日曜日、落語会の帰りに
弟宅へ寄った時の事。
わが弟も、落語好きで、特に『志ん生』『志ん朝』がご贔屓で
志ん朝さんが、なくなった時
「これで、江戸落語の灯は、消えたな」と、二人で泣いて、酒を酌み交わしたものでした。
その弟に、私の今一番はまっている
談志のすごさを知ってほしくて、先日
我が家に遊びに来た時、プレミアムベストの中の、2枚ほど
ダビングしたCDを、渡していたのですが…
日曜日の話し
「やっぱり、生意気さが鼻について…ダメかも」と。
「それに、夜寝るときだったので、ボリューム絞って、聞いていたし…早口でよく聞き取れなかった」とも。
何わたしたんだっけかな?
あの、「早く、やってよ!」と言った客へ
「やってるだろ!おまえ、いいから、もう帰れよ」と、言ったときのだったのかな??
今度は、昼間しっかり聞いてみてよ…と、
言って帰ったのですが、次は、百席の中から
「慶安太平記」「め組の喧嘩」あたりを、もって行こうかな?
なかなか同好の士に、めぐり合えない
私だって、志ん朝さん、大好きだけど…
さっきから、二人の『子別れの下』を、聞き比べているのですが…
志ん朝さんのは、丹精で、無駄がなく…声も綺麗で、華があるんです。
談志のは、あっちにぶつかり、こっちにそれたり…何と言うか、落語家談志の陰から、個人本人が出てくるんです。
ここに登場する亀ちゃんの、なんと活き活きとしていることか!!
この子供の事も、弟は生意気な餓鬼で、嫌だと、言うのかな
この魅力につかまっちゃったら、
何と言うか、他の落語では、物足りなくなっちゃうんです