人生第二章 挑戦者

<左半身麻痺の機能回復と生活奮闘記>
脳卒中に倒れ、その後の障害、失われた機能、生活を取り戻す記録

ブログを始めて一ヶ月になりました

2012年07月31日 19時42分00秒 | ブログ
ブログ開始を開始して一ヶ月となりました。
多くの訪問者の方々ありがとうございます。
当初は私のリハビリ訓練の記録をメモ代わりに記録して行く事と病気、障害に対する戦いの気持ちを奮い立たせる為に始めました。

その後、訪問者数のカウンタ-を設置すると、日々の訪問者数が判り、予期しない訪問者の数が表示されて驚きました。
多くの方々に応援されている気分になりました。
誰かが見ているかと思いますと日々努力しなくてはと気持ちが前向きになります。これからもリハビリ訓練を続けますので応援よろしくお願いいたします。

これからもブログ続けますので暇な時に訪問してください。コメントもよろしく!


記録  71日

2012年07月31日 19時36分36秒 | 日記
今日、朝起きた時は体の調子が良くないでしたが、お昼頃から上向いて来ました。お昼休み歩行訓練では、右足は左足を大きく越えて歩く事ができました。帰りもこの調子で会社を出て大崎駅ホーム電車を待つ位置までは、いつもは15分かかりますが 13分で行きました。進歩していますね。右足を踏み出した時、左足が残っているのを感じ始めました。左足も体重を支えられるようになってきたみたいです。右足を大きく踏み出す訓練をして歩幅を広げたいですね。


会社復帰 71日目 本日の記録

天気:快晴れ。暑いです。 
体調:左足が重いけど膝が少し上がります。
訓練:
  頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て歩く。左足加重する。
  無心リズム歩行。
血圧:118/76
行き:歩行 全て杖

<行き>
自宅出発6:47
烏山着7:14
所要時間27分。今日もうれしいタイムです。
京王線各駅:7:24
 座れたました。が車内が涼しく新宿駅までぐっすりと寝てしまいました。
新宿駅構内:混雑。
新宿駅:
山手線 8:5
電車:

会社事務所着 8:33


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++>



<帰り>
会社出発:17:36
山手線 17:52
  電車: 立位。立つのもリハビリですね。

夕方の新宿駅構内: 進行方向から歩いてきた年配のサラリ-マンに麻痺側をぶつけられました。でも。ふらつきませんでした。帰宅者の間をかいくぐって進まなければならないので、非常に神経を使い、緊張します。
京王線各駅:18:23
  電車:座れました。

仙川到着:18:48
 タクシー利用 自宅着 19:10無事到着

火曜日は最も疲れる日です。カレーを食べて体力回復です。 明日も挑戦者は負けずに行きます。


記録 70日  一週間の始まり

2012年07月30日 19時52分40秒 | 日記

今日は月曜日、一週間が始まりました。
休日明けは体調に注意する日です。
しかし、休日の訓練の成果が出たのか、駅までのタイムは26分でした。びっくりしましいた。間違いではないかと何度も時間を
確認しました。退院して、1月から通院を始めた当初は1時間くらいかかっていました。その頃を振り返ると時間はかかりますが訓練すれば、進歩するという事が実感できました。また、今日は前を歩く左足を負傷した方(恐らく、国士舘大の柔道部で左足を負傷したような大学生だと思います)を追い抜きました。いつもなら追いつけず、引き離されてしまいますが追い越した事は初めての事です。進歩しています。タイムが短縮できたことは行きの電車の中で一人で大喜びしていました。無心リズム歩行の効果ですね。
次の目標は25分を切る事です。歩行の基本をしっかり固めれば出来ます。右足も左足を超えるようになってきて喜ばしい事です。焦らずに訓練を続けようと思いました。

昨日の訪問者数:130人 過去最高を記録しました。私のブログを訪問してくださった方々、ありがとうこざいます。
        今後も休まずに書き続けます。ボヤキ、愚痴もあるかもしれませんが。。。。
 
一週間の始まりから喜ばしい事ばかりで良い一週間のスタ-トとなりました。皆様に、感謝、感謝で明日も乗り切ります。

会社復帰 70日目 本日の記録
天気:晴れ。暑いです。 
体調:左足が重いけど膝が少し上がります。
  訓練:
   頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て歩く。左足加重
する。無心リズム歩行。
血圧:125/69
行き:歩行 全て杖

<行き>前を歩く左足が悪い人を追い抜きました。初めての事です。進歩しています。
自宅出発6:45
烏山着7:11
所要時間26分。すごい!!
うれしいタイムです。
京王線各駅:7:24
 座れました。
新宿駅構内:混雑。
新宿駅:
山手線 8:5
電車:座れた。

会社事務所着 8:35

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++>

<帰り>
会社出発:17:36
山手線 17:52
  電車:
京王線各駅:18:23
  電車:座れました。

仙川到着:18:48

 タクシー利用 自宅着 19:10無事到着


★★新記録達成 駅までのタイム(往復する)

2012年07月29日 19時24分44秒 | 記録更新
今日は休日のお掃除リハビリをしました。
いつもだと、お風呂掃除、トイレ掃除をしている時は中腰で掃除をして、掃除を終った後は、麻痺した左足付け根が非常に痛みますが、今日はそれほど痛みませんでした。これも体の変化でしょうね。来週も掃除が終って痛みが無くなれば改善が進んでいる事になるのでしょうね。嬉しい事です。
今日も日中は暑い日でしたのでお散歩リハビリは夕方からしました。
行く先は烏山駅往復コ-スです。トイレ休憩以外にほとんど休まずに往復できるか、初めてのトライです。往復2kmのコ-スを行って帰って来れるかに挑戦しました。
記録は28分の壁を破り、往路:27分5秒。 復路:26分51秒で過去最高のタイムが出ました。感激です。すごい。すごい。自分を褒めてあげたい気分でした。
私の目標は駅まで、20分を切る事です。健康な時は15分で駅に行けていました。この時間に近づけば相当歩行速度アップとなります。
今日は休日のお掃除リハビリでも感じたように左足が強化されてきた結果のようです。
日々努力の積み重ねだと思いました。
今日の夕食はいつもより美味しくいただけます。
そのあとは、お風呂に入り体を揉み解して疲れをとります。昨日、今日と収穫のあった日々でした。来週も頑張ります。 脳細胞の再配置が進んできたような気がします。
でも、過信は禁物なので日々調子にのって油断しないようにします。

 ★★★目標: 駅まで、20分を切る事

<記録>

往路 
27分5秒 感激のタイム!!
17:05:45 自宅出発
17:32:50 烏山駅到着
      駅では8分の休憩 

復路 26分51秒 帰りでこのタイムは大感激!!
17:45:52 烏山駅出発
18:15:38 自宅到着(帰路途中 BREDAL ONE に立ち寄り記録達成のご褒美のパンを買いました。)2;55お店にいました。


Dionne Warwick That's What Friends Are For


http://www.youtube.com/watch?v=xGbnua2kSa8










That's What Friends Are For - Dionne Warwick & Friends HQ

訪問者の皆様

2012年07月29日 13時23分11秒 | 日記

ブログ開始当初は私のリハビリ訓練の記録をメモ代わりに記録して行く事と病気、障害に対する戦いの気持ちを奮い立たせる為に始めました。
その後、訪問者数のカウンタ-を設置すると、日々の訪問者数が判り、予期しない訪問者の数が表示されて驚きました。

訪問者数
 平日:60人~75人
 土日:90人~100人

訪問してくれている方は私達家族の関係者、応援団の方々で20人~30人位かなと思っていましたが残り30人~40人の人はどのような方々なのか
関心のある点です。私のブログを読まれた方はニックネ-ムでかまいません、メ-ルアドレスは不要ですのでコメントをお寄せください。

誰かが見ているかと思いますと日々努力しなくてはと気持ちが前向きになります。これからもリハビリ訓練を続けますので応援よろしくお願いいたします。

Bee Gees - Too Much Heaven (Video)

脳の可塑性

2012年07月29日 13時15分32秒 | 脳卒中・他病気・予防
歩行訓練の記録ばかりの記事でしたので、今回は医学的な話題にします。脳の可塑性に注目したリハビリテーションの話題です。これに関したサイトを見つけたのでご紹介します。内容は下記の内容です。脳は変化し、脳細胞は再配列し、脳の可塑性を高めるリハビリとしては、社会的な接触とトレーニングとを組み合わせた環境が良いようです。脳細胞を刺激して、脳細胞を再配列する
事を促す。外に出て刺激、変化を感じる事が良いようです。 また、麻痺側を積極的に使う事のトレーニングも必要のようです。
私は、毎日大変な思いをして会社に行っていますが脳の可塑性のリハビリになっている思いを感じました。脳細胞が再配列出来れば元の機能がとりもどせるので、会社リハビリを頑張って続ける思いが出てきました。



脳の可塑性

1 脳は変化するか

脳の可塑性という言葉は、ノルウェーの神経解剖学者のAlf Brodaが自分が脳梗塞になった体験から、 1973年に唱えだした比較的新しい概念である。

従来型のリハビリが行われてきたにもかかわらず、脳梗塞の機能予後の改善効果はいまだに十分でない。一方、こうしたリハビリテーションの有無にかかわらず、自然に麻痺側の機能が回復していく患者がいる。こうした患者に何が起こっているのかを観察することで、リハビリテーションに新しい目標が生まれるかもしれない。 鍵になるのは脳の可塑性である。


2 脳細胞は再配列する

成長してからの脳細胞の配列は変化しないというのが古くからの考え方であったが、現在はそれは否定されつつある。

動物実験では、成体になったラットの例がある。遊び道具の多いカゴに入ったラットは、普通のカゴに入ったラットよりも1つのニューロン当たりのより樹状突起の数が多くなる。これは、成体になったラットであっても、周囲の環境により中枢神経に変化が生じる証拠になる。

また、人間の記憶や学習のメカニズムを探る研究の中で、成人してからも脳細胞の配列が変わる場合はありうるという証拠は数多く見つかっている。
例えば知覚刺激やあるいは特定の器官、特に手足を活発に用いることで、手足の運動を支配する脳の皮質の面積は拡大することが、健康なボランティアの例で報告されている。また、成人後に盲目になった人では、そうでない人に比べて手の感覚をつかさどる皮質の領域が広いという報告もある。
極端な例では、手術で大脳半球をとってしまった患者の例がある。こうした患者は通常片麻痺になってしまうが、若い患者などでは麻痺側の機能が戻る人がいる。

片脳しかない人の脳の働きを機能MRIなどで調べてみると、麻痺側の刺激に対しても、同側の脳(とられていない側の脳)の細胞が反応することがわかる。
こちら側の脳細胞は、本来は健側の手足の動きをつかさどっているはずであるが、健側の動きで興奮する脳細胞とは別に、より前方外側よりに麻痺側の動きに反応する神経細胞の集まりが新たに発生しているという。この現象は、脳を半分とられた患者であっても、脳がその状態に適応して半分だけ残った脳で両手足の動きを制御していることを意味している。

こうした脳機能の再配列は、脳梗塞の患者でも生じる。片脳の脳梗塞を生じたにもかかわらずほとんど麻痺を生じなかった患者6名の症例報告では、本来の麻痺側を動かす際にも同側の大脳半球が興奮し、また反対側の小脳半球が興奮していた。これは、脳梗塞に陥った大脳半球の働きを、健側の大脳半球、病側の小脳半球が肩代わりをしていることを示している。

同様に、よい回復を示した脳梗塞患者の病側の大脳半球にも変化が生じる。脳梗塞に陥った脳細胞が再び機能することは無いが、麻痺の回復した患者の病側の脳皮質では、手足の動きに合わせて前頭葉、後頭葉の興奮がより強まることが分かっている。本来手足の動きで興奮するのは主に側頭葉なので、ここでもやはり神経細胞の再配列が生じていると考えられる。

一方、こうした神経の再配列を生じても麻痺が治らない人もいる。これは、健側と病側の脳細胞同士で麻痺に陥った手足の制御を"奪い合って" しまっているからであろうと説明されている。

神経の再配列現象は、手足のような末梢の部分よりも、喉頭の動きのような体の中心に近い部分でより生じやすい。脳梗塞に伴う嚥下障害は、脳梗塞患者の3人に1には生じるが、数週間でかなりな人が自然回復する。このときにも、嚥下の中枢では健側の嚥下の中枢の活動がより高まることで、病側の脳細胞の働きを補償していることが分かっている。

麻痺した手足を再び動かすことができるならば、患者の歩行率も向上する。従来は、脳梗塞によって一度失われた脳細胞が復活することはなく、麻痺側のリハビリテーションは拘縮の予防以上の意味合いになることはないとされてきた。このため、麻痺側のリハビリテーションを積極的に行う施設も少なかったが、ここに来て考え方が少し変わりつつある。


3 脳の可塑性を高めるリハビリ

脳皮質を切り取ったり、あるいは破壊したりした脳梗塞モデルマウスを用いた実験では、手術後に他の健康なマウスと一緒にしたり、遊び道具の多い、刺激の多い環境に置かれたマウスのほうが、標準的な静かな環境に置かれた場合よりも回復が早かった。同様の現象は、手術後15日間たってから、刺激の多い環境にマウスを移しても観察された。

さらに、他のマウスとの接触のみ行ったマウスと、自分でトレーニングを行える環境を作ったマウスでは、他のマウスとの社会的な接触を保った群のほうが回復が早く、社会的な接触とトレーニングとを組み合わせた環境が最もマウスの回復がよかったという。

こうした実験結果は、脳梗塞に対しては、従来型のリハビリテーションのアプローチではまだまだ不十分である可能性を意味している。


4 薬物を用いたリハビリテーション

ある種の神経因子が発現すると、脳細胞に可塑性が生じ、シナプスの配列の変化が生じる。
脳に障害が生じた場合、障害後速やかに、それらの神経成長因子が発現する事が知られている。こうした物質を直接投与する実験も行われており、有望という報告もあるが、まだ動物実験の域を出ていない。
一方、同じような効果を期待して、神経細胞の可塑性をより増すような薬物を投与してのリハビリテーションの試みは、人間でも行われている。

脳梗塞の病態は、血管が詰まってからも刻一刻と変わる。ひとつの薬物の投与が脳梗塞のある時期は有効であっても、別の時期の投与はむしろ有害になりうる可能性はある。そういった中で、代表的なものを以下に挙げる。


4.1 GABA作動薬

GABA作動薬にはバクロフェン4をはじめ、ベンゾジアゼピン系の薬剤全て、抗けいれん薬5等があるが、これらは脳梗塞については意見が分かれている。

けいれん様の動きが問題となり、リハビリが進まない患者に対してバクロフェンを用い、効果があったという報告もある6が、一方で片麻痺があり、リハビリによりそれがほとんどわからなくなった患者に少量のミダゾラム7を注射すると麻痺が増強し、一過性にリハビリを行う前の状態に戻ったという報告もあり、脳梗塞になった脳にGABAが与える影響ははっきりしていない。


2.4.2 ノルアドレナリン
ノルエピネフリンやアンフェタミン8、 作動薬を用いながらリハビリテーションを行うと患者の回復が早くなるという報告もある。
これについてはアンフェタミンを与えたマウスの報告や、脳梗塞の患者さんにレボドパの内服を行ってもらい、その後リハビリを行うとリハの効果がより高まったという報告などさまざまなものがある。
ノルアドレナリンが脳の可塑性を増している証拠はあるものの、この物質自体が脳の可塑性を引き起こしているのかについては議論が分かれている。ノルアドレナリンは神経毒性があり、脳に対してはむしろ傷害的に働く。
さらに、この物質が集中力を増したり、また細胞の虚血に対する耐性を増したりする10効果もあるため、どの作用が中心になっているのかは分からない。


.4.2 脳移植

胎児の神経細胞を脳に直接注入する試みも行われている。これを行うと、新しい神経細胞がもともとの神経細胞とシナプスを作っているのが確認できるという。
この手技の効果は、治療後に刺激の多い環境と組み合わせることでよりいっそうの回復が期待できるというが、この効果も、注入した神経細胞自体の効果なのか、あるいは脳の可塑性を増強する物質の発現が、新しく注入した胎児の神経細胞の影響で活発になったのか、まだ結論は出ていない。


サイト紹介:
http://medt00lz.s59.xrea.com/rhx/node3.html



3 リハビリテーションの新しい試み


3.1 麻痺側のトレーニング

従来のリハビリテーションの主な目標は、健側の手足のトレーニングであった。一方、脳塞初期から麻痺したほうの手足を強制的に用いるようにすると、慢性期の患者の活動範囲が広がるという報告がいくつかある。
これに反対するような動物実験データもある。脳梗塞急性期にトレーニングを行ったり、あるいは多く刺激を与えると、脳梗塞の範囲が拡がるという意見がある。脳梗塞ラットを用いた実験では、脳梗塞発症後早期にトレーニングを開始したラットでは、そうでないラットに比べて脳梗塞になった脳細胞の量は多かった。
しかし、脳梗塞になった神経細胞の量は多かったにもかかわらず、トレーニングを行ったラットのほうが、そうでないラットよりも活動量の改善は大きかったという。

トレーニングを行うことで脳梗塞の範囲が拡がる理由はよく分かっていないが、以下のような説明が試みられている。


脳を活発に用いることで、神経毒性を持つ脳内物質11の量が増える。
トレーニングを行うことで麻痺していた腕の動きを健側の脳細胞や小脳の細胞が分担してしまい、脳梗塞に陥った領域は、もはや必要無くなってしまう。
いずれにしても、脳梗塞急性期の軽いリハビリテーションは特別な害はなく、また臨床上の効果も明らかであるため、合併症を防いで身体のバランスを保つためのリハビリテーションは行うべきであると思う。


2. 健側の使用制限

現在麻痺側の使用を促すための方法として注目されているのが Constraint induced movement therapyである。
この方法は、片麻痺の健側の運動をスリングなどで制限して、患側の運動を誘導しようとする治療法であり、こうすることで体が麻痺側の不使用を学習することを防ぎ、また麻痺側をより活発に使わざるを得ない状況を作る。この方法は、脳梗塞の急性期に用いても、慢性期に用いても従来の脳梗塞リハビリに比べて効果が期待できるという。
具体的には、リハビリ中は、患者はなるべく麻痺側の手足のことを考えるように教育され、リハビリのメニューも麻痺側が中心となる。さらに、リハ室から帰った後も患者の健側にはミトンがつけられ、麻痺側を用いないと細かい動きができない状態に置かれる。
まだ小数の患者のデータしかないが、この方法論は脳梗塞の患者に2週間行うことで、従来よりもリハビリの効果があがったという。
さらに、麻痺側の訓練も単に行っただけでは問題がある。通常、麻痺側であっても肩から肘にかけての中枢側の筋力はある程度残っている人が多いため、リハビリを行っても手先の機能を戻すことは難しい。
この現象に対処するため、リハビリ中に中枢側の筋に局所麻酔をかけ、手先の運動をより強力に促すことで手の動きがよりよく戻ったという報告がある。

3.より目的意識をもったリハビリテーション

従来型のリハビリテーション、特に麻痺側のリハビリテーションは、誰かに動かしてもらうのが常で、完全に受身の運動であった。
こうした従来型のリハビリに対して、何か目的をもった運動に、強制的に麻痺側を用いるようにしたほうが、神経細胞の再配列を促し、リハビリの効果があがるという意見がある。
脳の可塑性を促す方法として紹介されているのが課題志向型アプローチと呼ばれている方法で、これは単なる筋力トレーニングを行わせるだけでなく、患者に多くの課題(標的を指し示す、指のタッピング、消去課題、硬貨を裏返す、迷路、ネジを締める、物体の移動など)を含む積極的な訓練プログラムを行ってもらうものである。
こうした課題は麻痺側にかなりの運動制御を要求するため、大脳皮質の再構成を協力に促すと考えられている。
この考え方に沿ったものとして、顔を洗ったり、あるいは歯を磨いたり、といった動作に積極的に麻痺側を用いるよう患者に促すこと、あるいは病棟の廊下にも平行棒を置き、ベッドサイドトイレではなく、トイレまでは自分の足で歩いてもらうようにすることなどがあり、効果が出ているという。

4. 小脳を鍛える

片麻痺になったピアニストがまた復帰した事例がある。このケースでは、麻痺した方の手は完全麻痺であったらしいが、以前に弾いたことのある曲を弾くときは、その手は脳梗塞発症以前と同じように動き出したという。
新曲を弾くときはやはり麻痺が出たらしいが、ピアノがきっかけになって、また現役に戻ったということである。
このケースなどは(もし本当だとして)、手足の運動を司っているのは、脳細胞の特定の部分である、という従来の考え方を、少し覆す部分があり、面白い。

麻痺から回復した患者さんの脳の働きを検討してみると、反対側の大脳半球以外に小脳の働きが活発になっている。小脳は本来、体のバランス感覚などをつかさどる部分であるが、同時に神経細胞の再配列現象がもっとも初期に見つかった部分でもある。
手足の運動の回復に小脳の働きが関与しているならば、それを積極的に利用することができればリハビリの効果が上がる。

小脳の働きは、早くて正確な動き、たとえば速く走ったり、遠くのものをすばやくキャッチしたりといったときに最大限に発揮される。

前のピアニストの例などは、訓練された指の動きには小脳の働きがかなりの部分関与していたと考えられ、このために脳梗塞のダメージを免れたのかもしれない。

リハビリテーションのスタディでは、歩行訓練の際に従来型のゆっくりした歩行訓練ではなく、トレッドミルなどの機械を用いて歩行速度に重点をおいた訓練13を行うことで、回復がより早まったという報告がある。
速い動きを初期から行ってもらうことは、転倒のリスクがあり困難かもしれないが、最近は歩行訓練用のロボットなどもあり、今後普及14するかもしれない。


5. 鏡を使ったリハビリテーション

手足の切断手術後、動かない幻肢を持つ患者のうちには、垂直に立てた鏡の中で、切断されていないほうの手や腕を動かすのを自ら見るとき、筋肉の運動感覚が喚起される人たちがいる。このことを利用して、脳卒中で片麻痺を生じた人たちに鏡を用いてみた実験がある。
すべての被験者は、CTかMRIによって、発症後少なくとも6ヶ月経ったとされた人たちであった。 15患者たちは、4560cmの鏡面加工したプラスチックを用いた。


6. 鏡を使ったリハビリ


一日15分の療法を二回、一週間六日というペースで、麻痺した手をできる限り自分で動かしながら両手、両腕を対称的にに動かすのだが、その間、鏡に映った健常な手を見つめるようにする。

結局、患者の脳には目を通じて、麻痺した方の自分の手がちゃんと動いているように見えるわけだが、被験者全員が、主観的にはより鏡を好み、またより効果があると感じたという。

一人の患者は、「私がやった他のすべてのセラピーは、私の筋肉を鍛えるものでした。でも、この鏡は唯一、私の脳と神経を訓練するのです」と言った。もう一人の被験者は、使用しているあいだは、本当は動かなくても、「私の麻痺した腕があたかも正常に動いているように見えるから、鏡を使うことが好きだ」と言った。さらに別の被験者は、鏡を使って療法をすることを、「福音的である」とさえ表現した。

実際、この方法は、鏡の代わりに透明なプラスチック板を用いた群と比較して、鏡を使ったほうが改善の度合いがより大きかったという。

鏡の使用は、運動前野領域と視覚による入力のあいだにある緊密な関係を取り戻し、神経学的かつ心理学的レベルの多くの側面において、麻痺した手足の、"学習された無使用" を元に戻すのに役立つ可能性がある。


サイト紹介:
http://medt00lz.s59.xrea.com/rhx/node4.html





無心リズム歩行法

2012年07月29日 10時02分55秒 | 日記

記録に出てくる私の歩行訓練は、頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て左足加重して歩いている事です。
体が左半分麻痺しているので歩く姿勢が左側に傾き崩れます。そうなると体の重心が左方向の外に逃げてしまいます。
それを矯正する為に『頭を上げ、胸を張る、背筋を伸ばす、直ぐ遠くを見て、左足加重』するを言葉にして、口に出して歩いています。 
そして、 1、2、1、2、1、2と口に出して歩行のリズムをとっています。最近、1、2だと間延びしてしまう事に気付きました。リズムは、ONE , TWO, ONE , TWO, ONE ,TWO,にかえました。これだと間延びが少ないように思えました。
最後に歩く時は回りの状況も良く見て、雑念(悩み事、考え事、嫌な事)は忘れて無の心で歩く事に専念する。雑念を考えて歩きますと、リズムが取れずに歩行速度が遅くなります。
また、雑念を考えると注意不足となり転ぶ危険もあります。これが私の『無心リズム歩行法』です。ラテン気分で楽しい事を考えて歩こうとも思っています。歩行は精神、心の持ち方も重要と思いました。まさしく全身運動ですね。
昨日はこの訓練の成果が出て右足が左足を超えたと思います。
今日も日中は暑くなりそうなので夕方からお散歩リハビリに行ってきます。日中はお掃除と上半身のストレッチですね。まだ、まだ、私のリハビリ修行は続きます。

今日も音楽でスタ-トです。

Stevie Wonder "Overjoyed" '85 clip

ミッドタウンにお散歩リハビリに行く - 右足が左足を超えた日

2012年07月28日 23時50分12秒 | 街歩き・道歩き

今日は高温注意報が発令されて熱中症に注意してくださいとのことで、日中の外出はやめて夕方からミッドタウンにお散歩リハビリに行きました。
(往復3km)前回行って遊歩道がお散歩リハビリには良いコ-スでしたので左足加重と右足を出すリズム歩行の訓練を行いました。
自宅を出発してからこの歩行法で烏山駅に向かいました。右足が左足を超えると足音が静かになります。ペッタン、ペッタン、という足音がしません。踵から着地するためだと思います。左足加重もうまく行き右、左と足が交互出始めてきました。
烏山駅までのタイムもはかりました行き28分。帰りも疲れていましたが28分で自宅に到着しました。30分切りは嬉しい事でした。
ミッドタウンに到着して遊歩道で左足加重と右足を出すリズム歩行の訓練を行いました。
今日は普段より大幅に右足が出ました。左足爪先を大きく越え、右足は一歩半は出ていました。久しぶり、一年ぶりに大股で歩いた感じでした。また。ゆっくりですが、足は左右交互に出ていました。

今日は長い距離を歩く訓練で右足が左足を大きく超えた日という事で記念日になりました。これが毎日続けば本物の歩行に近づけます。時間はかかりましたが少しずつ進歩している事を実感した日になりました。今後の課題は長い距離を歩いても絶えず右足は左足を一歩以上超えてそして、どれだけ歩いても疲れない歩きとリズムに乗って早く歩くようになる事。その為には、厳しい訓練を重ねるという事が判ってきました。今日の出来事は私の自信になりました。『努力すれば、出来ない事は何も無い』この事も感じました。決して諦めず、元の歩行を取り戻すぞ!
今日はあまりにも嬉しかったので、二日続けてですがBREDAL ONEで 夕食のパンを買い右足が左足を超えた記念日という事で妻とワインで乾杯しました。
明日も良いことがありますように!!


<記録>

16:05 自宅出発
16:33 烏山到着
16:45 新線新宿発急行
17:35 ミッドタウン到着
18:30 ミッドタウン出発
19:15 烏山駅到着
20:00 自宅到着 (帰路途中 BREDAL ONE に立ち寄り夕食のパンを買いました。)

夕方



夕方遊歩道入り口



建物内




風鈴がありました





A-Ha - Take On Me


A ha Take On Me Official Music video

Tears For Fears - "Everybody Wants To Rule The World" - ORIGINAL VIDEO

2012年07月28日 13時28分15秒 | 音楽・映画・テレビ

今日は朝起きて気分を盛り上げる為に音楽を選らびました。1984年頃の音楽を選びました。
気持ち良く休日の一日をスタ-トさせたいですね。
今日は暑い日ですが、お散歩リハビリの予定です。どこへ行きましょうか?




Tears For Fears - "Everybody Wants To Rule The World" - ORIGINAL VIDEO

ロンドンオリンピック2012  アスリ-ト達の挑戦に思う (限界に挑戦)

2012年07月27日 23時59分21秒 | 社会・世界
いよいよロンドンオリンピックが始まりますね。世界中からアスリ-ト達が集まり練習の成果を競い合うのですね。
選手達は皆、厳しい練習をして体の能力の限界に挑むのですね。100Mでは0.0何秒の世界での戦い選手達は足の筋肉だけでなく上半身の筋肉もすごいですね、走る、歩くは全身運動と思います。限界に挑み限界を超えること。これがTOPに立ち金メダル
獲得となるのですね。

オスカー・レオナルド・カール・ピストリウスについて

両足義足のスプリンターで、アイスランドの義肢メーカーオズール(Össur) が制作した炭素繊維製の競技用義肢を使用しているため、"ブレードランナー"(Blade Runner) の異名を持つ。両足切断者クラスの100m、200m、400mの世界記録保持者。健常者の大会にも出場するなどしています。

南アフリカ・オリンピック委員会は、陸上男子で両脚が義足のオスカー・ピストリウス選手(25)をロンドン五輪の400メートルと1600メートルリレーの代表に選んだと発表した。五輪に出場する初の義足陸上選手となる。

「ブレードランナー」の異名を持つ同選手は、昨年の世界選手権(大邱=韓国)に初出場。400メートルで準決勝に進み、1600メートルリレーでは銀メダル獲得に貢献した。限界に挑戦し努力すれば障害者であっても出来ないことはないのですね。

少し歩いて疲れた。電車で立っているのが辛いと思っているようでは限界は超えられないですね。
私も、もっと歩行練習して限界に挑まなくては、いつまでたっても大きな進歩はないですね。
明日はお散歩リハビリで長距離を歩く予定です。


Chariots of Fire


記録  69日目 - 左足加重

2012年07月27日 23時15分00秒 | 日記
今日は、金曜日。一週間過ぎるのは早いですね。今週は雨に降られずに助かりました。太陽様に感謝します。
さて、今日は会社に到着して廊下を歩いていたら左足加重がうまく行っている感じになりました。左足に体重がのりました。その後、右足を大きく踏み出したら左足がカックンとならずに歩けました。踏み出した右足は左足爪先を越えていました。少しですが左右交互の足どりになっていました。明日、お散歩リハビリの時に歩行距離を伸ばしてみようと思います。足が左右交互に出ると歩行速度が上がります。ここが頑張どころですね。今日は駅迄のタイムは、暑い中を歩いて30分を切りに28分で行き嬉しかったでした。無心リズム歩行の効果が出てきたようです。
来週も頑張って30分切りを目指します。明日からロンドン・オリンピツクですね。

会社復帰 69日目 本日の記録

天気:晴れ。暑いです。 
体調:左足が重いけど膝が少し上がってきたようです。
   左手は握っている時が多いですが、時々完全ではないですがパ-に広がる時があります。これも大事な変化ですね。
   必ず左手も動かしてやるから。左手君待っていてください。 
訓練:
  頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て歩く。左足加重
  する。1、2、1、2、1、2で無心リズム歩行。
血圧:122/76
行き:歩行 全て杖

<行き>
自宅出発6:41
烏山着7:09
所要時間28分。うれしいタイムです。
京王線各駅:7:24
座れた。
新宿駅構内:混雑。
新宿駅:
山手線 8:5
電車:座れた。

会社事務所着 8:35


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<帰り>
会社出発:17:36
山手線 17:52
  電車:立位

金曜日の新宿駅構内: 週末帰宅のラッシュは怖いですね。買い物帰りのおばさん達、よく前を見て歩いてください。

京王線各駅:18:23
  電車:座れました。
仙川到着:18:48
 タクシー利用 自宅着 19:10無事到着

夕食は美味しいBREDAL ONE のパンとワインでくつろぎました。





記録  68日 - リズムで歩行

2012年07月26日 19時36分49秒 | 日記
今日は新宿駅に着くと目黒駅ホームの扉の故障で山手線が大幅に遅れていますのアナウンスがあり、心配でした。
いつも8時5分には山手線ホームに立っています。が列車が来ないので心配しましたが、しばらくして動きだしたので良かったと思い乗りましたが、途中で車両間隔調整で恵比寿駅でしばらく停車しました。新宿からは立っていたので辛い思いをしましたが恵比寿駅で前の乗客が降りたので、その席に座れて良かったでした。大崎までは車両間隔調整で止まりましたが、無事に大崎駅に到着して、遅刻はしましたが出社出来てほっとしました。
今日は朝から暑い日で、疲れた日でした。

帰りに体の変化を感じました。左足首は麻痺していて動きませんが、帰りの歩行では左足首が動き体重を支えて、右足がやや踏み込んで出せたような感じでした。左手も完全には開きませんがグ-、パ-のようなことができました。この変化を大切にしたいですね。
さて、明日は金曜日。金曜日の夜が楽しみです。あと一日頑張りましょう。一週間の締めくくりは事故の無い様に注意しますね。


会社復帰 68日目 本日の記録


今日午前中の報告をします。
天気:晴れ。暑いです。 
体調:左足が重い。
訓練:
  頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て歩く。左足加重する。
  1、2、1、2、1、2でリズムで歩く。雑念を考えると遅くなり、転ぶ危険があるので無心に歩きました。
血圧:116/76
行き:歩行 全て杖

<行き>
自宅出発6:43
烏山着7:13
所要時間30分。途中からペースダウンしてしまいました。
京王線各駅:7:24
座れた
新宿駅構内:混雑。
新宿駅:
山手線 8:5
  電車:席を譲ってもらいました。席を譲ってくれた方に感謝しています。

会社事務所着 9:4


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<帰り>
会社出発:17:36
山手線 17:52
  電車:席を譲ってもらいました。譲ってくれた方に感謝しています。

京王線各駅:18:23
  電車:席を譲ってもらいました。席を譲ってくれた方に感謝しています。

仙川到着:18:48
 タクシー利用 自宅着 19:10無事到着















記録  67日 - イチローに学ぶ

2012年07月25日 19時41分45秒 | 社会・世界

昨日、イチローが米大リーグ、マリナーズからヤンキースへの移籍が決まったニュ-スに驚きました。
イチローのように野球を極めた人であるのに現状に満足せずに更なる頂点を目指す姿勢に挑戦者の姿をみました。
私もこの姿勢を見習わなければと思いました。私も新天地を求め挑戦です。
「環境を変え刺激を」
ヤンキース移籍の米大リーグ、マリナーズからヤンキースへの移籍が決まったイチローが23日(日本時間24日)、シアトルで記者会見し、「20代前半の選手が多いチームに来年以降、僕がいるべきではないのでないか。僕自身も環境を変えて刺激を求めたい」と移籍を決断した理由を語った。
 
イチローは「11年半、ファンの方と思いを共有したことを振り返り、自分がマリナーズのユニホームを脱ぐという想像をした時に大変寂しい思いをしたし、今回のこの決断は大変難しいものだった」と心情を吐露した。

今日の駅までのタイムは29分。30分を切れて嬉しいです。
今日水曜日は週中日。一息つける日です。夜は何も考えずに心を休めます。


会社復帰 67日目

天気:晴れ 
体調:左足が重い。
訓練:
  頭を上げ、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢、直ぐ遠くを見て歩く。左足加重する。
血圧:119/78
行き:歩行 全て杖

<行き>
自宅出発6:47
烏山着7:16
所要時間29分。

京王線各駅:7:24
座れた。
新宿駅構内:混雑。
新宿駅:
山手線 8:5
電車:渋谷から座れた。

会社事務所着 8:34

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<帰り>
会社出発:17:36
山手線 17:52
  電車:大崎から立位でした。リハビリになりました。
     女性は私の姿を見て、目を逸らしますね。心の貧しい女性です。

京王線各駅:18:23
  電車:座れました。

仙川到着:18:48
 タクシー利用 自宅着 19:20無事到着