兵庫労働局、神戸市が主催の「障害者雇用促進セミナー」を聴講。
就労を目指す方ではなく、雇用する企業に対してのセミナー。
保護者としては苦笑いせざるを得ない言い回しが多少あったものの…
いつも聞くのとは少しだけ切り口が違って興味深いものだった。
障害者雇用を促進するための行政のバックアップがあれこれあるの、知らなかった。
障害者と言っても千差万別、十人十色。
視覚障害、聴覚障害、知的障害、精神障害、はたまたHIVによる免疫機能障害まで。
障害の特性や配慮事項を解説したマニュアルも作られている。
2パーセントの障害者雇用は、企業にとって大きな課題。
さらには、精神障害者の雇用が義務化。
研修に人とお金を費やすので、長く定着してほしい企業。
(就労する側もそれを希望はするんでしょうけど)
が、気分にムラがあるのが精神障害。
週明けに欠勤…そのまま長期欠勤。
よくあることで、雇いづらいそう。
そりゃそうだけど。
で、注目されているのが発達障害。
知的の遅れがない(少ない)発達障害者は、支援がうまくいけばとっても戦力になる。
障害者雇用がうまくいってる企業は、それに気がついた。
どうも、これからは「発達障害」が「障害者雇用」のトレンド(流行)らしい。
どうか、流行ではなく持続してほしい。
そして、いずれはそれが法や補助に守られたものではなく
世の中全体の当たり前の支援になっていきますように。
うーん・・・とは言っても、難しいだろうなぁ。
大人になってから初めて診断されるようなタイプの人の中には
障害を告知せずにがんばって、うまくいかず失敗経験をしてしまうことが多い。
周囲の理解が得られない。当然支援も得られない。
本人も自分の弱み(苦手なところ・支援されるべきところ)に向き合えない。
手帳を取得し、障害を告知することでどうにか支援が得られる社会になりつつある。
幼少期でも同じ。
我が子に障害があると認めるのには(人にもよるが)かなりの苦悩と勇気、そして時間がかかる。
手帳を取得し、支援を受けやすくなることを選ぶより
レッテルを貼られ、同情されたり周囲との溝が生まれたり
本人の自尊心を傷つけやしないかと心配したりして
健常者として歩ませることを選ぶ親もいる。
就労を控えた青年期では、本人が同じように悩み迷いその決断をすることになるのだろう。
学齢期に適切な支援が受けられないでいる子は、きつい。
雇用の場で、パスポート(手帳)を持つことが有利になるんだよと示せたら
もっともっと早くに自分の障害と向きあえるんじゃないかな。
「自分の障害について伝えることができる」
「自分のできないことを伝えることができる」
「フォローは何が必要かを伝えることができる」
これができない人は、採用しないそうだ。
障害者雇用の実態と動向。
子供が小さいうちから知って損はない。
だって、障害とどう向きあうのか、どう付き合うのか
そこの答えがでてるんやもん。