人生第二章 挑戦者

<左半身麻痺の機能回復と生活奮闘記>
脳卒中に倒れ、その後の障害、失われた機能、生活を取り戻す記録

『さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds』展

2014年03月01日 21時55分38秒 | 展覧会・イベント
『さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds』展


東京オペラシティのアートギャラリー



『さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds』展

■説明
本展では、さわの最初期の作品から一貫して見られる領域への関心をテーマとして展覧会を構成しています。旧作から本展のために制作された最新作まで、映像、ドローイング、立体作品をとおして、さわ自身、そして私たちひとりひとりにとっての「領域(テリトリー)」について考えていきます。

あなたには心地よいと感じる領域はありますか?
それはどのくらいの広さで、どんなものに囲まれていると安心ですか?
そして、そこはだれか大切な人と共有したい場所ですか?
それとも自分だけの秘密にしたい場所ですか?

ロンドン在住のさわひらきは、近年国内でも発表の機会が続く注目の映像作家です。室内を小さな飛行機が横切り、やかんや木馬がひとりでに動き出すといった箱庭のような世界を描くさわの映像は幅広い観客に支持されています。現実にはありえない光景にもかかわらずなぜか親しみを感じさせるのは、そんなひそやかな世界をだれもが心の中に持っているからではないでしょうか。閉ざされた空間で現実を少しゆがめてみたり、遠い宇宙に思いを馳せてみたり、さわの白昼夢のような映像は、ひとりひとりが持つ居心地のよい領域(テリトリー)、そして時間軸をともなった領域である個人の記憶について考えさせてくれます。

本展では、さわの最初期の作品から一貫して見られる領域への関心をテーマとして展覧会を構成します。冒頭ではドローイングや立体作品でさわ自身の日常および意識における領域の手がかりを示しつつ、初期の作品から本展のための新作を含め、映像作品をたどりながら考えていきます。新作のひとつ《Lenticular》はスコットランドのダンディー市に残る古い天文台で撮影された作品で、独学の老天文家ロバートの姿を通して宇宙へとつながります。東京オペラシティ アートギャラリーの大きな展示室を使い、映像と空間の全体を作品として展示する今回の展覧会は、物理的な空間と意識の中の領域を交差させる試みです。


1. Under the Box 箱の下

展示の冒頭は、迷路のような狭い通路にドローイングと、さわが身の回りに置いているティーカップや化石などを型取りした小さな石膏の彫刻が並びます。さわの映像では、アパートの部屋を小さな生きものが歩き回るなど、閉ざされた空間の中の現実を少しゆがめて領域や境界を意識させる作品が多くみられます。また実際の空間だけではなく、人をその人たらしめる個人の記憶など、形のない領域についても考えさせられます。外界からの情報は人の意識の中に蓄積され、時とともに醸成されてその人固有の世界を作り出します。《Lineament》は、記憶を喪失してしまった友人の存在から、記憶という時間軸をともなった領域について考えた作品です。


プロフィール:さわ ひらき
1977年石川県生まれ ロンドン在住2000年イースト・ロンドン大学美術学部ファインアート科卒業2003年ロンドン大学スレード校美術学部彫刻科修士課程修了


■感想

最先端の現代アート展でした。見ていて重い心になってしまい、疲れましたね。

挑戦者とカメラマン(妻)

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