深夜の訪問者あり、の証拠。

築二百年のこの家に住むようになってから

同じ哺乳類の仲間でも

一番小さいのではと思うネズミさんとは

同居している。

けれど

彼らは

時々引越しをするようなので

ずっーとこの家にいるわけではない。

今朝見たら

玄関の置いてあった竹籠の中のみかんに

訪問の証拠が残っていた。

深夜は

我が家の優秀なハンター(猫のミミ)は

室内のゲージで眠るので

ネズミさんも安全だと思って

食べに来たのだと思う。

このみかんは

最近名前を知ったちょっと特別な彼女からいただいたみかん。

だから

とても

おいしかったと思う。

うちのネズミさんのこと。

うちのネズミさんは

石鹸が好きで

いつも

カリカリカリ

身体に悪いから　

やめなって言っても

いつも

カリカリカリ

遠い空から

降ってくるっていう

幸せってやつが

あたいにわかるまで

あたい

石鹸やめないわ

いつもカリカリカリ

うちのネズミさんが

石鹸をかじるのは

どうしてなんだろう、、、

実際、

身体は大丈夫なんだろうか、

「幸せ」の問題なのかな、、、

見出し写真は

昨日干した梅干しです。

かすかな音のこと。

海図を貼った壁の向こうから

夜な夜な音がする。

カサカサと

とても微かな音。

私にしか聞こえないと思う。

カサカサという音が

何日か続いたあとに

とても

小さな小さな泣き声が聞こえて来た。

その泣き声は

たとえば

線香花火のパチパチが終わり

ポトンと火の玉が落ちて

そのあと

小さな小さな火の玉から

ヒュッ〜ヒュッ〜って

短い直線の火の筋。

そんなような

かすかな泣き声。

新しい命の誕生かな。

窓もない壁の中で

空も見ず

お日さまにもあたらず

大丈夫なのかな。

うちにいる二匹の優秀なハンター(猫)から

身を守れる安全な場所だけれど。