老バラ、サンテグジュペリの開花が始まりました
今朝は、心配していました老バラが今朝咲きうれしくなりました。今回のサンテグジュペリの復活では、バラ栽培において基礎の“台木・根”を強くする事が重要である事を実感しています。
バラは、基礎の“台木・根”が強ければ、どんなに悪環境でも、バラは生きています。そして、植栽環境を変えてあげれば、更に美しく咲きます。
老バラは、正式名:サンテグジュペリ(フランスの著名な小説家から名前から取ってつけられました)バラです。
◆そもそも:
サンテグジュペリは10年程前に購入して育てていましたが、その後、新しいバラの品種を購入して、庭のバラは増えて行きました。
ローズガーデンを造園した時には、更に、新しい品種が増えました。新しい品種を植栽する場所が無くなって行き、私は、サンテグジュペリを仕方なく庭の片隅の日当たりの良くない場所に移植してしまいました。
サンテグジュペリを迎えた10年ほど前は花が咲くと、ハットするようなピンク色で、花姿も美しくて、私の目を楽しませてくれたのですが、その後、新しい品種が増えて行くと、ついつい、その新しい品種の方に目が行き、古くから植えているサンテグジュペリへの感動が薄らいで行きました。
かわいそうに昨年は、サンテグジュペリは病気に罹り、害虫の襲来にもやられて、この冬にはひん死の状態になってしまいました。この老バラサンテグジュペリの姿を見ましたら、私の移り気がいけない事をしてしまったと思い、何とか助けてあげなくてと思い、陽の当たる場所に移動して肥料を与えて植栽環境を変えてあげました。
サンテグジュペリが咲きました
寒い冬が過ぎ、春になり気温が上昇し出しましたら、古い台木からシュートを出して、シュートが伸びて、蕾を付けて、そして、今朝、老バラ:サンテグジュペリが開花して、その美しい花姿、色を私達にまた、見せてくれました。サンテグジュペリは、見事に復活しました。
思うに、バラは植栽された厳しい環境下でも基礎の“台木・根”さえしっかりして、生きていれば、見かけは、死にそうな姿をしていても、
寒い冬を乗り越えて、春には、基礎の“台木・根”から地中に根を広げ、台木からはシュートを伸ばして、芽を出して陽の光で葉っぱを広げて、そして、開花する。
一見、姿、形を見て、もうこのバラは、もうダメだと思っていても、バラは、植栽環境を変えてあげれば、復活し、花開して行くたくましい植物ある事を私は、この老バラのサンテグジュペリから教えられました。
サンテグジュペリが咲きました
ただ、全てのバラがこのように上手く行くとはかぎりません。この、老バラのサンテグジュペリの復活の可能性が高かったのは、基礎となる“台木・根”が強く生きていた事だと考えています。
強い“台木・根”にするには、若い新苗の時に、極力、花を咲かせないで、蕾に行く栄養分を根に回すこと、そして、根を地中に張り巡らし“台木・根”を強くする事が重要と分析しています。
“台木・根”さえしっかりしていれば、環境が変わっても枯れることなく生きていて、植栽環境さえ変えてあげれば、花を咲かせる、復活する能力がある事に老バラのサンテグジュペリを見て、私達は気づかされました。
基礎の“台木・根”を強くする事は、人間に置き換えると子供の子育て、教育に通じるものがあるとも思いました。
◆ 解説:サンテグジュペリについて
品種情報:下記
ナーサリー: デルバール
【シリーズ】スヴニール・ダムール
【花色】ローズピンク
【花期】四季咲き
【樹高・幅・樹形】1.2m×1.0m、ブッシュ
【花径】8~12cm 大輪
【花形】ディープカップからクウォーターロゼット
【香り】中香
ナーサリーの説明:下記
四季咲きでやさしく香り、鮮やかなピンクが華やか。春と秋では花色が変わり、春のピンクは明るめ、秋は深いピンクになります。
春も秋も、房にいっぱいの蕾をつけてくれます。
ちょっと大きく育つので、鉢より地植えがオススメです。存在感のあるバラが欲しい方には、ぴったりですよ。
秋のサンテグジュペリは、素晴らしく優美。花がゆっくり開くので、長く姿を楽しめます。
◆ フランスの著名な小説家サンテグジュペリについて、
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900年~1944年)
フランスの作家、操縦士。『星の王子さま』の著者。郵便輸送のパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓にも携わった。
『星の王子さま』の一節に次の言葉があります。
心で見なくちゃ、
ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、
目に見えないんだよ。
私はこの言葉に心が打たれ好きな言葉になっています。。
◆ 映画「紅の豚」で1920年代の飛行艇乗りを描いた宮崎駿はサン=テグジュペリの愛読者であるとの事です。
挑戦者
とカメラマン(妻)