新潟県には「春日山城」と「新発田城」の二か所が日本100名城に選定されている。
今回は、その城跡を訪ねるとともに、新潟のうまいものを食べに出掛けた。
まずは、上杉謙信の居城だったとされる「春日山城」。
この山城が築城されたのがいつなのかは分からないらしい。
本丸を囲むように曲輪や家臣の屋敷などが配置されいるようにみえる。
石垣はないが、山の地形を生かして作られた空堀や土塁がそれらを守り、山全体が攻めるのに困難なように設計がされている。
当日はあいにくの強い雨になってしまったが、雨具は折り畳みの傘だけと言う無防備は状態。
本丸を目指す前に、春日山神社で無事帰還を祈る。
謙信公の銅像が見守ってくれている。
謙信公に後押しされ、ズボンや靴などびしょ濡れになりながらも、滑りやすい道を往復した。
しっかりした登山道(?)だが、粘土質の土は滑りやすくなったいる。
足もとに注意しながら登る。
すこし登ると三の丸に着く。
ここには米蔵があったようであり、その脇の土塁がよく残っている。
さらに二の丸を経てひと頑張りすると「本丸」に到着。
残念ながら、遠くまで見渡せるはずの景色は、この通り何も見えない。
本丸の横には「天守台」があるが、天守閣があったという記録は無いようである。
帰りに立ち寄った上越市埋蔵文化センターの説明員の方のお話だと、「物見櫓」のようなものがあったのではないかと言うことだった。
ひどい雨の中の探索であったが、わずかに残る遅咲きの山桜が元気づけてくれた。
地形を生かして築かれている城は、傷んでいる箇所もあるようである。
そのため、三の丸から本丸まで、修復用の土を一袋ずつ運び上げる運動がなされているという。
残念だが、雨に災いされて、その運動に協力は出来なかった。