第41回 高松宮記念が27日、今年は阪神競馬場で行なわれた。
1番人気は、5 ジョーカプチーノで2.8倍、2番人気は、13 ダッシャーゴーゴーで4.3倍、3番人気は、4
キンシャサノキセキで4.5倍。10倍以下の単勝人気は以上3頭。
スタートは、9 ヘッドライナーが押して先頭に立ち、ダッシャーゴーゴー、1 レッドスパーダ、キンシャサノキセキ、16 ウエスタンビーナスあたりが固まってこれに続いた。ジョーカプチーノ、12 ビービーガルダンも前団に取り付いたが、3角でダッシャーゴーゴーとウエスタンビーナスに挟まれる形となって、まずはビービーガルダンが、さらにジョーカプチーノも後退を余儀なくされ、さらにその後、ウエスタンビーナスはずるずると一気に後退してしまった。6 アーバニティは中団、8 サンカルロは後方から5~6頭目の位置。
直線に入り、ダッシャーゴーゴーがヘッドライナーを交わして先頭に立ったが、ダッシャの外からキンシャサがぴったりととりつき、坂に入って一気に交わして先頭に立った。これを、アーバニティとサンカルロの両馬が猛追したが、キンシャサが押し切って1着ゴール。2着は写真判定となり、4着はダッシャ、5着はビービーということで着順掲示板が点滅。しかし、3角におけるジョーカプチーノの進路が狭くなったことについて審議となった。
審議の結果、1~3着までは到達順位通り確定。よって、キンシャサノキセキが高松宮記念史上初の連覇を果たした。2着は頭差、サンカルロがアーバニティを抑えて入った。しかし、4着入線のダッシャゴーゴーはジョーカプチーノの進路を妨害したとして11着に降着。ビービーガルダンが4着、レッドスパーダが5着に、それぞれ繰り上がった。
・短評
キンシャサノキセキ・・・スタートから果敢に前団にとりつき、4角ではダッシャゴーゴーを早くも射程圏内に入れたことで、勝利への道がぐっと縮まった。サンカルロ、アーバニティの2頭が追い込んできたものの寄せ付けず、宮記念初の連覇を達成。8歳馬だが南半球産のため、北半球産と比較して半年ほど若い上に、使い減りもしていないことから、まだまだ活躍の場を広げられそう。前走のオーシャンカップでは後方から一気に追い込むなど、待機策も可能だが、基本は今回のように前々での競馬だろう。
サンカルロ・・・道中は内へ入れての競馬。直線でアーバニティとともに追い込んだ脚は鋭かったが、如何せん、距離が短かかった。もう1Fあれば、というのが陣営の心境か。
アーバニティ・・・この馬も直線での脚色はよかった。更なる地力をつければ、今後のGI戦線も活躍できそう。
ビービーガルダン・・・スタート争いで一旦後退を余儀なくされながらも直線でよく追い込んできた。
レッドスパーダ・・・スタートから好位置をキープしたが、最後は地力の差が出たようだ。
ジョーカプチーノ(10着)・・・3角で後退を余儀なくされて以降、動きに全く精彩がなかった。4角で早くも鞍上の手が動く苦しい競馬となった。
ダッシャゴーゴー(11着降着)・・・スタートダッシュはよかったが、馬に焦りがあったのか、ビービー、ジョーの2頭を途中で後退させる要因を作ってしまった。昨年のスプリンターズステークスでも2着に入線しながらも4着に降着となっており、1200mのGIで連続して降着という不名誉な記録を作ってしまった。直線に入っても粘り強い走りができていただけに残念。
大師匠の回顧
日曜のおさらい☆