くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

地図にない場所(89)

2020-07-01 18:28:40 | 「地図にない場所」
「……」と、サトルは首を振りました。「途中、樹王言っていた魔獣に襲われたんだ。でも、この子犬が助けてくれたんだ。この子がいなかったら、帰ってこられなかったかもしれない」
 サトルは、うれしそうにこちらを見ている子犬の頭を、わしゃわしゃとなで回しました。
「ありがとうね」
 と、サトルは、樹王の根元でうずくまっているリリの様子に気がつきました。
「――どうしたんだろう。あんなにうれしそうに走ってたのに」と、サトルは心配でリリをのぞき込みました。「わからないけど、泣いてるみたいだ」

「サトル……」

 と、樹王が、太い根の陰にうずくまっているリリを見ながら、重々しい声で言いました。「おまえがやって来た異世界へ戻るには……この娘の力が必要だ。ドリーブランド広しといえども……異世界に足を運ぶことができた者は、リリ一人だけだ……この娘をどうにかして元の姿に戻すのだ。そうすれば……必ずおまえは異世界へ帰る事ができる。この娘を連れて行ってやってくれ……ワシの頼みだ」
 樹王が目を伏せました。その目には、キラッと光るものが溢れているようでした。
「でも……ぼくは、ぼくはどこにも連れて行く事なんて――」
「できる!」と、樹王が目を見開いて、言いました。「もっと自分を信じるんだ。おまえはもう、こんな所にいる必要はない……。早く落ちてきたところへ、戻るのだ……」
 樹王は言うと、自分の体を激しく震わせ、一枚の青々とした葉を取ると、サトルに渡しました。
「これは……?」と、サトルが言いました。
「それは……ここから別の世界へ行く際に……その者の力になってくれる葉だ」と、樹王が言いました。「それを持っていれば……どんな者でも……やって来た世界へ戻る事ができる……ただし……行きたい世界に意識を集中して……自分が心からそこへ行きたい、と願う事ができればだ。それさえできたなら……その葉は力を発揮して、一瞬に目的の場所へ運んで行ってくれるはずだ……」
 手にした葉っぱを見つめたサトルは、樹王の話を、うなずきながら聞いていました。樹王がくれた葉っぱは、一見すると、どこにでもある木の葉のようでしたが、よく見ると、神々しい光を放っているように感じました。もっとよく見ると、なんだかとっても勇気が湧いてくるような気がしました。
 サトルは、樹王に言いました。
「――ぼく、やってみます。なんとかリリを助けて、ぼくのやって来た世界に帰ります」
「よし……。そうだ……天馬はまだ帰ってないようだな……ちょっと待て……今ワシが呼んでやる」と、樹王は言うと、ピーッと甲高い口笛を、空に向けて吹きました。
 と、だんだん白けてくる東の空の彼方から、ヒヒーンという嘶きが聞こえてきました。と思う間もなく、額に角を生やした天馬が、大きな翼を羽ばたかせて、まっしぐらにこちらに向かって来ました。
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よもよも

2020-07-01 06:13:10 | Weblog
いやはや。

暑い。

昨日とはぜんぜん違って、へとるXXX

なんか内向きになるんだけど、

やめときゃいいのに昔面白かったTVゲームの続編が出て、

作られるのも微妙だったし、

販売決まっても予約までアナウンスも長かったし、

解禁になってからすぐ予約入れて、楽しみにしてたんだけど、

手元に来てみりゃもうすっかり熱も冷めて、

まったく手に取る気もなし。。

携帯のニュースアプリのお知らせで

ゲームの噂が流れてくるんで、

さすがに内容が気になって、

ゲームの実況してる動画を見て、もうお腹いっぱい。

そんなもんなんだわ、社会人。
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