遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

ロケットスタート

2025-01-26 15:35:37 | メモ
「“黄金時代”の米国で勝機をつかむ日本企業!」

●ロケットスタートを印象づけたトランプ氏



 トランプ米大統領は就任早々からガンガン仕事をしているようだ。大統領の椅子に座るや否や、多くの大統領令にサインして仕事ぶりをアピールしていた映像はご覧になったはずだ。サインしたペンを支持者たちに向けて放り投げ、ご満悦だった姿も印象的だった。どんなことを国民に向けて約束したのかリストにしてみたが、正直多すぎるのであくまで一部を以下に紹介しておく。

・メキシコ、カナダ製品に25%の関税を課す
・パリ協定から離脱する
・WHO(世界保健機関)から離脱する
・中国製品へは10%の追加関税を課す

・不法移民を国外に退去させる
・メキシコとの国境に国家 非常事態を宣言
・国境に軍隊を増派し、国境警備を強化する
・メキシコとの国境を越えて来る難民申請者の入国を一時停止

・米国生まれの子に自動的に米国籍を与えるルールを見直す
・麻薬カルテルを外国テロ組織に指定する
・国家エネルギー非常事態を宣言
・電気自動車(EV)の普及策を撤廃する

・液化天然ガス(LNG)の新規輸出許 可の審査を再開する
・米沿岸部の新たな石油・ガス掘削を禁じた前政権の覚書を取り消す
・アラスカのLNGを優先的に開発する
・エネルギー開発を阻害する各省庁の規制を見直す

・連邦政府職員に週5日オフィス勤務を求める
・連邦政府機関で新たに政治任用区分を設け、既存人材の大量解雇を行う
・人員削減計画ができるまで、軍などを除き政府職員の新規採用を凍結する
・政府職員のリモートワークを原則終了する

・「政府効率化省」を新設する
・男性と女性という二つの性のみを認める

 これだけでもかなりの数であるのに、他にもさらにあるのだから、正直「そんなに実行できるの?」と問いたくなるが、実行は可能だろう。自らが実行するわけではなく、トランプ大統領は命じ、その進捗を報告させ、期待通りに進んでいればそのまま続けさせ、進捗していなければ責任者を交代させればいいからだ。

●新政権は大繁栄時代を米国にもたらすのか

 こうした政権の初動においてトランプ大統領が力強く予告したことが、「米国の黄金の時代が始まる」だった。「黄金の時代」なんて言葉は近年では死語になっていた。しかし、トランプ大統領はそれを持ち出したのだ。米国の歴史で「黄金の時代」といえるのは、1920年代。世界大恐慌にいたる前の10年ほどで、熱気、乱痴気騒ぎの時代として歴史に刻まれている。

 1960年代も「黄金の時代」と呼べる大繁栄だった。トランプ大統領の治世下で「黄金の時代」が到来するのならば3度目となる。是非そうなって欲しいもの だが、理想的な大繁栄でなくても半分くらいなら、いや、4年間という時間制限を考えると、3分の1の規模になるかもしれないが、現状以上の好況はあり得る。こう考えられるため、米国での事業展開に注力中の銘柄への投資がオススメとなる。

 そこで、まず注目は任天堂 <7974.T> [東証P]だ。同社は1月16日、「ニンテンドースイッチ」の後継機 「スイッチ2」を年内に発売すると発表した。私は発表翌日の急騰を期待していたのだが、実際は急落してしまった。ゲームに詳しい投資家たちが事前に投資していて、発表で利食いに出たのだろう。しかし、その後は20日に底をつけて回復に転じ、先週末は新値に進んでしまった。この点、目先的には高くなっているものの、「スイッチ」のとてつもない ヒットを考えると、「スイッチ2」が大コケしてしまうことはまず考えられない。株価は目先高値にはあるが、押し目はあるのでそれを見逃さないようにしたい。それに、米国には「スイッチ」ファンがとてつもなく沢山いることも忘れないでね、となる。

 日本製品で米国での人気が高いのは、自動車ではSUBARU <7270.T> [東証P]だ。スバル車はラリーで鍛えられた走破性の高さが評価されており、しかもサイズの割には価格も安いためだろう。米国に「黄金の時代」が来るなら、夫は高級車、妻や子供たちはスバル車となるのでは。

 良品計画 <7453.T> [東証P]の「無印良品(MUJI)」も米国での人気は高い。シンプルなデザインと洗練されたアイテムを揃えた商品展開が若い世代の共 感を得ていて、インドやインドネシアなどアジア各国と並んで収益増ゾーンとなっている。もちろん、ファーストリテイリング <9983.T> [東証P]のユニクロも米国の消費者に良品計画以上に受け入れられてはいるものの、なにしろ同社の株価は高い。簡単に手を出せないので、ここではスルーするしかない。

 パナソニック ホールディングス <6752.T> [東証P]は松下電器、ナショナルの時代から米国展開に力を入れており、主力製品が家電から電池、その他に変わったいまもそれは変わらない。事業的には電池、特に大型蓄電池がデータセンター向けなどに需要増となっているため、現在の株価調整局面は魅力的になる。

 忘れてならないのが、お寿司。回転寿司「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIES <3563.T> [東証P]は、台湾、香港などと並んで米国での展開に力を入れている。今後も出店数を伸ばし続け、米国では「寿司のマクドナルド」となることだろう。

 そして、最後は宝ホールディングス <2531.T> [東証P]になる。 日本酒がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、世界的に日本酒の評価 が高まっている。そんな中で同社は米国での日本酒販売はもちろん、日本食材卸の事業を展開している。地味ながらこの分野は今後も着実に伸び続けると見てよく、株価も堅調高が見込める。

2025年1月24日 記

株探ニュース


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メタのAI投資

2025-01-25 03:40:19 | メモ
1/25 01:19
メタのAI設備投資、25年は最大650億ドルに=CEO



[24日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズ< META.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は24日、2025年に人工知能(AI)関連のインフラの構築に600億─650億ドルを投じる計画と発表した。
投資の一環で2ギガワット(GW)超のデータセンターを建設する計画。これはマンハッタンの大部分 をカバーできる規模。
ザッカーバーグCEOは「今年はAIにとって決定的な年になる」とフェイスブックに投稿した。「これは大規模な取り組みで、今後数年間にわたり当社の中核製品と事業を推進する」と述べた。
メタは昨年、AI関連の設備投資に380億─400億ドルを投じたとみられ、25年の投資額は大幅に増加することになる。
発表を受け、メタの株価は一時1.6%上昇した。
他の米ハイテク大手では、マイクロソフト< MSFT.O>がAIモデルのトレーニングや運用などに対応するデータセンターの建設に25年度に約800億ドルを投じる計画を明らかにしている。[nL6N3NZ0CO]
アマゾン・ドット・コム< AMZN.O>も、今年の設備投資が24年の推定750億ドルを上回る見通しとしている。

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88トレイダー

2024-11-29 21:45:07 | メモ
《達人が読むトランプ相場》資産20億円超の88歳現役トレーダー・藤本茂さん「トランプ氏返り咲きが追い風になる“日本経済4つの分野”」
11/29(金) 19:15
Yahoo!ニュース




トランプ相場が日本株にも追い風に(CNP/時事通信フォト)
 米大統領選でトランプ氏が圧勝で返り咲きを決めたことに、株式市場も大きく反応した。ダウ平均が史上最高値を更新し、日本株も上昇。その後の一服感はあるが、来年1月の新政権の始動に向けて、市場がさらなる盛り上がりを見せると期待する声は大きい。「トランプ相場」の先行きについて、投資の達人はどう見ているのか。

 88歳の現役デイトレーダーとして知られ、20億円超の資産を築いてきた藤本茂さんに話を聞いた。藤本さんの1日は、午前2時に起床して、米国の株式市場の動きをチェックするところから始まる。そうして毎日、日米の市場動向を確認し、取引を繰り返している藤本さんは、「トランプ相場は、日本市場においても分野によっては追い風となり得る」と話した。

 藤本さんが真っ先に挙げた分野が「総合商社」だった。

「トランプ氏は化石燃料の規制を緩和し、石油や天然ガスの生産拡大を進めると主張しています。その観点から、トランプ氏の返り咲きで株価上昇が期待されるのが、資源・エネルギー分野に強みを持つ日本の商社です。

 もともと、日本の5大商社は、『投資の神様』といわれるウォーレン・バフェット氏が今年6月に出資比率を引き上げるなど、さらなる株価の上昇が期待されていた。そこにきて、『化石燃料を掘りまくる』と公言するトランプ氏の返り咲きです。今後も伸びていく展開が期待できます」

「IT、輸出、住宅」もカギ

 続けて藤本さんが言及したのは、「IT業界」だ。

「選挙戦中からトランプ氏を支えたイーロン・マスク氏が新政権で要職に就くことが発表されたように、米国のIT業界ではトランプ支持が拡大しています。これからもIT業界の成長はより盤石になるでしょう。日本のIT業界のなかにも、増収・増益や増配が続いていて、さらにPER(株価収益率)などの指標からまだまだ割安と考えられる銘柄が存在しています」

 また、トランプ氏が公約に掲げる減税策や輸入品に対する高関税政策にも、藤本さんは着目している。

「これらの政策によって米国内のインフレ傾向が再び強まると見られており、当面は『円安ドル高』基調が続くと考えられます。そうなると、日本の『輸出メーカー』には追い風になる。海外売上比率が高く、円安によって業績を伸ばせるチャンスを持つ銘柄を探していくのは、ひとつの手です」

 加えて藤本さんは『住宅関連』の銘柄にも期待を寄せる。トランプ氏が住宅ローン金利の引き下げと住宅供給の増加方針を掲げているからだ。

「トランプ氏の住宅関連の公約は、ミニショベルなどを手がける日本の小型建機メーカーに追い風となるとみています」(藤本さん)

 以上は藤本さんが挙げた日本株で注目する4つの分野だ。これら「総合商社」「IT業界」「輸出メーカー」「住宅関連」のなかで、藤本さんは具体的にどの個別銘柄をいいと考えているのか。別記事〈《藤本茂さんの注目4銘柄》資産20億円の88歳現役トレーダーが選ぶ「トランプ返り咲きで上昇期待の日本株」〉では、具体的な銘柄の名前を挙げて藤本さんが解説している。

【プロフィール】
藤本茂(ふじもと・しげる)/19歳で株式投資を始め、1986年に転換社債の投資を機に専業投資家になる。66歳でパソコンを買い、ネット取引に移行。68年間、個人投資家として相場に挑み、現在の資産は20億円を超える現役トレーダー。「投資に年齢は関係ない」がモットー。



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100年時代

2024-11-24 08:40:58 | メモ



89歳の現役プログラマー、デジタルクリエイターとして、講演など引く手あまたの若宮正子さん。「年末年始ぐらいしか休まない」という過密スケジュールで全国を動き回るその活力はどこからわいてくるのか――。


 ※前編から続く

■89歳の現在、週に2~3回の講演を精力的にこなし、全国に出張

 Apple社のCEO、ティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介された、ICTエバンジェリストの若宮正子さん(89歳)。70歳を過ぎて表計算ソフト・エクセルを使って色鮮やかな図案を描く「エクセルアート」を考案。81歳の時にはスマートフォン向けアプリを開発し、世界中から注目されるようになると、講演会の仕事が殺到するようになった。

 「講演会は1週間に2回か3回。パソコンとスマホと全部連動させ、ポケットWi-Fiを持ち歩いて、出先でスケジュールも確認しています。マネージャーさんみたいな方がいればいいんですけど、全部自分でやっているんですよ。例えば、今日東京で取材を受けて、明日は福岡に日帰りで、次はまた東京でテレビ局の取材。次の日は北海道で1泊して、戻った次の日が岩手県の一戸で、次は滋賀県の近江。あんまり家にいないんです(笑)」

 実際にスケジュールを見せていただくと、予定がびっしり。働き盛りの超多忙なビジネスマンよりも出張が多いのではないかと思うほどだ。しかも、代理店が入っていない講演は、交通のチケットや宿泊の手配も全て自分で行っている。年間で休日といえば年末年始くらいだが、「家で休んでいると、風邪をひいたりお腹の調子が悪くなったりして、仕事していないほうが調子を崩すんです」と言うほど。

■和田秀樹氏との対談直前、骨折するようなハプニングが発生

 多忙を極める若宮さんだが、1度だけ仕事をキャンセルしたことがある。それは、とある出版社内でのこと。エスカレーターで高齢男性が上から落ちてきて、その事故に巻き込まれ、怪我をした。その日は精神科医・和田秀樹氏と対談の予定があったため、急きょ医務室で処置してもらい、そのまま対談を行った。

 落ちてきた男性は、脳梗塞の影響で手すりをつかむ力が弱くなっていたそうで、その男性が翌朝に大学病院の予約を入れ、若宮さんは検査を受けることに。

 「その日も群馬県の前橋市で講演会があり、行かなければいけないと言ったんですが、骨折しているかもしれないから、とにかくレントゲン検査をしないといけないということで。仕方なく、前橋の会場にいらっしゃった方、六十数人に私がサインした本をお詫びに差し上げ、回復後の講演をやる際には最優先枠にするということでご勘弁いただいたんです」

■パソコン通信を始めたときは、シニアの女性が…とからかわれた

 高校を卒業し、銀行に入社した当初は、そろばんやお札を数えるなどの“手作業”が苦手で、「会社のお荷物」「給料泥棒」とまで自身を卑下し、体調を崩して会社を休むことすらあった若宮さん。しかし、機械という味方を手に入れ、自信を持てるようになり、人に必要とされるようになった。さらに世界最高齢のアプリ開発者として知られるようになると、各地から講演に呼ばれるようになり、80代からの今が最も多忙で、最も輝いているときなのだろう。

 だが、電話回線を使ったパソコン通信時代には、パソコンでインターネットを利用していたのは男性ばかりで、なかには、女性で高齢の若宮さんをからかう者もいたと振り返る。

 「私には専門知識がないから、パソコンなんか自己流でやっているだけ。でも、別に習得なんかしなくていいし、学問なんかしなくても、使えばいいじゃないですか。何年か経って『若宮さんは、よくあのいじめに耐えていた』なんて言われることもあるけど、別にいじめじゃない。私は常識がないから、とんでもないことをするわけですよ。あの頃は今みたいにアプリの完成度が高くなかったから、例えばアップしてから全部文字化けしちゃっていたとかで、注意されるわけですよ。そうすると、みんなアップしなくなるけど、叱られるからこそ、正しいやり方を覚えるんじゃない? 私は鈍感力がありますから、からかわれたり、いろいろ言われたりしても『気を付けよう』『お月謝も払わないのに、教えてくださってありがたい』と思えるの」

■ChatGPTやGoogleのAI「Gemini」と会話して遊ぶ

 自己流で進めてきた若宮さんが、今気に入っている仕事兼遊びは、ChatGPTやGoogleのAIチャット「Gemini」だ。学生がレポートで、あるいはビジネスマンが仕事で活用するケースは増えているが、必要に迫られないと、どんな場面で使ったら良いかわからないという人もいるだろう。

 このインタビューを行ったのは、衆議院議員選挙の翌日。若宮さんは目の前で、まず「次の総理は誰ですか」と聞き、「私はできるだけ正確に回答するようにトレーニングされています。間違えることがあります」といった答えが出ると、「言い訳していますよ、情けない(笑)」とすかさずツッコんだ。

 さらに、若宮さんは独身だが「私の3番目の亭主だった男は今どうしていますか?」と打ち込み、「『個人情報だからアクセスできないです』って」と、キレのあるユーモアを繰り出す。

 「AIはお絵かきもできるし、人と会話しているような感覚もありますよ」と、まるで一緒に遊んでいた親しい友人を紹介してくれるようなスタンスだ。

■収入は社会貢献をするNPOに寄付、お金より時間がほしい

 講演などの仕事が増え続け、お金が貯まっていく一方、多忙でそれを使っている暇がなく、40代からの趣味である海外旅行にもなかなか行けないのが現状だ。

 「自分で使わないお金は、NPOなど、いつも資金が足りなくて困っているところに寄付し、使っていただいています。私が今ほしいのは、時間。午後になると眠くなるんですね。夜は11時頃に寝て朝は5時とかに起きているけど、寝足りないわよ」

 若宮さんの原動力は好奇心だが、やりたいこと、興味のあることは90歳間近となった今も増えるばかり。1日24時間、1年365日では足りない時間を目いっぱい使いつつ、自分で使う暇のないお金を寄付する。それは、自身と同じように明確に「やりたいこと」を持つ誰かを応援する思いであり、社会貢献なのだろう。

 そんな若宮さんの講演に訪れるのは、50~70代が中心だが、なかには若い男性などもいると言う。「人生100年時代」が現実となり、深刻な少子高齢化で、経済も社会も上向く気配が見えない今は、若者が夢を持ちにくい時代と言われる。

■一番大切なのは「自分の頭で考えること、自立すること」

 そんな中、80代から世界に羽ばたいていった若宮さんに若者が憧れ、話を聞いてみたいと思うこと自体、希望を感じられる話かもしれない。そうした講演の中で、一番大切なこととして若宮さんが挙げるのは「自分の頭で考えること、自立すること」だ。

 「特に脳みそが自立していることが一番大事だと思うんですよ。今の世の中、振り込め詐欺とか、高齢者を狙った犯罪も多いですよね。でも、自分の頭で考えたら、明らかにおかしいじゃないですか。どうしてそんなおかしいことに気がつかないの? と思うんです。自立して、自分の頭で考えて、自分で行動する。人に引きずられないことが大切です」

 中高年には「孤独」への不安を訴える人も多い。そうした中高年に対し、若宮さんは地域ボランティアなどを勧めている。

 「高齢の人に何かをやってあげると、ありがとうと言いますよね。でも、高齢の人は、本当は自分が『ありがとう』と言われたいんです。だから、若い人は、できれば高齢の人がありがとうと言われる場を作ってあげてください。例えば老人ホームなどで、手間暇かけた手作りのものを作っているスキルの高い人がいます。でも、たいていつまらない顔をして作っているんですよ。だったら、それを例えばバザーなどで売って、そのお金を子ども食堂に寄付などしたら、ありがとうと言われるし、気分が全然違ってくるはず」

■経済不振の原因は、日本企業の意識が変わらないから

 80代から新しいことをどんどん手掛け、自身のフィールドを世界規模で広げていった若宮さんに「元気をもらった」と言う人は多い。しかし、「元気を人からもらうなんていうのは、自立していない証拠。元気は人にもらうものじゃなくて、自分で作り出すもの」というのは、おそらく若宮さんの若い頃からの一貫したスタンスだ。

 と同時に、これから社会に出る若者や社会人の現役世代、親世代に向けて、意識の改革を勧める。

 「もうこれからは会社に入る時代じゃない。自分が一番いいと思ったことを、自分が一番いいと思う方法でやる時代だと思う。日本の企業はもうダメです。今、日本経済が振るわないのは、日本の企業が変われないから。古い体質の組織を変えようと思ったら、重役も職員も、自分たちが変わらなければダメですよ。今は人工知能でできる作業がたくさんあるわけですよね。例えば、市役所のHPに出すリリースを300字以内にまとめるなんて仕事は、人工知能さんだったら、5秒ぐらいでやってくれる。逆に、今まで自分がそれをやって給料もらっていたのが申し訳ないと思うような時代になってくる。意識を変えなきゃダメですね」

■スーパーウーマンではなく「たまたまヒットが打てただけ」

 新しいモノに対する不安や、「失敗が怖い・恥ずかしい」という思いが、実は自分を小さな世界に閉じ込める最大の壁かもしれない。

 若宮さんは81歳でプログラミングを始め、本を出版したり、講演したりと、人生が激変した。そんなスーパーウーマンだが、今の状況をこんなふうに例える。

 「老人会の野球大会があって、打席がまわってきたからバッターボックスに立った。で、バットを持っていたら、球が偶然バットに当たっちゃった。そうしたら、ふらふらっとフライが上がって、あれよあれよというまに追い風が吹いてきて、それがヒットになった。そこにさらに追い風が吹いて、いつのまにか場外ホームランに。最終的にはアメリカまで飛んでいっちゃった」

■「人生100年時代の子どもたちを勉強嫌いにしないで」という願い

 失敗や挫折もそれなりに経験し、いろいろ手放したり諦めたりしてきた中高年こそ、ダメでもともとという気持ちで、肩の力を抜いて気軽にバットを振れるかもしれない。若い頃に比べて期待も注目もされない今は、ある意味、最強とも言える。若宮さんは言う。

 「人生100年時代で、これからは生涯学習の時代になりますよ。一番大事なことは、お子さんやお孫さんを勉強嫌いにしないこと。一生勉強していかなきゃいけないのに、勉強嫌いだったら、本当に悲劇だから。それには、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが勉強は楽しいこと、素晴らしいだって思うこと。自分自身がずっと勉強を楽しいと思ってやっていないと、子どもなんてやらないですから」

 「人生は何歳からでも変わる可能性がある」ということを実証し続ける若宮さんを見ていると、下の世代である私たち自身の伸びしろが、無限の可能性に思えてくるのだ。
 


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話題のあれ

2024-11-14 07:57:54 | メモ
《「レプリコンワクチン」騒動が法廷へ》不安の声があがるなか原口一博氏の提訴に動くMeiji Seikaファルマは「名誉を著しく毀損されたと捉えざるを得ない」と説明

11/14(木) 7:15 Yahoo!ニュース 91

レプリコンワクチン(左)を「生物兵器まがい」と批判した原口一博議員(右=時事通信フォト)
 高齢者向けの新型コロナワクチンの定期接種が10月1日に始まり、大きな騒動になっているのが「レプリコンワクチン」だ。世界に先駆けて日本で承認された新しいタイプのワクチンだが、様々な情報が飛び交っている。製造・販売を手がけるのは明治グループの医薬品事業会社であるMeiji Seikaファルマ(以下、Meiji)。レプリコンワクチン(商品名・コスタイベ)をめぐる騒動について、同社が取材に応じた。

 レプリコンワクチンは、従来のmRNAワクチンと同様に細胞内でスパイクタンパク質を生成し、抗体を作る仕組みを持つ。特徴としては、「体内でmRNAが自然に複製されるため、より多くの抗体ができて、抗体価は長く持続するとされている」(医療ガバナンス研究所の上昌広医師)という点がある。2025年3月までの定期接種のために、427万回分が供給予定となっていた。

Meijiは取材にどう答えたか

 しかし、レプリコンワクチンには多くの懸念が寄せられる事態となった。2008年に設立された学術団体である日本看護倫理学会は緊急声明を発表し、安全性や倫理性に関する懸念を表明した。具体的には、遺伝情報への影響や、接種者から非接種者への感染(シェディング)の可能性についての不安が指摘されている。また、Meijiの社員を名乗る匿名グループが書いた書籍『私たちは売りたくない!』も話題となった。

 さらに、立憲民主党の原口一博衆院議員は、レプリコンワクチンを「生物兵器まがい」と批判。SNSを通じて反ワクチンの姿勢を鮮明にした。Meijiは原口氏の主張を名誉毀損として提訴を検討していると10月末に発表。一方、前出の上医師は過激な言葉で不安を煽るような発信に注意を促しつつも「まだ接種データが積み上がっていないレプリコンワクチンに不安を覚える人がいるのは仕方がない面もある」と指摘した。

 本誌・週刊ポスト(11月8日発売号)では、こうした経過を受け、〈レプリコンワクチンvs反ワク「泥沼訴訟」製薬会社の言い分〉と題した特集を掲載。Meijiに対し、原口氏への訴訟を検討する理由、様々に寄せられる不安の声の受け止めなどを聞いた。

 取材の申し込みに対し、同社は広報担当者らが対面で取材に応じた。原口氏への訴訟については、時期は未定ながらも「名誉毀損で提訴する準備を進めている」とした。

原口氏は「訴状が届いていない」と回答

 同社は、「ワクチンの有効性と安全性に関しては、当然、懸念をお持ちの方もいらっしゃいます。そうした方と科学的根拠に基づく議論をすることはむしろ健全なコミュニケーション」としつつも、原口氏がSNS上でレプリコンワクチンについて〈731部隊〉〈生物兵器〉〈3度目の原爆〉などと繰り返し表現したことについては、「名誉を著しく毀損されたと捉えざるを得ません」と説明した。

 こうしたMeijiの意向について原口事務所は「訴状などが届いていないので、こちらから申し上げることはありません」と回答。

 安全性への不安について同社は「体内でスパイクタンパクが無限に作られるのではないかとの指摘もあるが、私どもの実験では31日後にほぼ消滅することが確認されています」といった説明をした。

 世界で初めて承認されたレプリコンワクチンをめぐっては、接種する人の不安に向き合い、かつ科学的根拠に基づいた建設的な議論が求められている。



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