支所担当は、11月時点から私に言ってた。
隣の少人数の学童に転勤させるから、
辞めないで復帰してほしいと。何度も言った。
私も今の、市内一の大所帯で問題児童山盛りの学童には、
戻らないと明言してきた。
負担が重すぎるから戻る気はない、と。
隣に転勤が叶うなら、継続するが、
叶わないなら、辞めます。
何度も同じことを2人で話している。
なのに、今日はさぐりを入れる電話か?
これからも月に一度病院に通いますか?
それなら、月に一度、土曜日勤務を入れて、
平日を1日休んで、行かれたらどうですか?
「隣りの学童」には土曜日勤務は無い。
はあん? 引っ掛け問題かしらぁ?
それは現在の学童勤務を意味する。
だいたい、シフトなど話し合うレベルの事ではない。
だけど、わざと聞き返してやった。
「週4日は平日勤務で、週1土曜日勤務ですか?」
「いえ、病院に行くには、そうした方が都合がいいですよね?」
余計なお世話だ、そんな細かいことはほっとけ。
あのモンスター君は、
私が休んでいる間も学童で暴れ続け、
さらに放課後デイサービスでも本性を現し始めて、
やっと市は目が覚めて、
いや、
私が、どうにかして、あなたにしかできないから!
と事の解決、
あるいは私達のモンスター脱出法を託した、
外部団体から雇われた人が、
あのモンスター君を、
平日の5日間を市外の専門施設に通わせる手配をしてくれたのだ。
だから、つい最近から、モンスター君は来ていない。
ただし、土曜日だけ、学童に来ることがある。
この手配を決定したのは、私の退院後だ。
この人とは、退院1週間後に支所でバッタリ会った。
立ち話をして、彼女に聞かれた。
「ねえ、(仕事に)戻るんでしょ?」
私は彼女の耳元で伝えた。
「わたし、肺がん。3分1切除したの。」
彼女は驚いて棒立ちになり、
「子どもどころじゃないね?」と青ざめていた。
それからまだ話したがっていたが、
モンスター君についての打ち合わせメンバーが揃ったので、
「お願いね、あなたにしかできないから。」と念を押すと、
「わかった。やるよ。」と会議に向かった。
そして即座に、数日後から、市外の施設に通うようになった。
実質的に、事を動かすには、
あなたの立場からしかない、
9月から、私は彼女に言い続けた。
医療機関にモンスター君を診せて、
早く根本的な対処に近づいて。
(親に病院に行く説得が必要。それも彼女の立場しかできない)
その病院での診察も、やっと最近になって実現したようだ。
私がやいやい言って、彼女が動いて予約を入れたのは10月末。
発達障害外来は、3ヶ月半かかって診察が叶った。←障害児が多くて激混み
彼女は、昨年7月に市から雇われたにも関わらず、
市の「子ども課」から、モンスター君への接触を妨害されていた。
9月のモンスター君会議の時に、
なぜか彼女は途中から会議に加わってきた。
私の意見について彼女の発言した言葉が、
ピタッときた。この人イケるな、と直感した。
それで、私から彼女に近づいた。翌日から。
2人で内緒の長電話を重ねた。
気が合うタイプだった。波長が合った。
彼女は市からモンスター君に接触するなと言われ、
困り果てていた。
専門家として雇っておいて、あり得ないことだが、
実際にそうなのだ。
彼女は月度の報告すら書けない、仕事にならないとタメ息をついた。
しかし、私の話を聞くうち、動き出した。
ポジション的に、彼女しかいないのだ。
彼女は私に聞いた。真っ直ぐ人の顔を見てくる。
「一番の望みは何?」
「あの子はね、精神科に診せないといけない。」
「それと? 学童に通わせるなということ?」
「そうよ。学童の範疇の子じゃないの。」
「わかった。やるよ。時間かかるけど。」
9月と10月に同じ会話をした。
ポジション的に、彼女しかいないのだ。
大学教授だのいろんないろん人がやって来たが、
業務として采配できるのは、彼女の立場だくだと気づいた。
彼を、
医者に診せたり適切な施設に移すことができるのは。
私は何回も何回も繰り返した。あなたしかいない!
そして、「もう叱られてもいいから、動くよ!」
と彼女は行動を開始した。
誰も気づいていない。2人で内緒で話していたから。
9月10月に蒔いたタネ、話した段取りが、
最近、やっと現実に叶った。
そう、これ、実は私の成果だ。
でも、誰も知らない。
癌で休んで、ただの欠勤扱いを受け、
自分で調べて「傷病手当申請」に切り替えたが、
しかし分限処分で、要するにクビみたいことも言われ。
手術1時間前に、手術当日だと知りながら、
「社会保険料を支払え」「明日が締め切り」
だと連絡してきた支所担当。
も、細かくさまざま、コイツどうなってんだ!の数々。
というのを、柳に風、のフリをしてきた。
けど、内心、そんなわけはない。
支所担当は私の中で「完全に諦めた」ので怒らないだけだ。
とはいえ、
電話で今さら、
遠回しに現在の学童に勤務する気があるか確かめているのだ。
非常にイヤな感じだった。
あんなに何回も別の学童に、と言っておきながら、
人員配置決定の日が近づいたら、これだ。
私が情に絆されて?戻るとでも思っているのか?
支所担当の昨日の名言。確かに記憶した。
「じゃあ、誰がここの主任ができるんですか?」だって。
私に聞くな。
知らん。
それは、そっちの問題だ。
誰もいないなら、市の職員がやるべきだ。
県内随一の難しい学童を階級が一番下のオバチャンに任せるな。
疲れた。続きは③へ。