よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録103(いて座 M8干潟星雲)

2023-07-09 05:00:00 | M天体

いて座 M8干潟星雲(NGC6523)、NGC6530散開星団

画像① CLSフィルター使用、元PNGファイルより1024×768切り出し

「初めての赤道儀シリーズ」その2

干潟星雲は、B88、B89、B296などの暗黒星雲に囲まれており、まわりの暗黒星雲の流れが環礁に囲まれた熱帯の孤島のような姿を連想させるため、Lagoon Nebulaとの名前がついたとのこと。その日本語訳が干潟星雲。私には、ちょっと英語と日本語イメージ違うような気がするが深入りはしないことにする。

大きさは、約1°つまり満月2つ分。散光星雲M8(NGC6523)は肉眼でも見えるという。さらに、M8のはるか後方にある星々の作る散開星団NGC6530が中で輝いており(画像②赤円内側)その対比も美しく、夏を代表する星雲となっているようだ。(以上資料16より)

ネット上の画像・写真は星雲部分が赤く、まわりの暗黒星雲は黒くというものが多い。また画像①を時計回りに約90°回転させた画像がほとんど。初心者は初心者らしく(?)撮って出しにしておく。少しだけ画像をいじってみたが、大きな変化はなかった。(画像③)努力あるのみ。

 

(覚書)アンタレスでの1スターアライメント後自動導入。かろうじて写野の端に導入できたので、あとは手動で真ん中に導入できた。しかし極軸合わせをしていないため、ライブスタック後、画面が横にずれる(縦のずれ無し)。最終的には200ドットほど写らず。そのため、2300×1300のトリミングはできず、2000×1300で切り出した。(画像④)

また、ライブスタックは、ずれの計算のためパソコンに大きな負担にかけたようで、CPU温度はほぼ100°張りつき状態であった。

プレートソルブは驚くほど早かった。

画像② SharpCapProによるプレートソルブ、

画像③ 元PNGファイルより、2000×1300切り出し。

画像④ FITSファイルをアスタップでカラー補正。その後ステライメージLiteで調整。JPEG保存。1024×768切り出し。画像処理練習。

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

8)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影

9)いて座~Wikipedia

10)干潟星雲 - Wikipedia

11)AstroArts - メシエ天体ガイド:M8

12)北極星が見えないベランダでSynScan Proアプリで極軸合わせ - 天体観測日記

13)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

14)M8 ・M20~StellaScenes

撮影データ

2023年7月6日曇のち晴れ、月齢17.9(月の出21:40)
ランダ観測所
いて座 M8干潟星雲(NGC6523)、NGC6530散開星団
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi赤道儀化+CLSフィルター(SVBONY)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存、DSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300
Exposure=2s×255frames=510s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Microsoftフォトで、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等