2009年桜コレクション最終回は「北の丸公園編」
千鳥ケ淵緑道を抜けると、そこは田安門
門前は桜がいっぱい
写真左が九段下駅、駅から続く坂道を上り、
この門をくぐると武道館。
九段下の駅を降りて坂道を
人の流れ追い越して行けば
黄昏時雲は赤く焼け落ちて
屋根の上に光る玉ねぎ
~爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で」~
あの歌はまさにこの場所を歌っているのです。
この日、武道館では明治大学の入学式が行われていた
ようです。
屋根の玉ねぎはキラリンと輝き、若き新入生の未来を
照らしているようでした。
門前から桜越しの九段会館
歴史ある建物ですねぇ・・・
門をくぐり、公園を奥へ奥へ・・・
東京とは思えない森を進むと堀にでます。
前回ご紹介した千鳥ケ淵緑道の対岸です。
そこからは・・・
東京タワーも見えます
広場の方へ下りてくると、池の岸辺に少年たちが。
彼らが何をしているかというと、おたまじゃくしを
とっています。
右を見ても、左を見ても、池の縁におたまちゃんが
ウジャウジャ・・・
おたまじゃくしって久々に見た気がするな。
でも・・・
あれが全てカエルになるかと思うと・・・ゾゾゾ
去り際にふと振り返ると・・・
通りすがりの大人たちは皆、橋からのぞき込み童心に
かえっていました。
少年たちの姿に幼い頃の自分を思い出しているかのよう。
いい光景だったので、思わずシャッターを カシャッ
微笑ましい一枚が撮れました。
小さな小さな桜の木の下に集う人たち
大きな桜も素晴らしいけれど、こじんまりした桜もすごくいい
何だかホッとする・・・
芝広場を横切っていくと、乾門前にでました。
ここは枝垂桜の名所です。
北の丸公園側には・・・
こんな枝垂桜
見た瞬間、頭に浮かんだのが映画「メリー・ポピンズ」
絵の中に入り込んだメリー・ポピンズ&バートが柳の下で
歌って踊るシーン。
あのシーンに出てきた柳の木はこんな形をしていました。
傘のように広がり、下に入るとシャワーのような。
まぁ~、それはそれは綺麗な枝垂桜。
さくら味のソフトクリームを食べながらかなり長いこと
眺めていました。
人が食べていると食べたくなるのよねん
この枝垂桜は・・・
こんな花
普段街中で目にする八重咲きの花びらとは違うの。
この種類、私は初めてみました。
どうよ、この洗練された透明感
感動・・・
車道を挟んだ反対側が乾門。
そこの枝垂桜は・・・
こんな感じ。
こちらはよく見かける八重咲きの枝垂桜です。
北の丸公園、今度お弁当を持って行こうかな・・・
桜という花は人々を笑顔にしてくれます。
誰一人として不機嫌な顔をした人には出会いませんでした。
一年に一度、この時期にしか会えないからこそ、
誰もがその短い時間を大切に思うのかもしれません。
桜の花は一見みな同じに見えますが・・・
よぉ~く見ると、色も、大きさも、顔も、開くタイミングも、
一つ一つ違うことに皆さんはお気づきでしょうか?
たくさんの個性の集まり・・・、
そんなところも人間に似ています
そんな中でもふと目にとまる一輪があります
様々な個性の中でも埋もれることなく、凛とした美しさ
を持ったそんな花に私達もなりたいものです。
古い街にも、近代的な街にも調和して、
狭い都会で美しく生き続ける・・・
洗練された東京の桜が、私は大好きです。
誰かと一緒だと話に夢中で見過ごしてしまうことも、
一人でのんびり歩くと気づくことがたくさんあります。
いろんなことをいっぱい、いっぱい考えながら・・・
一人散歩、おすすめです。
ということで2009年桜コレクションはこれにて
おしまいっ
みなさんのお花見はいかがでしたか?