四谷のしっぽ お散歩日和

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おじいちゃんの薔薇

2015-05-31 22:38:00 | ハーブ/花/ガーデニング
昨年、職場の同僚のお母様からいただいたバラの挿し穂で挿し木に挑戦。
 down
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/394.html
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/396.html

根付かせたバラが5月初旬に開花しました。kirakira2



ペネロープ という品種です。

戦争に行った夫の帰りを20年待ち続けた、
ギリシャ神話のオヂュッセウスの妻ペーネロペー(ペネロペ)の名前に由来しています。

春・秋と咲き、日陰でも咲く育てやすい品種だそうです。

優しげなクリーム色、フリルのドレスをまとったような愛らしい花。
咲き始めはクリーム色ですが、日に日に白へと変化していきます。

白いバラだと聞いていたので真っ白な花を想像していたのですが
品のいいクリーム色に心を奪われ、ずっと眺めていました。

根付かせ、育て、成長を見続け、花を咲かせ…
まるで子どもを育てる親。
わたくし自分で産んだ気になっております。


ペネロープの挿し穂をいただいた後、別の品種もいただき挿し木にしました。

同僚に品種を聞いてみると、お母様に確認してもわからなかったとのこと。
その昔、おじい様が植えて育てていたもので
家族はみな「おじいちゃんのピンクのバラ」と呼んでいたのだと言います。item2

バラが咲く度、

「おじいちゃんのバラ咲いたね」

なんて他愛のない会話をしながら、
家族がさり気なくおじいちゃんを思い出している
そんな光景が目に浮かびます。

花を見る度、あの人を思い出す…
誰もが持っている花とのエピソード。

じゃあ、私も おじいちゃんのバラ と呼ぶことにしよう。

顔も名前も知らないよそのお家のおじいちゃんが育てたバラが
どういうわけだか我が家のプランターにやって来て、根をはり…

ご縁ですねぇ~

きっと素敵な名前が付いているのでしょうけれど
この際、品種などどうでもよくなった私は、

「ありがとう」

と見知らぬおじいちゃんを想っております。

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