最近過去ログの旅行記をよく見て下さるお方がおられます。トラベルジジブログの本命は「旅と宝塚」なのでとてもうれしいです。Thanks.
今回の雪組公演は20年位前の「凱旋門」を見ているのでその暗い場面の連続の印象があまり良くなかったので大劇場はパスしましたが、ショーの「Gato Bonito!」が見たかったのでライブ中継に2日出かけました。今回は前作と同じ轟悠さんが専科から主演と言う異例な?作品でした。
轟さんは以前にも柚希礼音さんトップの星組で専科から主演されたことがありましたが、周りの生徒さんと何だか上手く噛み合っていないように感じたし、トップの柚希さんとの絡みもあえて濃くならないよう作者が気を使っているのがアリアリでした。前回同様主役のラヴィックという亡命外科医役は専科の轟さん、雪トップの望海さんが狂言回し的な友人役ボリスだったので絡むというより助演に徹した演出でそれはそれで作品的には良かったと思いました。
ただ最近の生徒さんは大型化している中で、幾ら演技力が抜群でもどこか見た目埋没している感が拭えず、高い靴底が見えて千秋楽でもあるからか声も張り上げて、動きも激しく演じられて素敵な舞台でしたが、少々無理されてるなと感じた次第です。ジョアン真彩さんと二人の時はいいのですが、群集劇的な場面では周りの生徒さん達と色んな意味で差がありすぎて見ていて今一でした。
前回は香寿たつきさんが演じた友人役は望海さんを生かす為にか、前回矢代鴻さんが歌った場面を膨らせませてトップを立てた演出でしたがあれはあれでよかったと思う。その分美穂恵子さんの歌唱場面が少なく、前回見た時は矢代さんの歌唱で持っているように印象深かった珠玉の主題歌が今一つ馴染めませんでした。
アンリ彩風咲奈さんは途中からの出で唯一明るい印象の場面で彼女が若々しく演じたのは良かったが、ラヴィックが追放されてすぐジェーンが惹かれたような魅力は出し切れていなかったようです。後は群集劇のメンバーで彩凪、煌羽、朝美、永久輝さん達夫々の役は皆さんよくやっておられたと思います。その中で移動で埋没が心配された朝美惇さんがどの場面でも際立っていたようでこれからの活躍がタノシミです。躍進中の若手さん達は殆どアップ無いのでそれも残念でした。
轟さんは流石に前回芸術祭奨励女優賞を受賞されただけに、更に深く掘り下げた演技、亡命外科医と言う暗い環境に生きる亡命者と言う側面だけでなく、人間的にも温かみを感じる演技が前回より深くなっていて流石と思いました。真彩さんは前半少しおとなしめだと思いましたが後半からがっぷり轟さんと組んでともすれば嫌味な女の役をすれすれの線で可愛く演じてよかったです。
ライブ中継は手軽に見られるし、アップで演技者の顔が細部まで見え改めて皆さん細かい演技をされてるんだなと感心しました。ただカメラを引いた全舞台場面はどうしてもぼやけて見えるのでやはり舞台を見るのが一番だと再認識しました。願わくば今後専科出演の作品は組トップと互角で演じられる新作品にされるようお願いします。
ショーはのっけに組長さんのソロで始まったので一瞬???となったが梨花さんが組長から専科入りされるので作者藤井氏のはなむけだったのですね。暗い場面が多い凱旋門から一転して明る過ぎるくらいの全場面で弾けすぎる星組生全員の熱気であっと言う間に終わった感。どの場面も素敵でしたが、望海さんに絡む男役4人の場面はいらないのではないかと思うジジでした。ここでも動きの速い場面や、バックで踊る方々が殆どハッキリ見えないのがライブの限界かなと思いました。
以下公式HPより参照
かんぽ生命ドリームシアター
ミュージカル・プレイ 『凱旋門』
-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による- Based on
ARC DE TRIOMPHE by Erich Maria Remarque
Copyright (c) 1945 by New York University, successor-in-interest to the literary rights of
The Estate of Paulette Goddard Remarque
Performed by permission of New York University, successor-in-interest
to the literary rights of The Estate of Paulette Goddard Remarque
c/o Mohrbooks AG Literary Agency, Zürich, Switzerland
through Tuttle-Mori Agency, Inc., Tokyo
脚本/柴田 侑宏 演出・振付/謝 珠栄
祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックは、友人ボリスに助けられながら、あてどなく仇敵を捜すだけの失意の日々の中で鮮烈な恋を見出す……。ラヴィックにとって生きる希望となるジョアンとの恋を軸に、過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を、シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描き上げた作品。2000年に雪組で初演、主演を務めた轟悠が文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど、絶賛を博した傑作ミュージカルの待望の再演となる。
かんぽ生命ドリームシアター
ショー・パッショナブル 『Gato Bonito!!』
~ガート・ボニート、美しい猫のような男~ 作・演出/藤井大介
ポルトガル語で“美しい猫”を意味する“Gato Bonito”。クールで気まぐれな性質、気品溢れるしなやかな身のこなしなど、猫からイメージされる姿を望海風斗率いる個性豊かな雪組生達に重ね合わせ、バラエティ豊かな場面で構成する華やかでドラマティックなラテン・ショー。宝塚歌劇ならではの、ゴージャスで熱い夢の世界をお楽しみ下さい。
主な配役 |
新人公演 |
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ラヴィック |
轟 悠 |
縣 千 |
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ボリス・モロゾフ |
望海 風斗 |
綾 凰華 |
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ジョアン・マヅー |
真彩 希帆 |
潤 花 |
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フランソワーズ |
美穂 圭子 |
ゆめ 真音 |
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ウージェニー |
梨花 ますみ |
琴羽 りり |
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リュシェンヌ・マルチネ |
舞咲 りん |
彩 みちる |
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シュナイダー |
奏乃 はると |
諏訪 さき |
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ビンダー夫人 |
早花 まこ |
羽織 夕夏 |
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ケート・ヘグシュトレーム |
沙月 愛奈 |
野々花 ひまり |
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娼婦 |
千風 カレン |
美華 もなみ |
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アンドレ・デュラン |
透真 かずき |
汐聖 風美 |
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ヴェーベル |
彩凪 翔 |
星加 梨杏 |
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アーロン・ゴールドベルク |
真那 春人 |
鳳華 はるな |
|
マルト |
笙乃 茅桜 |
涼花 美雨 |
|
アンリ・ジャルダン |
彩風 咲奈 |
眞ノ宮 るい |
|
ビンダー |
久城 あす |
叶海 世奈 |
|
マルクス・マイヤー |
煌羽 レオ |
日和 春磨 |
|
デミアン夫人 |
杏野 このみ |
桜良 花嵐 |
|
ハイメ・アルヴァレス |
朝美 絢 |
彩海 せら |
|
娼婦 |
愛 すみれ |
優美 せりな(※) |
|
アべール |
桜路 薫 |
麻斗 海伶 |
|
アコーディオン弾き |
桜路 薫 |
聖海 由侑 |
|
警官 |
天月 翼 |
望月 篤乃 |
|
バーテン |
橘 幸 |
一禾 あお |
|
ルート・ゴールドベルク |
朝月 希和 |
星南 のぞみ |
|
イヴェット |
妃華 ゆきの |
花束 ゆめ |
|
警官 |
真地 佑果 |
朝澄 希 |
|
ローゼンフェルト |
永久輝 せあ |
陽向 春輝 |
|
警官 |
叶 ゆうり |
稀羽 りんと |
|
ペペ |
綾 凰華 |
真友月 れあ |
|
黒い影 |
綾 凰華 |
* |
|
シビール |
星南 のぞみ |
有栖 妃華 |
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絵描き |
叶海 世奈 |
紗蘭 令愛 |
|
黒い影 |
鳳華 はるな |
* |
|
黒い影 |
諏訪 さき |
* |
|
ギャルソン |
陽向 春輝 |
琥白 れいら |
|
花売り娘 |
野々花 ひまり |
天咲 礼愛 |
|
ユリア |
彩 みちる |
希良々 うみ |
|
黒い影 |
眞ノ宮 るい |
* |
|
ヴィーゼンホーフ |
縣 千 |
壮海 はるま |
|
黒い影 |
日和 春磨 |
* |
|
黒い影 |
彩海 せら |
* |
|
オットー |
潤 花 |
愛羽 あやね |
|
(新人公演)黒い影 |
* |
星加 梨杏 |