スピードスケートにも「団抜」があるとは思わなかったが、日本女子が決勝進出。ドイツと対戦する。
ところで、スケートの団体追い抜きは、「捨石」が通用しない。
トラックレースの団抜は、例えば、4人のうち、3番目にゴール線に到達した選手のタイムが計測されるため、1人が途中で離れるケースがよくある。無論、強いチームは4人が揃って入ってくるが、大概のチームは、途中で1人が抜ける。
しかしスケートの場合は、3人全員がゴールしないといけない。したがって、力が落ちた選手が苦しそうに走っているシーンがしばし起こる。
女子のロシアとポーランドの一戦で、ロシアが断然リードしながらも、一人が終盤で脚が上がってしまい、最後にその一人が大きく遅れたため、ポーランドに逆転を許してしまったシーンがあった。トラックレースではこういったケースはめったにないね。
思うに、スケートのほうも自転車同様、一人捨石を置くような形のほうがいいと思うな。
さて、日本は非常にうまく走行している。ポーランド戦は終盤にかなり追い込まれたが、中盤までのペース配分は非常によく、どんどん差を広げていた。この調子で決勝も進められるならば、勝機があるかも。
(追記)
惜しかったなぁ・・・
日本の走行はほとんど完璧。対してドイツは一人が一瞬バランスを崩しかけるシーンも見られ、一時は1.74秒差を広げた。しかし、最後の最後でドイツが猛然と追い上げ、最後は100分の3秒負けた。ドイツの大逆転勝利だった。
試合に勝って勝負に負けた、ような印象だな。
しかしながら、トラックの団抜でもこういったシーンはちょくちょくある。個人追い抜きは個々の力の差がはっきりとするが、団抜は必ずしもそうならないところが難しいところ。これは自転車もスケートも一緒なのかも。
ところでドイツといえば、日本にとっては「鬼門中の鬼門」。
自転車でも、2004年のチームスプリントだったが、ジュニア世界選とアテネオリンピックでいずれも決勝でドイツと対戦し、後塵を拝した。そういやアテネオリンピックでも最初の長塚は「勝ってた」んだよなぁ・・・
いつかドイツを団体種目で倒さねば・・・
(追記)
そういえば、リレハンメルのジャンプ団体でも、日本は原田雅彦が「普通に飛べば」金メダルだったところ、まさかの事態になって負けたが、そのときも金メダルはドイツ。
『おう!しばいたろか!ドイツ!』
『肝心要のところで、いっつも邪魔しよって!』
という、大師匠の声が聞こえてきそうです?