![]() | マンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫) |
手塚 治虫 | |
光文社 |
漫画を描こうと思って読んだ訳ではありませんが、手塚治虫の漫画に対する考え方が読み取れる文庫です。もちろん漫画の描き方、表情やストーリーの考え方や、構図などなどが本当に丁寧に書かれています。
最後のふろく(P235)でこんなんことを言っています。
”どんなに痛烈な、どぎつい問題を漫画で訴えてもいいのだが、基本的人権だけは、だんじて茶化してはならない。
それは、
一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。
一、特定の職業をみくだすようなこと。
一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。
この三つだけは、どんな場合にどんな漫画を描こうと、かならず守ってもらいたい。”と
手塚治虫が生きていれば80過ぎですが、今の日本をどのように思い、風刺したのか見てみたかったです。