遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

ミコちゃんの絵

2023-05-14 14:15:15 | ミコちゃん

1年生女子。

YES&NOがハッキリしてて言葉遣いがキツめ。

ボキャブラリーは豊富で年不相応の言葉も使う。

目つきもキツめ。

流し目のような目線で人を睨むことがある。

髪はとかしてない?

長い髪を奇妙なだらしない形に結んである。

服装もだらしなく着ている。同じ服をよく着ている。

 

その子の描いた絵。

 

 

4時前、体育館に遊びに行く時間だった。

私は数人残った子を見守るために教室に残った。

 

この女の子も体育館に行ったのだが、すぐに戻ってきた。

非常に飽きっぽくひとつの事に集中できない。

次々に別のことをする。 片付けもしない。

友達と遊べない。

 

A4の紙にマジックで絵を描き始めた。

この絵と同じパターンの絵を3枚、すごいスピードで描いた。

 

1枚目と2枚目の方がこれより強烈な感じだった。

見てギョッとした。

だけど何も聞かず好きに描かせた。

話しかけたり質問すると、絵が変わってしまうから。

 

その2枚をロッカーの自分の手提げバックに入れてきた。

3枚目を描いている時に、話しかけた。

 

「ねえ、赤いわね? これ何?」

「血!」

「この子、お目々ないの?」

「あるよ。髪が長いから見えないだけ」

「この小さい女の子だれ?」

「妹!」

真ん中の女の子と手を繋いだ向かって右の小さな女の子は、

話しかけている間に黒と赤で塗りつぶされた。

「あれ、どうして?」

「死んだ!」

え! ・・殺した?

「ねえ、この上の子達さあ、」

「死んでる!」

聞く前にそう答えた。

「これは、リボンかなあ?」

リボンには見えないが、そう聞いた。

「違う! 首吊り!」

「えー、ミコちゃん、怖いねえ」

顔を見つめて言うと、ミコちゃんは得意そうに、

「あそこに、貼って!」と言う。

「あなたも貼りたいの?みんなのは塗り絵だよ、いいの?」

「うん!」

女の子は意気揚々と壁に貼り付けるのを手伝い、

自分の絵が並んだことに満足気だった。

 

 

圧倒的な違和感。

解離性人格障害か? 家庭はどうなっているんだ?

ミコちゃんシリーズ、続く。

 

《ミコちゃんは仮名です》

 

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