ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

カヤックツアー4日目「北山崎」

2023-07-15 16:14:00 | カヤック
岩手県「北山崎」の海は
地球上で一番広い海「太平洋」だから
とにかく
すごかった。
 
「呼吸」というのか、
「リズム」というのか、
「ビート」というのか、
なんて表現してよいかわからないのですが、とにかくダイナミックでした。

海底からの大きな水の動きが
とにかく力強い。
その動きに合わせて漕ぐことは
緊張するけれど
とても有意義でたのしい。

見出しの写真は、
Sさんが撮ってくださった「門」です。
海のダイナミックな動きと
陸のダイナミックな形は
連動しているのだと思う。

その門をドキドキしながらくぐってから
どのくらい漕いだのか、、

大きな岩と岩、幅5メートルくらいの間を漕いでいる時に
大きな波が来て
その波に対応もせずに
この間の「沈」と同じように
波に押されて横向きにひっくり返りました。

海面を観察していれば
大きな波が来ることはわかったはずなのに。

完全に真っ逆さまにならず、
カヤックが波側に横になった状態だったので
もしも
しっかりとパドルを握っていたならば、
「ローブレイス」で起き上がることができたのだと思います。

けれど
私は、全く意識なくパドルを手放してしまっていたのです。

そして
海水が顔にくるので息が苦しくて
とにかく早くスプレースカートをはずしたくて
もがきました。
でも
スプレースカートは、横から外そうとしても
なかなか外れません。

一瞬、もうダメかもしれないと思いました。

海面から顔が出た時に大きく息を吸って
きちんと海中に入ってスプレースカートを外せば
よかったのに、その余裕がありませんでした。

Sさんが救助に来てくれて
私のライフジャケットの肩を掴んでくれたのだと思います。
とにかく無事にスプレースカートは外れて
Sさんが私のカヤックを持ち上げて
直してくれました。
次の波が来るから早く!と激励されながら
私はカヤックによじ登ろうとしても
なかなか難しく
Sさんが引っ張り上げてくれて
私は無事にカヤックに乗り込むことができました。

私はそこではじめてパドルがないことに気がつきました。
なぜリーシュコードがないんだろう、、、
今回はツアーだから、
パドルにリーシュコードを付けなかったのです。

Sさんの指示でSさんのカヤックの後ろに
積んであった予備パドルを取ろうととしましたが、
上手く取れなかったので
結局はSさんに取ってもらいました。

Sさんの救助のおかげで
無事に最乗できて
パドルもお借りて
私は波が来ない場所まで移動して
カヤック内の海水をポンプで抜きました。

いち早く手放してしまったパドルは
Kさんが回収してくれました。

私には
怪我はありませんでした。
Sさんが「カヤックが岩にぶつかり
守ってくれたのですね」と言いました。
本当にそうでした。

一部始終を見ていたKさんは
あの波が一番大きな波だったと言いました。
私は「大当たりだったんですね」と笑いましたが、
本当に危険な大当たりでした。

気を取り直して
再び漕ぎ出しました。

Sさんが
上陸できる場所を見つけてくださりました。

岩に海藻が覆われていると
カヤックを傷つけずに上陸できるとのことで
アイルランド島一周の時、
何度か、こういう場所に上陸したそうです。
Sさんに手伝ってもらいながら
滑る海藻の岩に
上陸しました。




崖崩れを気をつければ
とても良い場所でした。

湧水もありました。

Sさんが卵スープとコーヒーを入れてくださり
ゆっくりお昼ご飯を食べました。











離陸をしようとした時は
大きな波が入って来たため、
Sさんに手伝っていただきながら
何度も波をやり過ごしながら
バックで
無事に離陸できました。




上の写真は
行きもくぐった「北山崎」の門。

帰りも、通ろうということで
ドキドキしながら
無事に門をくぐり帰りました。




今回の「沈」の後、
右膝が痛くて
上陸後はパドルを杖代わりにして
歩きました。

片付けもできず
SさんとKさんに
大変お世話になりました。

近くの温泉で汗を流して
Sさんから塗り薬をお借りして、
右膝に塗り、
車で薬局に連れて行っていただき
膝のサポーターを購入しました。

16:30
三陸鉄道田野畑駅にて解散しました。
私はひとりで再びキャンプ地へ戻りました。