from タビーランド

タビーランドの住人【ティンキーウィンキー♂・ディプシー♀・ラーラ♂(26才自閉症)・ポー♂(19才)】のくらし

自閉症クラスルーム講演会

2005-12-12 | ラーラ(その他)
昨日、クラスルームの講演会に行ってきた

講師は横浜市中部療育センターの所長さんであり、発達障害医学が専門の原 仁先生
「自閉症概念の広がり」というタイトルで、療育センターの現状と、自閉症研究についての最新の話題にも触れての盛りだくさんの内容

医学的な統計の話が多くて、途中不謹慎にも眠ってしまいそうになったりもしつつ
充分聴きごたえのある中身の濃い~講演だった
自閉症の原因は結局は今のところ不明
遺伝子的な要素に外的要因が加わって発症するのであろうというのが有力な仮説
わからないにしても、こういう話を診断後早い時期に聞けると、親としては落ち着くんじゃないかな
『なんでなん?』がやっぱり最初に頭に駆け巡る人は多いだろうから…
年月が経ってくると、もう原因探ししてもしょうがない!
どうやれば生きやすくなる?楽しく暮らせる?
と思考の方向が変わってくるんだけど

横浜には、各市に療育センターがあって比較的小さいうちからケアされるようで羨ましい話だった
『早期発見・早期療育』から
『早期相談・早期支援』への転換を目指しているとも…
検診では、保健士さんに我が子の遅れを発見されまいとする親の心理が裏目に出る『早期発見』の姿勢…
逆に相談の体制を整えると、自ずと早期にケアを始められることが多くなると
これは納得できる話
「発達の遅れや障害があろうとなかろうと、必要な親子には支援をしましょう、後に障害がなかったとしてもいいんです」
こういう考えなら、躊躇せずに受診や相談ができそう
全国的にこういうセンターが整備されればいいなぁと切に思います

時代の流れとしては、『脱通園』となってきているよう
特別支援教育とも連動して、幼少期から「地域での統合保育」というのが主流になりつつあるみたい
人的な整備がきちんとされないと、当たり外れの出る恐ろしい事態になりかねない
ラーラは統合保育・統合教育にの波に乗り、今のところ地域で手厚く支援されながら育っている
でも、しんどくなったら通園施設・養護学校にいつでも変わろう…という安全網が後ろにあってこその冒険なのかも
過渡期である今が、選択の幅があっていい時代なのかもしれない
ひとりひとり、また育ちの過程によって、ベストな環境は変わってくる
押し付けでない支援・体制が持続しますように…