中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

メルケル首相のスピーチから――コロナの時代を生きるために

2020年04月14日 | コロナの時代を生きる


ドイツのメルケル首相が自宅隔離から4/3に復帰、その後テレビを通しての復活のスピーチ「“その後”は必ず訪れます」をクーリエ・ジャポンの4/9付けの記事で読みました。
前回(3/18)の国民への呼びかけと同様、心に響く内容でした。慈愛を感じます。感染者数は12万人以上で大変なことですが、医療崩壊は起こさず、致死率も日本より低く、また補償などもスムーズに行われ、最近の首相の支持率は64%に上がっているようです。

「私がみなさんにお約束できるのは、連邦政府を頼ってくださいということです。私も昼夜問わず、どうすればみなさんの健康を守りながら、元の生活を取り戻すことができるかを考えています」と。

連邦政府を信頼してくれと言い切れるリーダーは、国民を信じ、また国民から信頼されているということでしょう。
イースター休暇を前に、国民に語りかけたメルケル首相のスピーチから、特に共有できるところをピックアップしてみました。

「この2週間の自粛ルールを守りながらも、イースター中に散歩をすることはできるでしょう。ただ、それは同居する家族とのみ、あるいは家族以外の1人とのみ可能です。短くても1.5m、できれば2m間隔をつねに空けなければいけません。頻繁な手洗いも忘れないようにしましょう。ソーシャルディスタンスを保つことは最も効果的な予防法なのです。」

「マスクを着けていたとしても、ソーシャルディスタンスを保つことをつねに心がけてください。ウイルスに対するワクチンや治療薬がない限り、ソーシャルディスタンスを保つことは最も効果的な予防法なのです。」

「重症の方々を含め、まだみなさんに必要な治療をできる状態にあります。私たちは人間社会に生きています。数字ではなく、一人ひとりの尊厳が守られるべきです。」

「私たち国民全員が、このパンデミックからほぼ毎日学んでいます。科学者も、政治家も同じです。みなさんの忍耐に感謝します。」

「ルールを守り、人との接触を控えてできるだけ家にいるみなさんは、それだけで能動的にいいことをしているのです。この状況下で、どうしたらほかの人の力になれるかと考えを巡らせている人も同じです。」

ドイツ国民に呼びかけたこのスピーチをよく理解して、この困難な時を乗り越えたいと思います。

布マスク2枚(466億円の税金で)もツイッターで炎上したコラボ動画も、国にやってもらわなくとも、とりあえず不要不急です。。
国民は飛沫感染予防のための布マスクぐらいなら自分で調達できます。日本国民は幸いにも手仕事、布仕事は得意な方も多いですし、縫わずにバンダナを畳むだけでもできます。素敵な布、可愛い布、タオル、手拭い、ソックスなど、あるものでいろいろ工夫して作るぐらいの情報と感性はあります。信頼してください。

私は普段から一人、またはアシスタントとの仕事ですので、いつもと変わらず仕事をしています。人との接触は少なく、自宅兼工房ですので通勤もありません。
アシスタントは、近いとはいえ電車に乗りますので、現在は自宅で仕事をしてもらっています。二人でやらないとできない仕事もありますが、その時はマスク、距離を保つ、換気、お茶の時間は設けない(水分補給は各自で)、時短など、最大限の注意をしています。

紬塾の開催だけは延期を考えていますが、実際の糸や色や風合いを見てもらう内容ですので、テレワークともいかず、、、。
しかし、今しっかり感染拡大を防げば必ず収束に向かい、スタートできると思います。  
初回を6月に延期の予定。 4/19追記

免疫力を落とさないよう、食事の栄養バランス、睡眠、運動、笑い(*‘∀‘)を心がけ、元気に紬塾をスタートさせられるよう、その時を待ちましょう。コロナだけでなく、今は病気にかからないよう、ケガしないよう、病院にかからなくていいようお互いに気を付けましょう。私は歯医者にかかっていましたが、緊急的な痛みとかではないのでしばらくお休みにしています。

感染症関連の最新情報を集めながらも、一般の私たちに今できることは、人と人との直接的接触を避けること。政府の動きも複数の情報メディアを注視しなければなりません。結構時間とってます。。。(^-^;

そしてこの外出自粛の機会に、なぜこういう事態になったのか。今後もこういう感染の世界的流行がないとは言えません。その時にどうすればよいか備えておきたいですし、今考え、今までと同じ行動、同じ暮らしをすることはできないということを学ばなければ地球は、人類はもたないでしょう。
コロナの時代を迎えてしまった私たちがやるべきことを考えます。

メルケル首相の言う「元の暮らし」は自由や民主主義、自然との共生を大事にした暮らしと受け止めます。





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