くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

地図にない場所(109)

2020-07-21 18:41:34 | 「地図にない場所」
 リリはといえば、ただじっと、まぶしく輝く星空を見上げて、どこか遠くに思いをはせているようでした。
「――円盤ムシなんて、いなかったんじゃないだろうか」と、サトルがつぶやきました。
「いいや、絶対にいるはずさ。私達が見つけられなかっただけの話だよ。この機械さえ壊れてしまわなければ……まだ好機はあったかもしれん――」
「博士。ぼくのこと、信じてくれますか――」
「……信じるさ。円盤ムシがいるほどだからな……異人だって――」
 サトルは博士をちらっと見て、また目を伏せました。
「ぼくは信じます……ぼくの目の前にいるんですからね……異人は――」
 今度は、風博士がサトルを見やりました。
「ふっ……そういえば、そうだな。私は君から見れば、異人だな」と、博士はクツクツと笑いました。
「いつかは会えるかな……円盤ムシ」と、サトルが言いました。
「必ずだ……」と、風博士が言いました。
 二人は、いつの間にか空を見上げていました。もしかしたら、円盤ムシが飛んでいるような気がしたからでした。――あの広い宇宙を、なんの制限もなしに飛ぶ円盤ムシ……。なんだかサトルは、円盤ムシがうらやましくなって、自分もいつかはそんなふうに空を飛んでみたいな、と輝く星と星の間に、視線を走らせるのでした。

 ララララーラララー……

 星空を見上げていたリリが、静かに歌い始めました。歌詞も曲もない、ただの気ままな歌でしたが、サトルは妙に心ひかれて、いつの間にか体で調子を取りながら、じっと目をつぶって、リリの歌を聞いていました。

 ラルララーラルルー……ルリララー……

 リリの歌声は、風になり、風はリリの歌をドリーブランド中に運んでいきました。日の光も届かない深い谷の底にも、その声は風に乗って運ばれていきました。
 と、真っ暗な闇が、リリの歌のリズムに合わせるように、ボワッボワッ、と淡く明滅し始めました……。

 ラルルールララールー……ラララー

 サトルは、このままずうっと、時が流れていってしまえばいい、と思いました。なにかリリの歌を聞いていると、人をそんな気持ちにさせてしまうのでした。

「――ああっ!」

 と、サトルと一緒に歌に聴き入っていた風博士が、思わず声を上げました。
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よもよも

2020-07-21 06:05:17 | Weblog
いやはや。

週末打ち合わせに呼ばれて北見に行ってきた。

暑くて死にそうだったけど、

昨日夕方帰ってきてあんぐり。

閉め切った部屋の中蒸し蒸ししてたのはその通りだけど

有料のゴミ袋まだまだ余裕があるから捨てらんない

と思ってそのまんまにしておいたら、

小バエが飛び交ってた・・・。

それだけでもショックだけど、

殺虫剤煙るくらいまき散らしてもまだ飛び交って、

パニックだったXXX

ひと晩中窓開けっぱにしてたけど、

全然涼しくない。。

朝からへとへと・・・。

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