世の中にはいろいろな職業がある。
夫は高校生の時に
この道で生きて行くと決めた職業を
ずっとしている。
けれど
その職業だけではなかなか
安定した収入が得られない。
いつだったか、
夫に問うたことがある。
その道の大学で
この職業で生きていく方法を学ばなかったのか?と。
すると夫は
「教授に頭を下げることが、世に出る方法」だったと言った。
そして夫は
頭を下げない生き方を選択をした。
それはそれで良いと思っている。
夫と同じ仕事をしている人たちは
たいてい、
しっかり副業を持っている。
過去の有名な人だって
ちゃんと別な職に就いていた。
(私の知る限り)
夫は
私が子育てをしていた10年間、
自分の仕事とアルバイトを
両立させていた。
私には
子どもをどこかに預けて
働くという考えが全くなかった。
アルバイトはなるべく時給の良いバイトを選び、
週に3日だけ働くと決めて
残りの4日間を自分の仕事に充てるハードな生活をしてきた。
その期間、
とても大変だったと思う。
そして
夫はここ10年は
自分の仕事に専従している。
地域のこと、山水のメンテナンス、
草刈りなどなども
夫が担当している。
そして私が外で働いている。
何度か職を変えながら10年以上過ぎた。
私には
カヤックの時間が欲しい。
そしてこの家で過ごす時間をできるだけ待ちたい。
だから
私も週3日以上は働きたくない。
そして子牛の世話は体力的にかなりきつい。
その道の大学の今のことは
わからないけれど、問いたい。
この道で生きて行こうと言う若者にどんな教育をしているのか、
頭を下げてくる学生のためならば動くのか、
日本という国で、その道で生きようとしている人たちの現状を踏まえて
何か世に働きかけをしているのか、
世界を見て日本を見て未来を見ているのか、
その職業において理想は?
私には
繰り返し妄想する計画がひとつある。
私がいつか天国に行ったならば、
「彼」を探して不満と愚痴をぶつける。
「あとに残る人たちのために
何をしてくれたの?!」
彼はきっと言うと思う。
「おとなしかったモデルがずいぶん
生意気な口きくようになったね」と。
イノシシに会うよりも現実的ではない計画。
見出しの写真は
お庭のミミです。