これ何だかわかりますか?
アスパラガスではありません。
この花を見ると、私はなぜかごんぎつねの冥福を祈ってしまいます。
あのお話の背景には、いつもこの花が咲いていました。
ごんぎつね・・・コンコン ルゥ~ルルルル
小学生の頃、国語の教科書にのっていたあのお話。
【ごんぎつねのお話はこちらをクリックしてご覧ください】
http://www2.saga-ed.jp/school/edq12801/hiranoHP/hirano-el/gongitune.html
ごんはひとりぼっちだから、人間はこわいということを誰も教えてくれなかったのかな。
子どもだから、無邪気で、世間知らずで、
子どもだから、一直線で、無防備で、
ただただ兵十に「ごめんなさい」が言いたくて、喜んで欲しくて。
自分がひとりぼっちだから、お母さんを亡くした兵十の気持ちもちゃんとわかっていて。
そんな気持ちとは裏腹にお互いすれ違い・・・
とかくこの世は誤解だらけ。
交わることは難しいのでしょうかねぇ。
子どもだった私は
「ごんがかわいそう・・・」
そこにばかり目が向いていたような気がします。
でも、先生はきっとこうきいたに違いありません。
「じゃあ、兵十はどんな気持ちだったのかな」って。
大人になった今読み返してみると、残された兵十の後悔が
痛いほど伝わってきます。
人間は匂いで記憶しているもの。
毎年、切ない秋の風が薫る度に、兵十はその日のことを思い出し、
自分の行動を責め、心がしめつけられ、やりきれなくて・・・
仕方のない状況だったとしても、
一生消えることのない記憶と後悔を抱えながら生きていくのかな。
それが一番悲しいこと。
子どもだったあの頃には感じ取れなかったこと。
その悲しみの傍らでいつも静かに揺れていたこの花。
もうおわかりですよね。
正解は彼岸花。
花言葉は
「情熱・悲しい思い出・独立・再会・あきらめ」
色も形もこんなに奇抜で個性的なのに、
どこか寂しさが漂う哀愁花。
ほんとうに不思議な花です。
四谷中学校は今、彼岸花で埋め尽くされています。
この場所を通る時、私はお話の世界に迷い込むような錯覚に陥ります。
鼻をクンクンさせたごんが、花の間からひょっこり顔を出すような、
幼かったあの頃に感じていた、やわい秋風の懐かしい匂いの中にいるような。
赤紅のこの花が私を小学生の頃に戻してくれるような、
ごんのように無邪気で、世間知らずで、一直線で、無防備だったあの頃に。
夏が過ぎ、初秋の風がやさしくほほを撫でる頃、
私はこのお話を思い出します。
アスパラガスではありません。
この花を見ると、私はなぜかごんぎつねの冥福を祈ってしまいます。
あのお話の背景には、いつもこの花が咲いていました。
ごんぎつね・・・コンコン ルゥ~ルルルル
小学生の頃、国語の教科書にのっていたあのお話。
【ごんぎつねのお話はこちらをクリックしてご覧ください】
http://www2.saga-ed.jp/school/edq12801/hiranoHP/hirano-el/gongitune.html
ごんはひとりぼっちだから、人間はこわいということを誰も教えてくれなかったのかな。
子どもだから、無邪気で、世間知らずで、
子どもだから、一直線で、無防備で、
ただただ兵十に「ごめんなさい」が言いたくて、喜んで欲しくて。
自分がひとりぼっちだから、お母さんを亡くした兵十の気持ちもちゃんとわかっていて。
そんな気持ちとは裏腹にお互いすれ違い・・・
とかくこの世は誤解だらけ。
交わることは難しいのでしょうかねぇ。
子どもだった私は
「ごんがかわいそう・・・」
そこにばかり目が向いていたような気がします。
でも、先生はきっとこうきいたに違いありません。
「じゃあ、兵十はどんな気持ちだったのかな」って。
大人になった今読み返してみると、残された兵十の後悔が
痛いほど伝わってきます。
人間は匂いで記憶しているもの。
毎年、切ない秋の風が薫る度に、兵十はその日のことを思い出し、
自分の行動を責め、心がしめつけられ、やりきれなくて・・・
仕方のない状況だったとしても、
一生消えることのない記憶と後悔を抱えながら生きていくのかな。
それが一番悲しいこと。
子どもだったあの頃には感じ取れなかったこと。
その悲しみの傍らでいつも静かに揺れていたこの花。
もうおわかりですよね。
正解は彼岸花。
花言葉は
「情熱・悲しい思い出・独立・再会・あきらめ」
色も形もこんなに奇抜で個性的なのに、
どこか寂しさが漂う哀愁花。
ほんとうに不思議な花です。
四谷中学校は今、彼岸花で埋め尽くされています。
この場所を通る時、私はお話の世界に迷い込むような錯覚に陥ります。
鼻をクンクンさせたごんが、花の間からひょっこり顔を出すような、
幼かったあの頃に感じていた、やわい秋風の懐かしい匂いの中にいるような。
赤紅のこの花が私を小学生の頃に戻してくれるような、
ごんのように無邪気で、世間知らずで、一直線で、無防備だったあの頃に。
夏が過ぎ、初秋の風がやさしくほほを撫でる頃、
私はこのお話を思い出します。