![]() | かわいそうなぞう (手塚治虫のえほん館) |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
インドの奥地での機関車を母親だと思い込んでいる仔象の話です。
仔象が線路で倒れているところを機関車が看病して、仔象は機関車のことを母親と思い、機関車のそばを離れませんでした。
やがて機関車はお払い箱となり去ってしまいます。
何年かして現れたのはディーゼル車でした。
お母さんの線路に入るな!仔象から成人した象は、ディーゼル車に突進して死んでしまいます。
インドでの実話なのかもしれません。

手塚治虫の優しい絵と色使いがいいです。
ほかに2つのお話があります。
犬づくし
これはいぬを使ったことば遊びと、いろんな犬が登場します。
セーターさわぎ
絵本の手ぶくろのような話で、魔女の大きな鼻に靴下をかぶせるシーンはほのぼのします。
この章は手塚治虫のサインが絵に入っています。
虫 TEZUKA 1.1983