朝、テレビを見ていたら、
日本国内で海外を味わえる場所特集
というのをやっていました。
各国の大使館員に日本で母国を味わえる場所を調査。
そしたら・・・
四谷はベルギーらしい。
四ツ谷駅の横に、聖イグナチオ教会があるのですが、
ここの鐘の音がベルギーなんですって。
ベルギーはいつも街中に教会の鐘が鳴り響いていて、
四谷の街に鳴り響く鐘の音がとてもよく似ているから・・・って。
※教会の近くにベルギー大使館があります。
鐘の塔、四谷のランドマーク的な存在。
街中に平和の音色を届けます。
私はこの鐘の音を聴きながら育ちました。
教会を背に家路へ急ぐ私の後ろで、今でも変わらない音色を響かせています。
朝、この鐘とお寺の鐘が同時に鳴ります。
仲良くコラボっちゃってます。
異質な物が交わって共存する街
四谷ってそんな街。
塔を下からのぞくと、こんな感じ。
この上に鐘が付いています。
この下で鐘の音を聴いたら、すごい響きそう
このブログを始めてから、いつかこの教会のことを書こうと思っていたのですが、
なぜか「タイミングは今じゃないな」と思って、延ばし延ばしにしてきました。
がっ、とうとうその時が来たようです。
今日、とても嬉しい再会がありました。
現在の建物は老朽化により建て替えられたものです。
建て替えが決まった時、私はとっても寂しかったのを覚えています。
できることなら同じ物をもう一度建てて欲しいと思いました。
なぜかというと・・・
子どもの頃、ここは私達の遊び場でもありました。
「教会へ遊びに行こっ!!」
と気軽に行く、そんな場所でした。
教会の前には小さな芝生があって、隣りにある上智大学の学生が集っていて、
そこで私たちも遊んでいたんです。
古く味のある木の扉を開け聖堂の中に入ると、木の椅子が並び、
座るとギュッときしみました。
それが何とも言えず子ども心をくすぐったんだよねぇ。こちょこちょ
祭壇の左右にはマリア様とイエス様の像、
振り返るとパイプオルガン、両サイドの窓にはステンドグラス。
放課後に行くと西日が差して、床一面にブルーのステンドグラスがパア~っと映り、
それはそれはきれいだったんです。
私たちはいっちょ前にひざをついてお祈りなんぞをしてみたり、
教会内の装飾や厳粛な雰囲気をよい子で楽しんでいました。
【当時はこんな建物でした】
http://yma2.hp.infoseek.co.jp/TokyoArch/Photo/01/Ignatio.html
主聖堂入口の聖水に指をつけ、十字をきって中へ入ります。
【中の写真はこちらからご覧ください】
http://tokyokaiyu.blog5.fc2.com/blog-entry-241.html
http://lumiere-luce.seesaa.net/article/10444578.html
外の喧騒が嘘のように、主聖堂の中はシ~ンと静まりかえっています。
ここは私の隠れ家的な場所。
とかくこの世は雑音が多すぎる。
何が本当で、何が嘘なのか、
何が正しくて、何が間違っているのか。
さっぱりわからなくなる時がありますよねぇ。
心もフラフラしてしまいそうになりますよねぇ。
だから、様々なことを静かに振り返り、
その雑音に流されないように、
自分を戒める時間を持つことは人間にとってとても大切。
ストレスが溜まった時、ふらっと立ち寄って静けさの中で心を浄化する、
私にとって、ここはそんな場所。
この日、主聖堂では特別なミサが行われていました。
(ミサ、結婚式、葬儀が行われていても自由に見学できます)
後ろで見学して外へ。
外を歩いていると一面のステンドグラスが見えるのですが、
そこへはどこから入るのかがいまいちわからず。
今日こそはその在りかを知りたくて、建物の裏へまわってみるとドアが。
「怪しい者ではございませんよぉ・・・」 ←かなり怪しい
と、そろ~りドアを開けると、
あった・・・
螺旋階段の壁に一面のステンドグラス。
キリストの一生が描かれています。
右側の絵は「最後の晩餐」ですね。
昔、西日が床に映し出したのはまさにこのステンドグラス。
また会えた・・・素晴らしいこのステンドグラスに
しばらく見入ってしまいました。
階段の上から眺めるステンドグラスは迫力あります。
(ここへは主聖堂後ろにある扉からも入れます)
帰ろうと外へ出ると、ミサのお手伝いで通りかかった信者の女性が
声をかけてくださいました。
「よかったら、螺旋階段の下もご覧くださいね」と。
下に何があるのかと尋ねると、
「下は納骨堂になっているのですが、建て替え前の教会に
置いてあったイエス像とマリア像があります。」
「えっ?!昔の建物の祭壇の左右にあった、あの像ですか?」
「はい、そうです。」
実は、建て替えの時、この2体の像が姿を消したんです。
私は子どもの頃からきれいなこの像が大好きで、
「教会のどこかにぜったいあるはず。もう一度会いたい 」
と思い続けて十数年。
いたぁ・・・
再会は突然に・・・何の前ぶれもなく。
帰ろうと思ったけれど、Uタ~ン えっさほいさ・・・
螺旋階段をおりるとクリプタ地下聖堂。
その一角にお二人はいらっしゃいました。
十数年ぶりの再会
長年探していた人にようやく会えたような、
子ども時代に戻ったような、不思議な感覚。
「はぁ~」ってため息が。
何かから解き放たれたような感じで胸がいっぱいになりました。
ここでは子どものミサが行われているようです。
右に見えている白い物が納骨用のロッカー式ボックスです。
きれい・・・
美しさはあの時のまま。
やさしげ
私には生きているように見えます。
子どもの頃も、私たちはこうして見上げていました。
あれ、でもこんなに小さかったかな?
当時はすごく大きい像に見えたんだけれど。
子どもだった私が小さかったからかな。
それがこんなにデカ女になってしまって・・・
すっかりいい年になった私の姿に、お二人はビックリしちゃったかな。
納骨堂の上は主聖堂。
ミサの賛美歌「MARIA」がきこえてきました。
映画「天使にラブソングを」でウーピーゴールドバーグたちが
ノリノリで歌っていたあの歌。
私も歌いながらノリノリで教会を後にしました。 へいっ
教会向かいにある土手に立って聴く鐘の音は格別です。
今日も背中で聴きながら、お家へ帰る私でございます。
教会入口横には小さな売店があって、
かわいいカードや便箋などがたくさん。
四谷にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
「お住まいはどちらですか?」
ときかれたら
「ベルギーです 」
と元気に答えてみようと思う、そんな夏でございます。
本日は終戦記念日。
鐘の音色に様々な願いと祈りを込めて・・・
【桜とイグナチオ教会はこちらからどうぞ】
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/119.html
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/56.html
日本国内で海外を味わえる場所特集
というのをやっていました。
各国の大使館員に日本で母国を味わえる場所を調査。
そしたら・・・
四谷はベルギーらしい。
四ツ谷駅の横に、聖イグナチオ教会があるのですが、
ここの鐘の音がベルギーなんですって。
ベルギーはいつも街中に教会の鐘が鳴り響いていて、
四谷の街に鳴り響く鐘の音がとてもよく似ているから・・・って。
※教会の近くにベルギー大使館があります。
鐘の塔、四谷のランドマーク的な存在。
街中に平和の音色を届けます。
私はこの鐘の音を聴きながら育ちました。
教会を背に家路へ急ぐ私の後ろで、今でも変わらない音色を響かせています。
朝、この鐘とお寺の鐘が同時に鳴ります。
仲良くコラボっちゃってます。
異質な物が交わって共存する街
四谷ってそんな街。
塔を下からのぞくと、こんな感じ。
この上に鐘が付いています。
この下で鐘の音を聴いたら、すごい響きそう
このブログを始めてから、いつかこの教会のことを書こうと思っていたのですが、
なぜか「タイミングは今じゃないな」と思って、延ばし延ばしにしてきました。
がっ、とうとうその時が来たようです。
今日、とても嬉しい再会がありました。
現在の建物は老朽化により建て替えられたものです。
建て替えが決まった時、私はとっても寂しかったのを覚えています。
できることなら同じ物をもう一度建てて欲しいと思いました。
なぜかというと・・・
子どもの頃、ここは私達の遊び場でもありました。
「教会へ遊びに行こっ!!」
と気軽に行く、そんな場所でした。
教会の前には小さな芝生があって、隣りにある上智大学の学生が集っていて、
そこで私たちも遊んでいたんです。
古く味のある木の扉を開け聖堂の中に入ると、木の椅子が並び、
座るとギュッときしみました。
それが何とも言えず子ども心をくすぐったんだよねぇ。こちょこちょ
祭壇の左右にはマリア様とイエス様の像、
振り返るとパイプオルガン、両サイドの窓にはステンドグラス。
放課後に行くと西日が差して、床一面にブルーのステンドグラスがパア~っと映り、
それはそれはきれいだったんです。
私たちはいっちょ前にひざをついてお祈りなんぞをしてみたり、
教会内の装飾や厳粛な雰囲気をよい子で楽しんでいました。
【当時はこんな建物でした】
http://yma2.hp.infoseek.co.jp/TokyoArch/Photo/01/Ignatio.html
主聖堂入口の聖水に指をつけ、十字をきって中へ入ります。
【中の写真はこちらからご覧ください】
http://tokyokaiyu.blog5.fc2.com/blog-entry-241.html
http://lumiere-luce.seesaa.net/article/10444578.html
外の喧騒が嘘のように、主聖堂の中はシ~ンと静まりかえっています。
ここは私の隠れ家的な場所。
とかくこの世は雑音が多すぎる。
何が本当で、何が嘘なのか、
何が正しくて、何が間違っているのか。
さっぱりわからなくなる時がありますよねぇ。
心もフラフラしてしまいそうになりますよねぇ。
だから、様々なことを静かに振り返り、
その雑音に流されないように、
自分を戒める時間を持つことは人間にとってとても大切。
ストレスが溜まった時、ふらっと立ち寄って静けさの中で心を浄化する、
私にとって、ここはそんな場所。
この日、主聖堂では特別なミサが行われていました。
(ミサ、結婚式、葬儀が行われていても自由に見学できます)
後ろで見学して外へ。
外を歩いていると一面のステンドグラスが見えるのですが、
そこへはどこから入るのかがいまいちわからず。
今日こそはその在りかを知りたくて、建物の裏へまわってみるとドアが。
「怪しい者ではございませんよぉ・・・」 ←かなり怪しい
と、そろ~りドアを開けると、
あった・・・
螺旋階段の壁に一面のステンドグラス。
キリストの一生が描かれています。
右側の絵は「最後の晩餐」ですね。
昔、西日が床に映し出したのはまさにこのステンドグラス。
また会えた・・・素晴らしいこのステンドグラスに
しばらく見入ってしまいました。
階段の上から眺めるステンドグラスは迫力あります。
(ここへは主聖堂後ろにある扉からも入れます)
帰ろうと外へ出ると、ミサのお手伝いで通りかかった信者の女性が
声をかけてくださいました。
「よかったら、螺旋階段の下もご覧くださいね」と。
下に何があるのかと尋ねると、
「下は納骨堂になっているのですが、建て替え前の教会に
置いてあったイエス像とマリア像があります。」
「えっ?!昔の建物の祭壇の左右にあった、あの像ですか?」
「はい、そうです。」
実は、建て替えの時、この2体の像が姿を消したんです。
私は子どもの頃からきれいなこの像が大好きで、
「教会のどこかにぜったいあるはず。もう一度会いたい 」
と思い続けて十数年。
いたぁ・・・
再会は突然に・・・何の前ぶれもなく。
帰ろうと思ったけれど、Uタ~ン えっさほいさ・・・
螺旋階段をおりるとクリプタ地下聖堂。
その一角にお二人はいらっしゃいました。
十数年ぶりの再会
長年探していた人にようやく会えたような、
子ども時代に戻ったような、不思議な感覚。
「はぁ~」ってため息が。
何かから解き放たれたような感じで胸がいっぱいになりました。
ここでは子どものミサが行われているようです。
右に見えている白い物が納骨用のロッカー式ボックスです。
きれい・・・
美しさはあの時のまま。
やさしげ
私には生きているように見えます。
子どもの頃も、私たちはこうして見上げていました。
あれ、でもこんなに小さかったかな?
当時はすごく大きい像に見えたんだけれど。
子どもだった私が小さかったからかな。
それがこんなにデカ女になってしまって・・・
すっかりいい年になった私の姿に、お二人はビックリしちゃったかな。
納骨堂の上は主聖堂。
ミサの賛美歌「MARIA」がきこえてきました。
映画「天使にラブソングを」でウーピーゴールドバーグたちが
ノリノリで歌っていたあの歌。
私も歌いながらノリノリで教会を後にしました。 へいっ
教会向かいにある土手に立って聴く鐘の音は格別です。
今日も背中で聴きながら、お家へ帰る私でございます。
教会入口横には小さな売店があって、
かわいいカードや便箋などがたくさん。
四谷にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
「お住まいはどちらですか?」
ときかれたら
「ベルギーです 」
と元気に答えてみようと思う、そんな夏でございます。
本日は終戦記念日。
鐘の音色に様々な願いと祈りを込めて・・・
【桜とイグナチオ教会はこちらからどうぞ】
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/119.html
http://angel.ap.teacup.com/yotsuyanoshippo/56.html
聖母像に再会できたときは感動しました。
地下に置いておくにはもったいないくらい美しい聖母像ですよね。
旧イグナチオ教会の匂いと空気感、今でもよく覚えています。
当時を知る人たちはそれぞれに思い出があって特別な場所だったのでしょうね。
教会の前を通る度、少しだけ切なくなるのは昔の建物にもう会えない
さみしさかなと思います。
昔と変わらない鐘の音が幼い頃に連れて行ってくれるような気がしています。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
イグナチオ教会は静かで、明るくて、とても雰囲気がよく、
心落ち着くオススメの場所ですよ。
私は散歩途中によく立ち寄って、ステンドグラスや
非日常を感じる空気感を楽しんでいます。
なつみさんも素敵な時間が過ごせますように…
なんだか気になったので、今度行ってみようと思います(*^^*)
教会はいっぱいありますが、イグナチオ教会の空気が一番肌に合い、
一番心落ち着きます。
それは子どもの頃から親しんできたせいかもしれませんね。
静かで、神聖で、一歩足を踏み入れると別世界。
訪れる度、子どもの頃感じた心くすぐられる気持ちを
懐かしく思い出しています。
そうですね、まさにヨーロッパでしたねぇ。
子ども心がキュンッとしちゃいましたよね。
今の建物も素敵ですけれど
昔の建物をもう一度見てみたい…
イグナチオ教会を見る度に懐かしさがこみ上げます。
昔の建物を知っている方にお会いするととても嬉しいです。
心を落ちつけたい時に立ち寄るのですが
座っているだけでやさしさに包まれているような気持ちになり
余計な力が抜けていくのを感じます。
私の特別な場所です。
全てが神様に受け入れらる喜びに溢れました。
とても厳かな空間でした。
今日はこれから母の命日なのでクリプタに感謝の祈りを捧げにまいります
子どもの頃遊んでいたこの場所は私にとって特別な場所です。
今でもふと立ち寄っては静かで神聖な空気に心癒されています。
イグナチオ教会の鐘の音は四谷の誇りです。