経済学の合理性に従えば、政治の政策的判断において情報の非対称性(相手との情報に量的質的格差があること)の問題は極めて重要になります。つまり経済学的判断は、金銭的数字が尺度となるため、儲かるとか損をすると言った判断で、情報が的確であり豊富であることが、政策の決定要因に大きな影響を及ぼすため、情報は極めて大切です。
しかし、一方で政治的判断においては、必ずしも金銭的な損得だけでなく、判断する人の理念が大きくかかわってくるということになります。情報の非対称性が仮にわずかであって、金銭的損得が明確であっても、そのことが判断を大きく左右することはないかもしれません。
資本主義社会では、経済が優先になりますが、政治家は、右へ行ったり左へ行ったりすることなく、言葉の重みを理解し、そした理念を明確にしていくことが求められているのかもしれません。
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