エイプリルフールにつく嘘については
以前はかなり真面目に取り組んでいました。
嘘の条件として
1.嘘の内容に身近な個人を巻き込まない(有名人や芸能人はいれても良い)
2.嘘をつかれた人がワクワクする嘘
3.嘘をつかれた人が「え?!いいな〜」と思うような嘘
4.物語があること
過去の嘘の例として
もう20年も前の4月1日のこと。
夫の用事のために
家族で車で銀座に寄った時、
まだ子どもたちが小さかったので
私と子どもたちと犬は近くの公園で
遊んで待っていました。
そうしたところ、
歌手で絵も描いたりするK Sさんが
たまたま通りかかり
声をかけてくれました。
彼女も画廊に用事があり
銀座に来ていて、犬好きとのことで
私たちに声をかけてくれたようです。
それで私は少しだけ世間話をして
せっかくだから
サインもしていただきました。
でもきちんとした用紙がなくて
小さな手帳にしてもらいました。
夫が戻ってきた時には
K Sさんはすでにいなかったのですが
彼女からもらったサインを夫に見せて
自慢しました。
夫は彼女の描いたサインをしげしげ見て
「なかなか良いサインだなぁ」と感心して
K Sさんに会えなかったことを
とてもとても残念がりました。
そして
「どうして連絡先を聞かなかったのか」と私を責めました。
私は
「有名人で芸能人のK Sさんが
連絡先を教えてくれるはずがないと思っていたので
聞かなかった」と答えると
夫は
「事務所の連絡先なら教えてくれたかもしれないのに」とか
「こちらの連絡先を渡せばよかったのに」
と言い、「気が利かないなぁ」と
ひどく残念がりました。
・・・・・
もうそのサイン入りの手帳は
どこにあるか、、捨ててしまったのだと思います。
そのサインは
私が適当にグチャグチャサラサラって
書きました。
K Sさんが声をかけてくれたというのも
嘘です。
当日だったか翌日だったか
嘘であることを夫に話した時にも
夫はかなり落胆していました、、、
私にはあの時の作り話が物語になっていて
嘘なのに本当のことのようです。
その後
「適当なサイン」系の嘘を二度
娘につきましたが、
二度目はだまされませんでした。
息子には
「取材」系の嘘を何度かつきましたが、
いつも騙されていました。
私にとって
嘘を考えることは
とても楽しい作業で
明るいエネルギーが要ります。
そして
上手な嘘の物語がひらめくと
とてもうれしいです。
今年は何も嘘をつかなかったので
来年に向けて
真面目に嘘を考えようと思います。
写真は
ミーシャです。
ミミの先輩です。