N響の定期演奏会へ出かける場合は、原宿駅から代々木公園の脇を通ってNHKホールへ
歩いているが、毎回土曜日の夕方であることも影響し、やたら若者が多くおりそれぞれに特
徴のある行動をしている光景に出会います。
路上で自信たっぷりに楽器を演奏したり、また持参の音響機器で歌で人の迷惑を考えずに
がんがんと歌っている。またその前を無関心に通り過ぎたり、あるいはじっと聞き入ってい
る若者達がいるのです。
べつに若者を非難する気は毛頭ないが、不思議なことにこれらの若者に共通した特徴があ
ることに気づいたのです。それは自分を確実に認識できていなのに背伸びをして自分を大き
く見せたり、あるいは他よりも優れているといった過剰な主張する行動です。
自由闊達で良いではないかと言う方がいると思いますが、根本的な面で自我が確立されて
いないのでは全く意味がないと思うのです。自由と責任と他人あるいは社会との関係をきち
んと理解しそして認識する必要があると思うのです。こんなことを考えながらNHKホール
に向かい、5月の定期演奏会を聴いたので今までとはちょっと異なる聴き方になってしまい
ました。
さて、今回の演奏ですが、指揮者がオリ・ムストネンで、2曲目のピアノ協奏曲では弾き
振りをしていました。演奏曲目は、ムストネン自身の作品である3つの神秘(2002)、
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61の作曲者自身に
よる編曲)、シベリウス/交響曲第6番ニ短調作品104、シベリウス/交響詩「フィンラ
ンディア」作品26の4曲でした。
演奏を聴いた感想ですが、ムストネン自身の作品である「3つの神秘(2002)」です
が、静寂とした楽想のなかに感情や主張が静かに流れる感じの曲で、現代音楽と少し異なる
内容のものでした。心に響く度合いで述べるのであれば普通レベルのものでした。
2曲目のベートーヴェン/ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61の作
曲者自身による編曲)は、ムストネンのピアノ演奏が問題ではなく、もともとヴァイオリン
のために書かれた協奏曲をピアノ向けに編曲した内容であることから、表現に違和感を持ち
ました。
独奏楽器の協奏曲はその楽器の魅力を最大限に発揮するために書かれるものなので、それ
を他の楽器に変えて演奏するのは意味がないことだと思います。せっかく注目されているム
ストネンのピアノが聴けると思ったのですが、非常に残念でした。ムストネンのピアノを聴
きながら気持ち的にはベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番を聴きたいと思いました。
休憩後に演奏されたシベリウス/交響曲第6番ニ短調作品104、シベリウス/交響詩
「フィンランディア」作品26はフィンランド生まれの演奏家が自国の作曲家の作品を演奏
するので、安心して聴くことが出来ました。
特に交響曲第6番はなかなか演奏される機会がないので真剣に聴きました。シベリウスの
他の交響曲と少し異なる楽想でしたが、素直に聴く事ができました。積極的に再度聴きたい
かといわれると遠慮する分野の曲でした。
最後の演奏の交響詩「フィンランディア」は特に有名であり、学生の時に実際に演奏した
曲なのでいろいろ興味を持ちながら聴きましたが、N響の力量も加わわりレベルの高い演奏
でした。個人的に満足しました。
ムストネンのピアノ演奏は注目されているようにいろいろな場で述べられていますが、私
から見るとピアニストよりも指揮者に専念して活動を続けて欲しいと思いました。誠心誠意
取り組む演奏家の印象を持ちました。指揮の特徴としては、エネルギーを丸い球体に閉じ込
めて、適宜膨らませたり調整するような演奏内容でした。
少し満足感を味わいながら帰宅の途につきました。幸いなことに代々木公園の脇で演奏し
てた若者は誰もいなくなり、心に安らぎをもちながら駅まで歩けたのは幸いでした。
歩いているが、毎回土曜日の夕方であることも影響し、やたら若者が多くおりそれぞれに特
徴のある行動をしている光景に出会います。
路上で自信たっぷりに楽器を演奏したり、また持参の音響機器で歌で人の迷惑を考えずに
がんがんと歌っている。またその前を無関心に通り過ぎたり、あるいはじっと聞き入ってい
る若者達がいるのです。
べつに若者を非難する気は毛頭ないが、不思議なことにこれらの若者に共通した特徴があ
ることに気づいたのです。それは自分を確実に認識できていなのに背伸びをして自分を大き
く見せたり、あるいは他よりも優れているといった過剰な主張する行動です。
自由闊達で良いではないかと言う方がいると思いますが、根本的な面で自我が確立されて
いないのでは全く意味がないと思うのです。自由と責任と他人あるいは社会との関係をきち
んと理解しそして認識する必要があると思うのです。こんなことを考えながらNHKホール
に向かい、5月の定期演奏会を聴いたので今までとはちょっと異なる聴き方になってしまい
ました。
さて、今回の演奏ですが、指揮者がオリ・ムストネンで、2曲目のピアノ協奏曲では弾き
振りをしていました。演奏曲目は、ムストネン自身の作品である3つの神秘(2002)、
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61の作曲者自身に
よる編曲)、シベリウス/交響曲第6番ニ短調作品104、シベリウス/交響詩「フィンラ
ンディア」作品26の4曲でした。
演奏を聴いた感想ですが、ムストネン自身の作品である「3つの神秘(2002)」です
が、静寂とした楽想のなかに感情や主張が静かに流れる感じの曲で、現代音楽と少し異なる
内容のものでした。心に響く度合いで述べるのであれば普通レベルのものでした。
2曲目のベートーヴェン/ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61の作
曲者自身による編曲)は、ムストネンのピアノ演奏が問題ではなく、もともとヴァイオリン
のために書かれた協奏曲をピアノ向けに編曲した内容であることから、表現に違和感を持ち
ました。
独奏楽器の協奏曲はその楽器の魅力を最大限に発揮するために書かれるものなので、それ
を他の楽器に変えて演奏するのは意味がないことだと思います。せっかく注目されているム
ストネンのピアノが聴けると思ったのですが、非常に残念でした。ムストネンのピアノを聴
きながら気持ち的にはベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番を聴きたいと思いました。
休憩後に演奏されたシベリウス/交響曲第6番ニ短調作品104、シベリウス/交響詩
「フィンランディア」作品26はフィンランド生まれの演奏家が自国の作曲家の作品を演奏
するので、安心して聴くことが出来ました。
特に交響曲第6番はなかなか演奏される機会がないので真剣に聴きました。シベリウスの
他の交響曲と少し異なる楽想でしたが、素直に聴く事ができました。積極的に再度聴きたい
かといわれると遠慮する分野の曲でした。
最後の演奏の交響詩「フィンランディア」は特に有名であり、学生の時に実際に演奏した
曲なのでいろいろ興味を持ちながら聴きましたが、N響の力量も加わわりレベルの高い演奏
でした。個人的に満足しました。
ムストネンのピアノ演奏は注目されているようにいろいろな場で述べられていますが、私
から見るとピアニストよりも指揮者に専念して活動を続けて欲しいと思いました。誠心誠意
取り組む演奏家の印象を持ちました。指揮の特徴としては、エネルギーを丸い球体に閉じ込
めて、適宜膨らませたり調整するような演奏内容でした。
少し満足感を味わいながら帰宅の途につきました。幸いなことに代々木公園の脇で演奏し
てた若者は誰もいなくなり、心に安らぎをもちながら駅まで歩けたのは幸いでした。
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