from タビーランド

タビーランドの住人【ティンキーウィンキー♂・ディプシー♀・ラーラ♂(26才自閉症)・ポー♂(19才)】のくらし

無事でよかった

2006-07-03 | やられてしまいました…シリーズ
やっとUPする冷静さが戻りつつあるので…
土曜日のこと
この日は、TOPPOの第一回目のクッキング
12:30に会場であるキッチンスタジオに集合して
子供たちは、担当のボラさんと各自ペアを組んで買い物へ
その間に会場の設営というか、準備や段取りを残った親で進めていた
買い物に行く先は、徒歩5分程のすぐ近くのショッピングセンター
買うものは、自分のジュースと後一つ調理にいるもの(ラーラは天かす)
簡単な買い物
1対1でサポートしてもらえば楽勝
『油断』以外の何ものでもなかった
出発して30分…40分…
帰ってこない…連絡もない…
しびれを切らせて、ラーラとペアのボラさんの携帯に連絡をした
すると
「いなくなってしまって探しているんです…」

すぐに探しに出た
心配して数名のボラさんや他の子のお父さんも探しに出てくれた
手分けして探す
すぐに担当ボラの子に会えた
聞くと、もういなくなってから30分ほど経っていると言う
マクドナルド、駅、バス停…ラーラの行きそうなところに、姿はない
数人で歩いて探しても、もうらちがあかない
ショッピングセンターのインフォメーションで迷子放送をかけてもらう
氏名・年齢・服装、そして見かけたら連絡を…との内容で
駅へも再度確認へ
どちらも、情報があれば携帯に連絡してもらえるように依頼
そして、派出所
こんな時に限って留守だ
でも悠長に探してられない
派出所内の電話を鳴らす
しばらくして連絡を受けた巡査さん達が戻ってきてくれた
例のごとく、後ではあかんの?と思うような聞き取りが始まる
住所や学校は探すのに必要なくない?
でも手早く本題に入るために、冷静に受け答え
「赤いポロシャツに青い半ズボン、身長120㎝、知的障害があってしゃべれません
交通ルールや危険が解らないのですぐに保護してほしい、その他…」
無線で地域一帯に連絡、すぐに動いてくれた
間もなく、ショッピングセンターに通勤して来た女性が、店内放送を聞いて
「よく似た子供を車で来る途中に見かけましたよ」との一報
すぐにパトカーで目撃された場所へ向かった
その途中で、無線に「捜索中の児童らしき子供を保護」との連絡
中央分離帯ごしの反対車線に、パトカーが二台止まっていた
中には赤い服の子供が乗っているのが見えた
Uターンできるところまで走って戻る
「お母さん、あの子に間違いないやろぉ、もう大丈夫や」
とお巡りさんが声をかけてくれる
パトカーの後部座席にちょこんと座ったラーラ
何事もなかったかのようにすました顔
保護して下さったのは、たまたま通りかかった警察関係のご夫婦
地下鉄沿いに走る、バイパス的なその道路
道路沿いに歩道はあるものの、横断はできない交通量もかなり多いところ
そこをふらふらと車道に出たり入ったりするラーラを、何台もの車がよけて通っていたそうだ
危ないとみかねたご夫婦が、車を停めて保護してくれた
そして受け答えのできないラーラを、警察に連絡しパトカーが駆けつけたよう
  たまたま
   たまたま
無事に見つかったことは、本当に奇跡的な確立
車にはねられたとしても
誰かに連れ去られたとしても
決して不思議ではなかった状況
1時間もの間、ラーラをそんな状況にさらしてしまった
その間のラーラの行動を想像するだけで、血の気が引いた
いなくなった場所から、保護された場所までは車だとすぐ
でも、歩いて(走って)…
どこをどう通って行ったのか?
あのバイパスをどれだけ走ってきたのか?
何台の車がラーラをよけて通ったのか?
左腕とシャツの左半分が真っ白になっていた
ガードレールに体を押し当てて通ったに違いない
でも、幾つか考えられるルートに、長いガードレールはそう見当たらない
中央分離帯にはずーっと続いているけれど…
まさか?車道の真ん中を逆走したの?
考えれば考える程、恐ろしい
というか、頭が真っ白になっていく
夜、すやすやと、いつもと変わらず隣で眠るラーラを見ると涙が出た
帰ってきてくれてありがとう
今ここにいてくれてありがとう
私の心中を察してか、ラーラはその日もその翌日も、私にそっとくっついてきた
いつもの んぎゅ~ ではなく
ぺたっ そーっ と優しく寄り添う
それに応えて私もそっと抱きしめる
「そばにおってよ」
「うん」
わかったかわからずか…
でも、いてくれるだけで充分


これは、無事でよかった…で済ませてはいけない
何でそうなったか?
どうしたらそうならずに済んだか?
冷静に、そして充分に反省して手を打たないといけない
反省はまた改めてここに


コメント (6)
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