日本ワクチン学会の中野貴司理事長
コロナワクチン 3学会が見解 レプリコン“シェディング”ない NHK 2024年10月21日 17時02分
日本感染症学会など3つの学会は21日、新型コロナの重症化リスクはインフルエンザを上回るなどとして、高齢者に対してワクチンの接種を「強く推奨する」という見解を公表しました。
また、今回の接種で初めて使われている新しいタイプのワクチンについて、感染力のあるウイルスなどは含まれておらず、接種した人が周囲の人に感染させる「シェディング」と呼ばれるリスクはないとしています。
新型コロナワクチン接種「高齢者に強く推奨」日本感染症学会など
日本感染症学会と日本呼吸器学会、それに日本ワクチン学会は、10月1日に始まった新型コロナワクチンの定期接種についての見解を公表しました。
それによりますと、国内外の調査研究で
▽新型コロナで高齢者が重症化したり、死亡したりするリスクは、インフルエンザよりも高いほか
▽感染した場合、心臓や血管、呼吸器の病気のリスクが上がるといったことが報告されているとして、高齢者には、新型コロナワクチンの接種を「強く推奨する」としています。
また、見解では、今回の定期接種で使われている5種類のワクチンの有効性や安全性について詳しく解説しています。
このうち、今回初めて接種に使われている「レプリコンワクチン」と呼ばれる新しいタイプのワクチンについては、免疫反応を起こす遺伝情報を含むmRNAという物質に加え、そのmRNA自体を体内で増幅する酵素も組み込まれていることを説明したうえで、
▽ワクチンに感染力のあるウイルスなどは含まれておらず
▽接種を受けた人が周囲の人に感染させる「シェディング」と呼ばれるリスクはないとしています。
日本ワクチン学会 理事長「正確な情報踏まえ接種の判断を」
日本ワクチン学会の中野貴司理事長は「新しいタイプの新型コロナワクチンに関する科学的ではない情報が広まっている現状を放置することは、学会として適切でないと考えている。正確な情報を踏まえたうえで接種の判断をしてほしい」と呼びかけています。
批判電話相次ぎ診療に影響が出た医療機関も
新型コロナワクチンの予約を受け付けてきた東京都内の医療機関の中には今月に入ってから「レプリコンワクチンを打ったらどういうことになるか分かっているのか」などと、強い口調でまくし立てるような電話が相次ぎ、診療に影響が出たため、レプリコンワクチンの予約を中止せざるを得なくなったところもあります。
この医療機関には、レプリコンワクチンの予約に関する同様の電話が1日に5、6件かかってきて、スタッフが長時間、対応をしないといけなくなり、かかりつけの患者などからの問い合わせを受けることが難しくなったということです。
また、Xでも院長などを名指ししてレプリコンワクチンの予約を行っていることを批判する投稿がみられるようになったほか、口コミが書き込めるグーグルマップでは信用をおとしめるような内容とともに最低評価とする書き込みも相次ぎました。
この医療機関では基礎疾患のある人や医療従事者などからレプリコンワクチンの仮予約が入っていましたが、診療に影響が出たため、予約の受け付けを中止せざるを得なかったといいます。
院長の男性は「電話やSNSなどでさらなる書き込みが増えることが予想されたので、患者さんには大変申し訳ないですが、中止の決定を示す以外に自分たちの安全は確保できないと判断しました。必要な医療や予防が届くべき人に届かないということが起こりうる現状が非常に残念だと思いました」と話していました。
そのうえで院長は「これだけ問題になっている中で、診療所などでの個別接種では対応できないです。例えば国や自治体のバックアップのもと接種する環境の安全性が確保できるように考えてもらいたいです」と話していました。
この医療機関では現時点ではレプリコンワクチンの予約を再開する予定はないということです。
レプリコンワクチン投稿220万件超え 根拠ない情報や誤った情報も
「レプリコンワクチン」に関する日本語のXの投稿について、NHKが分析ツール「Brandwatch」で調べたところ、去年5月ごろから増え始め、リポストも含めて今月20日までで220万件を超えています。
このうち120万件以上がことし8月以降に投稿されたものでした。
新しいワクチンに不安を感じるとする投稿が多く「シェディング」に関連する投稿が11万件以上ありました。
こうした情報に基づいて接種した人の入店を断るとする店舗も出ていて「レプリコンワクチン」とともに「お断り」との言葉を含む投稿は6万件以上ありました。
また、美容院などを検索するサイトで「レプリコンワクチン」と入れて調べると、入店を断るとする美容院やネイルサロンなどが少なくとも数百店あったほか、Xなどでは接種した人の入店を拒否するとするヨガスタジオや歯科医院、クリニックについての投稿も複数見られました。
レプリコンワクチンに関する同様の投稿はTikTokやインスタグラム、Threadsなどでも見られ、たとえば「接種するとmRNAが無限に増えてしまう」とか、「接種して寝たきりになった人がすでに多数出ている」という根拠のない情報のほか、「接種が強制される」とか、「不買運動で製造工場が閉鎖された」などといった誤った情報も出ていて、中には数十万回閲覧されているものもありました。
専門家「周りにばらまくこと、まずない」
ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫名誉教授は「レプリコンワクチンを接種したとしても、細胞の中でメッセンジャーRNAを複製しているだけで、それもずっと続くわけではない。体内でできるのはスパイクたんぱく質だけで、感染性を持った完全なウイルス粒子ができることはない。周りの人にばらまくことはまずない」としています。
そのうえで中山名誉教授は「レプリコンワクチンもこれまでに使われてきたファイザーやモデルナのワクチンと同じように有効性と安全性が確認されて承認されている。ただ、新しいワクチンであるため、今後、副反応がどう出るのかをしっかりとモニターしていく必要がある」と指摘しています。
不安を感じるときは、SNSなどの情報だけではなく、公的機関などの情報を複数、参照することが重要です。
【解説】レプリコンワクチンとは
次世代型のmRNAワクチン「レプリコンワクチン」は、これまでのmRNAワクチンと同じように「スパイクたんぱく質」というウイルスの一部分の遺伝情報を含むmRNAという物質が体内の細胞に入り、細胞がスパイクたんぱく質を作り出すことで免疫の反応を起こす仕組みです。
「レプリコンワクチン」にはmRNAの一部を複製する酵素が組み込まれていて、接種するとその部分だけが体内で複製されてより長い期間にわたり免疫の反応を起こすことができるため、ワクチンに含まれるmRNAの量がこれまでのmRNAワクチンよりも少ないにもかかわらず、効果が長く続くことが期待できるとされています。
ワクチンの仕組みに詳しい医薬基盤・健康・栄養研究所の山本拓也センター長は「レプリコンワクチン」の利点について「効果が長持ちするため接種回数を減らせるほか、ワクチンの成分の量が少ないので接種直後に起きる副反応が軽くなることが期待されている」と話しています。
mRNAがどの程度の期間にわたり複製されるのかについて、山本センター長は「mRNAは細胞の中で複製されるが、最初に接種する量がこれまでのmRNAワクチンと比べて少なくワクチンの成分が入る細胞の数も少ない。細胞には寿命があり、細胞が死ぬと複製もできなくなるので、無限に増えることはない」としています。
また、レプリコンワクチンを接種した人からワクチンの成分などが排出される「シェディング」と呼ばれる現象が起きるという主張については「『シェディング』と表現されている現象が起きる可能性はほぼゼロに近いと考える。私自身、新型コロナのワクチン開発に関わる中でさまざまなmRNAワクチンやレプリコンワクチンを作って実験したが、シェディングと呼ばれているような現象を確認したことは一度もない」と述べました。
一方、レプリコンワクチンは今回、初めて実用化されたことから、従来のワクチンと比べて実際に接種した人が少なく、情報もこれまでのmRNAワクチンよりも少ないとして「スパイクたんぱく質をこれまでのmRNAワクチンよりも長い間体内で維持することが、人体にとってどの程度の負担になるのかは、さらに研究すべきだ」と指摘しています。
その上で「レプリコンワクチンもこれまでのmRNAワクチン同様、長い期間にわたって研究されてきた技術で、がんのワクチンとしても期待されている」と述べ、今後、ほかの病気にもレプリコンワクチンの技術が使われていくという見通しを示しています。
©読売新聞
ヨミドクター2024年10月17日 医療・健康・介護のニュース・解説 中高年に多い帯状疱疹 皮膚にピリピリした痛みや水ぶくれ 男女差は?…ワクチンを定期接種にする議論始まる
鋭い痛みと水ぶくれのような発疹が出る帯状 疱疹ほうしん になる人は、50歳代から多くなると言われています。発症の原因となるのは、「水痘・帯状疱疹ウイルス」で、国は、これを予防するワクチンの費用を補助する「定期接種」に位置づける方向で議論を進めています。帯状疱疹に詳しい「まりこの皮フ科」(横浜市鶴見区)院長の本田まりこさんに、病気の特徴などについて聞きました。(聞き手・道丸摩耶)
80歳までに日本人の3人に1人がかかる
――どのような病気ですか。
皮膚にピリピリとした痛みや水ぶくれを伴う赤い発疹が、神経に沿って体の片側に出ます。発疹は、痛みが出てから数日後に、帯状に現れます。痛みは徐々に強くなり、首から上に発疹が出た場合は失明や難聴につながることもあります。治った後も神経痛が残る「帯状疱疹後神経痛」が10~50%の人に起きるといわれています。皮膚症状が出てから3日以内に抗ウイルス薬を服用すれば、ウイルスの増殖が抑えられ、早く治ります。
――原因は何ですか。
子どもの頃に水ぼうそうを引き起こしたウイルスは、体の中に潜み続けています。加齢や疲労などによって免疫力が低下すると、ウイルスの活動が活発になり、発症しやすくなります。水ぼうそうにかかったことがある人は誰でも帯状疱疹を発症する可能性があると考えておいた方がよいでしょう。アレルギーを持っている人、がんや糖尿病、免疫疾患がある人などは免疫力が弱く、特に注意が必要です。若い人でも夏バテや疲労をきっかけに発症することがあります。帯状疱疹を発症している間は、周囲の人に水ぼうそうをうつす恐れがあります。
――感染者は増えているのですか?
国内の大規模調査で増加していると報告されており、発症率から計算すると、80歳までに日本人の3人に1人がかかると推定されています。男女別では、女性の患者の方が多いとされています。
2014年に子どもの水ぼうそうを防ぐワクチンが定期接種となり、この10年で水痘・帯状疱疹ウイルスに触れる機会が減りました。これにより、ウイルスに触れて免疫を活性化させる機会が少なくなり、患者の増加に影響していると考えられています。帯状疱疹は心筋 梗塞こうそく や脳梗塞のリスクも増加させますので、なるべくかからないことが大事です。
ワクチン接種、今は「任意」
――予防法はありますか?
50歳以上の人を対象に、帯状疱疹の予防に効果があるとして承認されたワクチンが2種類あります。「シングリックス」(商品名)と、「乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』」(同)です。後者は、子どもの水ぼうそうを防ぐワクチンとしても使用されています。シングリックスは2か月空けて2回の接種が推奨されていますが、ビケンは1回接種です。ただ、ビケンは生ワクチンで、10年ほどで効果が下がると考えられています。年齢などによっては、もう一度接種が必要になることもあります。現在は、希望者が費用を負担する任意接種です。国は今後、定期接種化に向けて、対象者や接種時期などを検討しています。
ほんだ・まりこ
1973年、東京女子医科大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学教授を経て、2014年から「まりこの皮フ科」院長。