支所担当に、ほんと同情する。
叔父宅(血筋の叔母宅、母の実家)から、
ほんの20メートル先に、彼女の嫁ぎ先はある。
叔母言うに、
「お義母さんのお昼ご飯まで用意して行く嫁」
てことは、叔父宅(叔母宅)の嫁とは両極にいる嫁である。
イマドキ、そんなお嫁さんが存在することに、まず驚く。
が、そういう人なのだ。
気がまわり過ぎ、周囲に尽くし過ぎるタイプなのだ。
これを知ってるのは、職場で私1人だから、たまに、
「大丈夫? そんなに頑張らなくていいよ。手を抜きなさい。」
とか、
「お盆も休みがないでしょ? たまにサボりなさい。」
とか、
「パーフェクトにやらなくていい。テキトーでいい。」
と言うんだけど、
あの「おしん」すら及ばない忍耐力で、必死にこなし、
この災害後は、も、どんだけの仕事量やら。
それでも令和の「おしん」は耐えぬくのである。
わかっていながら、
アレどういうこと? コレ揃えて、ソレ見てないわよ。
と極めて過酷な返答を求める、私含め支援員たち。
「保護者に一斉メールで伝えなさい」
「学校側の対応、納得できない。文句言いなさい」
「シフト足りなきゃ、アナタ入りなさい」
も、とんでもない「おしん」も逃げ出す状況なのだ。
・・前主任は、晴れ晴れした顔で逃げた。
私も血圧180超えたら辞めるわよ、と言ってある。
かわいそうにねえ。
40歳半ば。
夫も市内勤務の公務員。←夫の方はチト知ってる
子ども3人。←うち1人はダウン症児
嫁ぎ先の義母はとても良い人。
働かせ過ぎて気の毒だ。
なんで、こんなに献身的に働くのか。
ま、でも、マジで芯が強くて、
物静かな話し方や風情には似合わぬタフさ、
何だっけな、諺にある・・ アシ、葦の木?
彼女は考えるアシである。???
って説も支援員の皆の中にはある。
私みたいなのは、気を張りすぎるとポキンと折れるが、
彼女みたいに、しなり具合がいいのは、折れない説。
加えて、
情報通(娘が市の子ども課にいる同僚72歳)によると、
「彼女、NOはあくまでNOなんだけど、
のらりくらり、あの物腰でケムに巻いて、
結局、彼女の思う方向にいかせる、らしいよ」
素晴らし!
私もそれでやられた1人。
私は、この学童は希望してなかった。
海岸ラインに建つ学童か、
児童数が20人以下の海岸の近い学童を希望した。
夕陽が見れる所、だけに行くはずだった。
なのに、彼女から、応募翌日にオファーが来た。
3月末日時点で、←私が別の支所に書類出した日
当時の主任(先日、逃亡的退職した人)は、
高齢でネット系無知。←Wi-Fi導入したいが無理
毎年度末に辞めたいと駄々をこねてた。
私の経歴や資格有りを目にして、
即座に、ヨッシー!とスカウトしたんだろう。
後釜、みっけ!と。
その素早さと、「好印象トーク」は、
今思えば、明らかに策略。
いや、勤務数日で気づいたが。
巧妙なトコは、誰よりも巧妙なのだ。
なんちゅうか、
アオザイを着てしなやかに歩く昔のベトナム女性を、
勤務以後、私は彼女をながめながら連想していた。
風になびいて弱く華奢に見せるアオザイの裾の中には、
ハガネの強さが潜んでいるのだろうと。
ある意味、あっぱれなやり手。
とはいえ、ほんと大変な働きぶり。頭が下がる。
で、私達も負担絶大だし「いい年の巧」なんで、
この先も、このまま行きます、この関係。
特に無理強いされてなった「新主任」の私、
令和のおしんの限界まで、言うことは言うわよ。
自宅より、学童の姑達が怖いわね。
お気の毒に。