中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

夏の着物と自然と平和

2023年08月12日 | 自然環境・脱原発
先日、網代織の越後上布に、若いころに織った白地の半巾帯で出かけました。
この日はいくらか凌ぎやすく、それほど苦も無く、熱中症にもならず帰宅しました。

麻の自然布は素晴らしいものです。
この着物は古い男物から仕立て替えたものですが、袖丈も短めで、これ以上出せなかったのですが、盛夏はこれくらいがすっきりしていいかもしれません。
手績みの麻糸の張り感は、風が抜け本当に気持ち良いです。
薄ければ、細い糸であればではなく、身体に密着せず、風の通り道があることが大事です。

麻は吸湿性と発散性も高く、着物だけでなく、下に身に付けるものこそ大事です。麻の襦袢、麻の肌襦袢&ステテコ、麻の足袋、麻の伊達締めなど・・。

麻は偉大な植物で、日本のような高温多湿の暮らしには欠かせないものです。

夏の着物には、独特の情緒があります。
着続けたいと思いますが、温暖化の問題は深刻です。

夏の着物が着続けられるように、もう30年前からそのことを「地織りの会」「紬塾」で語り、参加してくれていた人たちと、CO2削減の小さな工夫をしてきました。
個人的にも様々な工夫をして暮らしてきました。
生活クラブで、CO2の排出削減にリサイクルのみならず、リユース(瓶の再利用、消費財の入ってくるポリ袋の回収など)にも協力して来ました。
ペットボトル飲料を買うことは、水の備蓄品以外ほとんどありません。

しかし、今のままでは着物文化はなくなります。夏の着物が着られなくなる時代がそこまで来てしまったようです。

男中心の社会で真夏に背広にネクタイがつい最近まであたりまえ、2005年にクールビズという取り組みも始まりましたが、未だにネクタイしている政、官、財界人、メディア界の男性は多いです。エアコン効かせCO2を排出させながら、涼しい顔でNHKも猛暑や災害を伝えています。

亜熱帯化してきているのですから、男性も麻の服を着たらどうでしょう?
開襟シャツを着てネクタイ外しましょう!
小千谷縮のシャツはいかがでしょうか?
真夏の木綿、編地のTシャツは特に暑いです。
綿麻の混紡の肌着も復活して欲しいです。

さて、間もなく78回目の敗戦記念日です。
罪なき多くの一般の人々の犠牲がありました。広島、長崎には原爆も投下されました。映像で見るだけでも地獄絵図です。二度と戦争をしてはなりません。

「広島出身」をお飾りにしている総理大臣はいつまでテキトーなことを言い続けるのでしょう?どちらを見て政治をしているのでしょう。
核兵器は戦争抑止にならないことは今のウクライナ、ロシアの戦争でもわかります。

軍事費倍増より、核兵器の真の廃絶に向け、日本が先頭に立って「核兵器禁止条約」署名、批准して下さい。それが平和への早道です。



人々が健康で文化的な暮らしができない状態、それが戦争です。
着物は贅沢品として着ることもできなくなります。
戦争は人も自然も文化も破壊します。

戦争当時の記憶のある語り部も90代前後で少なくなりました。でも戦後生まれの私達もその語り部の話を引き継いで、想像を働かせることはできます。忘れてはならないのです。
武力ではなく平和憲法の元で78年は何とかやってきたのですから、これを維持するための不断の努力が私たちに必要です。
染織家として、一市民として、親の体験も伝えながら、着物と自然、平和を語りたいと思います。

さて、工房は明日13日から8/20日まで夏季休業とします。

HPの着姿(帯、中野の取り合わせ)も更新しています。




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真夏に小千谷縮で外出

2019年08月24日 | 自然環境・脱原発
 
お盆明けの、この夏一番暑かった日に着物で外出しました。
 
一瞬着ることをためらいましました、、が、その日は湿度が40%台になっていたこと、炎天下を歩くところはトータル6分位であること、行く先は冷房の完備した場所であること、帰りは夜になる。さらに絹上布をやめ、お太鼓結びをやめ、小千谷縮&半幅帯に予定変更、下着もヘンプ肌着、ステテコ、汗取り用ヘンプ蚊帳タオル、麻の長襦袢、麻の伊達締め、着物の上には伊達締めを使わず胸紐1本、帯もやや緩めに締め、ボール紙を切っただけの帯板。麻の日傘もさして、マイボトルももちろんしっかり持って、出かけました。
ボサボサ頭で決死の覚悟な後ろ姿ですが(カットに行かなければ、、これが一番暑苦しい‥)(>_<;。
 
小千谷は若いころ、織をしながら週末だけ勤務していた伝統工芸品センター(現・伝統工芸スクエア)で伝統産地の夏の着物展の時にB反として出されていたものを購入。以前にもブログに書きましたが紺地の近江上布と2反買いました。なけなしのお金で買える範囲の普段着ですが、それでも真夏の着物が欲しかったのです。
糸質は近江上布より張り感があり、しっかりした生地で着心地も良いです。
 
今こうして自作の半幅帯や小川郁子さんの切子の帯留めと共に装うということは想像だにしませんでしたが…。
 
大麻にせよ、苧麻にせよ麻という植物、素材は偉大です!人はこの植物の茎の繊維を晒し、割き、繋ぎ、撚りを掛け、糸にしてきました。
 
もっと日常の服や下着にも麻糸が使われてほしいです。麻のシャツやパンツは出ていますが、下着はほとんどないですね。私はもう穴が開いたグンゼの綿麻の肌着(廃番のもの)をいまだに着ていますし、綿麻の再利用の生地で、手縫いして室内用インナーにしています。これらが一番涼しいです。
 
来年の真夏のオリンピックは狂気の沙汰としか思えません(暑さと、湿気の「お・も・て・な・し」・・・)。
ミストシャワーとやらをお金をかけて設置しているらしいですが、木を植え、木蔭を作り、コンクリートを照り返しの少ない素材に変えたり、今後の温暖化対策も兼ねてお金を使ってほしいです。
また、麻の産地のシャツや下着をこの機会に製造、販売して熱中症予防に役立てたらいいのに・・などと今から無理な話ですが、、思います。(-"-);
 
父も麻の開襟シャツを夏に冷房のない家で、これが一番涼しいと言って着ていたのをよく覚えています。父の晩年、綿麻ですが、小千谷縮のシャツをプレゼントしたこともあります。
 
 
 さて、下の画像は麻のカットワークと刺繍の日傘はもう40~50年前の母のものです。
あまり使われてはなかったのですが、大事に桐のタンスに傘袋に入れて保管されていました。私はこの傘がとても好きでした。今は黄変やシミも若干あるのですが、麻生地の質もよく、着物の時にはよく使います。今は晴雨兼用、UVカットの商品がほとんどですが、このレトロな傘を大事に使いたいと思っています。
 
白い袋は、私が高校生の時に着ていたサッカー地の半袖ブラウスの胸の刺しゅうを生かして保管用の傘袋を母が作ったものです。付属のものもあるのですが、ピッタリすぎて入れにくかったからだと思います。母は手芸の趣味はありませんでしたが、なんでもあるもので工夫し、とことん使っていました。
八月が母の亡くなった月のせいか、お盆のせいか、あれこれ両親のことが思い出されます。
 
かつてそうであったように、夏の着物も楽しめる国土であってほしいし、自然環境、自然の恵みを大切にする人、国であってほしいです。
気を付けていますが、環境問題は個人では限界があります。
何より企業や国ももっと環境問題、エネルギー問題を優先事項にしてほしいです。
 
 
 
 
 
 
 
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夏の終わり、秋の始まり―道端の花、実

2018年09月15日 | 自然環境・脱原発
最近、仕事の合間に工房周辺のウォーキングを日課にしています。
血行不良の解消に努めています。

そして歩きながら道端の草や木を眺めるのが何より楽しみです。

周辺には戸建ての住宅がたくさん建っていますが、玄関先には鉢植えのようなものばかりで木を一本も植えてない家が多いです。
また公園も整備され、防犯のことなどから、強い剪定がされています。
他の樹木も落ち葉を嫌がるせいかここ数年で随分切り倒されました。
剪定など費用もかかりますので維持管理が大変なのでしょうけれど、とても残念なことです。

木々は日陰を作り、空気を浄化し、やすらぎも与えてくれます。
真夏に地面を覆う夏草もその役割があるはずです。
地表の温度を下げ、大地を保湿し、地中深く酸素を送っているそうです。
この周辺にも黒い防草シートをかぶせているところも見かけますが、美観という点からも、大地、地球、人間に対して百害あって一利なしと思います。敵対ではなく共生すればいいだけなのですが。

大変な災害に見舞われたこの夏でしたが、人間の傲慢さに対する天の怒り、地の怒りとも思えます。

しかし、わずかの地面からでも野草はたくましく生きてくれています。
それぞれの小さな花や実を付けています。
雨の中でしたが、20分ほど歩いて携帯カメラに収めてきました。
傘を差していたのでかなりブレてますが、、。^^;


マルバルコウソウ(朱赤が目に飛び込みます)


マメアサガオ(今日存在に気付きました!)


ヘクソカズラ(可愛い花なのに…)


ツルボ(工房の斜面にも一時たくさんあったのですが、、)


ニラ(いたる所に花咲かせています)


ハナミズキ(葉の紅葉も始まってます)


モッコク(工房のは実のならない雄株。染材としても重要)


ススキ(仲秋の候、月見をしなければ、、)


ヒガンバナ(白い花のもありますね)


名前不明(宮城の萩に似たマメ科の植物ですが、、)



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暑さ対策(4)ーヘンプ手拭いで作る貫頭衣

2018年08月25日 | 自然環境・脱原発


夏休みは毎日縫い物や繕い、リメークなどをしていました。夢中で楽しい時間でした。

綿麻素材の少し長めの手拭い2枚で仕事着として貫頭衣を並縫いだけで縫ってみました。
胸のところだけ裏打ちをしてこれ一枚で着れるようにしています。
開いた袖口、裾、Vの襟元から風が抜けてとても涼しいです。
切り込みは入ってませんので解けばまた2本の手拭いになります。

肩にタックを2本寄せたのがポイントです!

来年運針だけで貫頭衣を縫う講座もできればいいなぁと思っています。。

酷暑をエアコンだけに頼らず(必要なときは使うべきですが)着るもので工夫することも大切です。
私が子供の頃は夏にTシャツなどを着ている人はいませんでした。
麻の開襟シャツやサッカー、リップル、縮みなどの生地に凹凸のある服を着ていました。
下着も夏は編地ではなく織地のものを着ていました。
いつのころからか(50~60年前)カットソー素材が中心になりインナーは伸び縮みのするものに変わりました。しかし、編地のものはループを作るように編まれています。それだけ糸を多く使っていますので放湿、発散性には劣ります。
盛夏にもエアコンを使わない暮らしでは編地は向きません。

日本人は通風ということを考えることで、着るものはもちろん、住居にあっても、日本の高温多湿を凌いできたのです。
私は大学でたまたま被服学概論の講義も受けたのですが、繊維の特性や衣服の形による身体に与える影響なども学びました。

夏には体温を逃がす煙突効果のある衣類、逆に冬は襟元を締め、ズボンの裾ももんぺのようにゆったりして(体温を溜める)裾はすぼまっているものが一番体温を逃さず温かいです。
被服学の立場からの熱中症対策がメディアで語られないのは残念なことです。

人は本来自然に本能的に身を護る術を知っていると思いますが、あまりにまずエアコンが当たり前なことに疑問を感じます。
もう少し賢く暮らさないと地球は終わってしまうのではないかと危惧の念を抱かざるを得ません。

今年は異常な暑さと気象庁も言ってますが、この酷暑、集中豪雨が例外的とはもう思えません。
地球温暖化を食い止めるために世界中で様々な取り組みがありますが、個人もできることから始めたいです。
電気も再生可能な自然エネルギーを基本とした生活クラブの電気の共同購入をしていますが、まずは無駄な電気は使わないことが一番です。
CO2削減のためのたくさんの工夫を日々していますが、明日の紬塾でたっぷりお話します。

お粗末ながら、一句ひねってみました。^^;

風来たる木の葉をくぐり葦簀(よしず)抜け  

涼しさが届きますでしょうか? 


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暑さ対策衣食住③――ヨシズ効果

2015年07月25日 | 自然環境・脱原発



暑中お見舞い申し上げます。  

大変な暑さが続いています。
お盆休みまであと2週間、頑張って仕事をしています。

工房ではエアコンを原則使いませんので、様々な工夫をして少しでも快適に仕事ができるようにしています。
そのひとつがヨシズです。2階ベランダも合わせると3枚使っています。
今までに何枚使ってきたかわかりませんが3年は使えます。

葦という植物の茎の中が空洞になっていて、熱を下げてくれます。
先人はそういうことを発見し、暮らしに活用してきました。
本当に偉いしありがたいです。

今年ネットでヨシズを調べていてとてもよい実験結果を公開してくれているのを見つけました。
ヨシズに水や風を当てその温度変化を具体的データにまとめています。
東日本大震災のその年に当時中学3年生の男子が、節電対策として実験を行ったようです。
社会に貢献する立派な大人に成長してください。この男子にも感謝!!です。
詳細はこちらからご覧下さい。

ヨシズは立てかけて直射を遮るだけでも1~2度は低くなることは実感していましたが水分も重要な要素だったのですね。

早速噴霧器で水をかけて使っています。
工房の立地は高台で風通しが良いのでさすがに扇風機は外には置いてませんが、、、。

立てかけるときに建物から離して斜めに立てかけるとより効果的です。
ヨシズの長さの計算は「ピタゴラスの定理」を思い出しながら斜辺を計算してみてください。
サイズがいくつかあります。

織るにも湿度が打ち込みと関係してきますので、温湿度計は時計を見るようにふだんからよく見てチェックしています。
気温だけでなく湿度の高い日は扇風機やエアコンの送風を使うと良いですね。

今までの暑さと違ってきていますので我慢はせずにエアコンも上手に使うと良いと思いますが、ヨシズとの併用は節電効果につながりますのでヨシズはとにかくお勧めです!

 
ももちろんグリーンのカーテンや庭木も有効ですので活用してます。


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「小さき声のカノン――選択する人々」観てきました!

2015年03月20日 | 自然環境・脱原発
3月7日に公開された「小さき声のカノン――選択する人々」(鎌仲ひとみ監督作品)を先日渋谷のシアター・イメージフォーラムで観てきました。平日でしたが満員でした。

上映のスケジュールなどはこちらから。 

福島で暮らす選択をした小さな子供を含む一家を中心に据えたドキュメンタリーです。

子供やお母さん、お父さんの苦しみや負担は4年の歳月が減らしてくれているのではなく、むしろこれからを案じる気持ちは増していくのではないでしょうか。

チェルノブイリ原発事故(1986)後のベラルーシ共和国での取り組みも紹介されています。
子供たちを「保養」として、定期的に空気の綺麗なところへ行かせ、しばらく過ごし放射性物質を体内から排除する方法もとり始めています。

原発の問題は根が深く、ネット上でも様々な言説がありますが、地域の周りの人との関係性も浮き彫りになります。
対立や孤立感を深めたりもします。

でもお母さんたちが安全な食のことを通じてつながり始め、今までよりも強い関係性を持っていきます。

4年前のこの事故では福島だけが被爆したわけではなく、放射能は大気に乗り拡散されました。
東北、関東、中部までも広がりました。雨が降り大地を汚染しました。
原発から漏れ出た汚染水は海へと流れました。
他人ごとではありません。

そしてこれからも核のゴミの問題、廃炉の困難さ、国民の経済的負担――人の手に負えるものではないことは誰しもがすでにわかっていること。

福島を風化させてはならないし、世界中の問題として一人ひとりが真摯に向き合わなければならないことだと思います。

国やメディアは原発の問題を今わかる事実、今わからないことがら、コソコソしないでもっとオープンに様々な角度で提示して欲しいと思います。

私たちは陽の光を浴び、空気を吸い、水を飲み、新鮮な旬の食材を食べ、ただ普通に生きていきたいだけです。
それこそが幸せの源泉にあるものです。

事故後4年たった今、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。
身近な方にもこの映画の輪を広げてください。




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暑さ対策・衣食住②――屋根塗装

2014年08月13日 | 自然環境・脱原発

近くの畑のオクラ。

私の仕事場兼住宅の屋根がそろそろ塗替えをしたほうが良い状態になってきていました。
あと1~2年は大丈夫そうでもありましたが、思いきって屋根塗装を先月いたしました。
断熱効果のあるガイナ塗料を使いました。

宇宙ロケット先端部にも使われている断熱技術の応用で民間転用された特殊セラミック層の半艶消しの塗料です。

梅雨明け後に下塗りが始まりましたが、中塗り、本塗りと進むにつれ2階の室温が1~2度下がるのを実感しました。1階との温度差が少なくなりました。

外から来た方も玄関に入ると「涼しい」とすぐ言われます。
初期コストは他の物に比べて高いのですが、エアコンの使用を控えることもできますし、ストレスも少なくなり、環境にも負荷をかけない塗料のようですので長い目で考えると高いとは言えないかもしれません。
普通の遮熱効果の塗料は冬には生かせませんが、ガイナは暖房で温めた空気を外に逃がさない効果もあるとのこと。冬の効果にも期待したいところです。

外壁や内装にも使えますので今後のメンテナンスにも検討したいと思いますが、やはり何年か経たないと何とも言えませんが。。。

庭に木を植え、よしずを張り、日が陰ってきた頃に洗濯や台所から出る生活廃水で水まきをし、可能な限りの涼しい衣服(*^_^*)で涼を求めています。

我慢してエアコンを使わないというより、エアコンを使わない快適さを大切にする工夫をしてきました。

工房は風通しの良い立地ではありますが、扇風機も前にもご紹介したグリーンファンを使ってます。
風で体感温度を下げるようにしています。
エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用している方も多いと思いますが、私もエアコンをたま~に使うときには扇風機を併用しています。

NHKのTVは熱中症対策に設定温度28度にしろと妙に!??うるさいですが、住環境や着ているもの、人の体感も違うし、自分で状況判断しますっ!と言いたいです。

良い環境で仕事に集中できるよう、小規模ながらできることをやっていきたいと思います。

今日は午前中は機織り、午後から中掃除!?をして、明日から1週間、櫻工房はお盆休みに入ります。
秋の展示(紬の会)に向けリフレッシュして(近場の温泉に日帰りで行くだけですが・・・(^_^;))また頑張ります!
ブログ読者のみなさまも良い夏休みをお過ごしください。

 蜂は忙しそう・・

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暑さ対策・衣食住①――夏野菜とにゅうめん

2014年08月08日 | 自然環境・脱原発


いつものTさんの無農薬宅配野菜の夕食です。

シソも虫食いもなく元気に届きました。
ナスを油で焼いて、醤油、ごま油少々をかけ、このシソの葉で包むようにいただきました。
ごま味噌をつけても美味しいです。シソが食欲をそそります。

ツルムラサキはさっと炒めてみりん、醤油で味を付け卵でとじます。

きゅうりと椎茸の合いまぜは夏の定番料理です。
だいぶ昔の20歳の頃――東京日比谷にあった土井勝料理学校で習いました。

干し椎茸は甘辛く煮付けます。冷凍しておくと便利です。
きゅうりは縦に割り、斜め薄切りにして塩をしておきます。
ごまをよく摺り砂糖、味噌、酢で和えごろもを作ります。
きゅうりの水気を絞り、食べる直前にしいたけの千切りと和えます。

毎日仕事を終えて作る料理は、さっと調理できるものばかりです。
でも旬の野菜を頂くときとても幸せな気持ちになります。

枝豆もコクがあって美味しかったです。
夏に種を撒き、秋に収穫する枝豆も美味しいです・・(虫が来なくて良いそうです)



この夏はにゅう麺を夕食によく食べています。

今までは夏に残ったそう麺を片付けなければ、、と秋に何度か作る程度でしたが、この夏は冷たいそう麺をまだ食べていないのです。
にゅう麺一辺倒になってしましました。

エアコンを使わない暮らしをしていますのでどうしても冷たい麦茶などの飲み物が多くなります。
夜のビールも欠かせません。
いつの間にか身体が冷えています。

先日、美容師さんが昼間冷房で身体が冷えているので夜はにゅうめんをよく食べるとのことでした。お腹が落ち着くと。

熱々を食べるのではなく、かけ汁は少し冷めてる方が良いとのこと、私もひやむぎで早速やってみました。

茹でたての熱々麺に、少し冷ましたかけ汁でちょうどよいです。
具は凝らないで、有り合わせを入れるだけの方がさっぱりするように思いますがお好みで。

私は玉ねぎ、干し椎茸は必須アイテムです。だしが出て美味しいです。
夏野菜のオクラ、ツルムラサキなどのヌメリ系や、ナス、ミョウガなどもとても合います。

お腹にとても優しく美味しいです!!

あまり無理をせずに旬の野菜やくだものを上手に摂り夏を乗り切りたいですね。


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櫻工房の春

2014年04月13日 | 自然環境・脱原発




東京のソメイヨシノは花は終わりましたが、八重や枝垂れはまだ咲いています。
工房の大山桜は花はほぼ散りましたが、枝には赤い萼やしべが残っています。
この光景も毎年綺麗だなぁと思っているのですが、ネットで検索していて『桜しべ降る呑川の道』という 面白い動画を発見しました。
私の撮影よりず~っと良いです。『夜桜お七』の物悲しい旋律とともに作成されています。
短いので最後の字幕まで見てくださいね。最後のオチ、笑えます。

工房の庭も植物の新しいいのちがグングン伸びています。
手入れの行き届いてない庭をぐるっと一周してみますのでお付き合いください。
 

桜の根元に植えっぱなしにされているチューリップ。だんだん貧弱になり、数が減ってきました。普段は全く忘れているのに、それでも咲いてくれると嬉しくなります。黄色もあったのですが・・・



梨の白い花が今満開です。花びらは珍しい形で少しギザギザしています。
植木屋さんに、この木は姫りんごではないか?と言われたので信じていたのですが、去年なんと!梨の実が3個なったのです。それで梨と判明しました。
黄味の少ない赤味のピンクやグレーを染めることができます。


小菊は母が大好きな花でした。。。
これは秋に黄色い花を付けます。でも最初は白かったのですが・・・


オレンジ色の花をつけるスカシユリ。こちらも球根をそのままの植えっぱなしです。
減ってきました・・・


山椒。一昨日は筍の若竹煮に木の芽を添えました。


ブルーベリーはヒヨドリの好物らしくて、花のうちにムシャムシャ食べられてしまい(今も食べに来てました)、実はほとんど付きません。私の口には2粒ぐらいしかまだ入っていません・・・


リンゴも若葉がほんの少し出始めました。花はこれからですが本当に可愛らしいです。黄色系の染によく使います。


ビワの若葉は白っぽい産毛に覆われています。夏以降に染に使うことがあります。
実がたくさんなります。何しろ摘果などの手入れをしてませんので、、、実は小さいですが美味しいです。
野鳥も食べに来ますが、こちらはたっぷりあるので私もたくさん食べてます。


柿の若葉。天ぷらにすると美味しいそうですね。
日よけのために無理やり画像奥の方から枝を伸ばしています。左端の枝はキュウイです。こちらも日よけになります。受粉がうまくできないようで実は今までに2個ぐらいしかならず、、、お口に入りません。


一重の山吹。ひと枝挿し木にしたのが大きく育ちました。
子供の頃実家にあってとても懐かしさを覚えます。


玄関の方へ回ると白い花を次々と咲かせるムクゲ。伐っても伐ってもたくましく枝を伸ばす強い木です。
枝葉を染に使うこともあります。緑味を感じるクリーム色を染めることができます。


ドウダンツツジの白い花。ここは西日が当たるので、夏にはこの植え込みに、洗濯や、台所の洗い物をしたあとの水をバケツに貯めておいて何杯も水やりします。


冬の間、人目につかない玄関脇に置かれた藤の鉢植え。葉芽が出てきました。
5月には玄関先を飾ってもらいます。

お粗末な画像ですが、植物のいのちに触れるとこちらも元気をもらえます。

紬塾の7月の染色実習でもこれらの植物の中から何か使うつもりです。




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都知事選を終えて

2014年02月10日 | 自然環境・脱原発
都知事選の結果は、宇都宮さん細川さんは1本化できず、予想通り票を二分しました。
ただ、二人の票を合わせると約194万票あるのですから、エネルギー問題を切実に考えている都民の声にも謙虚に耳を傾けてもらいたいです。

また自民党もおごらずに、原発ゼロを望む都民以外の声無き声にも想像力を働かせて欲しいと思います。
新知事は、私も若い頃から発言を聞いてきましたが、、、
これからは自然に対しても人に対しても謙虚に品格を持って仕事をしてもらいたいと思います。

自然と共にある、質の高い手仕事文化や着物文化を推進したい私にできることは、
これからも自然エネルギーの推進にも関心を寄せ、安心して着物を創り、安心して着物を着てもらえるよう、制作や織物指導、紬きもの塾を通して今後も努力をしていきます。

本当の豊かさは原発のある暮らしには成立しません。
福島の被災された人々を見れば明白です。
私の仕事と暮らし方は分離しません。

西洋の近代知的なやり方は行き詰っています。
日本の自然を上手に生かした共存、循環の発想を深めて欲しいです。
日本には自然という資源はあります。生かして欲しいです。

私は特定の支持政党を持ちませんが、社会において右も左もバランスを持っていてほしいです。それかが民主主義です。

しかし、あまりに低い投票率。高めていく方法をこうじて欲しいです。

さて、私は3月1日からの名古屋での個展に向け追い込み中です。
明日にでも詳細をお知らせします。

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自然エネルギーは安心のつながりを生む!

2014年02月08日 | 自然環境・脱原発


東京は大雪になっています。

今日は都心まで都知事選の細川護煕候補の街頭演説拍手で応援!に出かけたかったのですが、自宅からバス停まで行くのも困難な状況で断念します。

その代わりネット中継で応援します。
昨日までの様子はツイキャスで見ていましたがスゴイ盛り上がりでした。
特に昨日夕方の新橋の演説と聴衆に感動しました。町田も凄かったです。
 
細川さんの演説や対談を聴いていて、困難ではあるでしょうけれど、
自然エネルギーへ、東京から日本を世界を転換していかなければならない大事なチャンスですからなんとか当選して実現へむけて欲しいと思いました。

都政に国政問題の原発を持ち込むなというわけのわからない言い分も理解できません。
都民の生命と財産は、もう一度原発事故が起きれば守れないのですから。
命あっての物種です。

東京の直下型地震も来ると言われて久しいです。
私の父は地理学者でしたがとても心配をしていました。
首都防災の仕事も晩年まで引き受けていました。

地震そのものよりも2次災害が東京のような過密都市では大きいのです。
火災やビルの倒壊、地盤の液状化などももちろんですが、東海村や福島などの原発も影響を受ける可能性もあるでしょう。
原発問題こそ喫緊の課題です。

原子力ムラからの妨害もあると細川さんも言っておられますが、NHKを始めとするTV,ラジオ、新聞などのメディアも本当に東京や日本のこれからを考えているのだろうかと報道の仕方を疑いたくもなります。
なぜもっと原発問題を一応公共放送(?)と言われているNHKはゴールデンタイムに
国民の賛否を交えて議論を深めたり勉強する場、番組を設けなかったのか?
触れて欲しくないというのが本音なのでしょう。

細川さんがおっしゃるように自然エネルギーの開発、拡大でお金も動き雇用も増え経済も回っていくでしょう。
人々の気持ちもすっと風が抜けて、気が立ってくる。
暮らしや生きる方向性が見えてくると思います。

いまだに原発が安いと思っている人は勉強不足過ぎます。
原発は今までも、これからも、廃炉にするためにも膨大な予算が使われ、作業員の被爆も大変なことだと思います。
福島を福島の人々の苦しみを忘れてはいけない。

自然の理の中で私たちは最大限に知恵を絞り暮らしを慎ましくも地に足を付け生きていく。
これは理想論でも絵空事でもないです。

争ったり病に陥らない一番シンプルな安定した生き方です。
紬織りも焼き物も、本質的美しさはこの方法でしか作れないです。

一都民として、一染織家として脱原発を支持します。



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ススキの花

2013年10月11日 | 自然環境・脱原発


昨日の夕方、近所に買い物に出かけました。
途中の道端にたくさんススキが穂を広げています。
丁度開花期のススキもあります。
風に揺れてうまく撮れないのですが、携帯カメラでパチリ!
黄色の葯(やく)が美しい!






亡き母が、今の私と同じ歳の10月に、以前住んでいた川崎市麻生区王禅寺という住宅地の空き地に咲くススキを採ってきて、穂の出始めたばかりのものと、花咲かせている穂をスケッチブックに収めていたことを思い出しました。

母は女学校を出る頃に戦争が始まり、絵を描く事などとは無縁できましたが、急に1983年の10月(30年前)から描き始めます。
スケッチブックと24色の色鉛筆、2Bの鉛筆を買ってくるよう頼まれました。
その1ページ目がこのススキです。

大人になって初めて描く絵だけれど、対象の美しさを捉えようと一心で描いていることはわかります。上手、下手ではなくて。

他にもセンダングサ、アカマンマ、ネジバナなど身近な植物が10枚ほど描かれています。
私が実家を出て、6畳一間のアパートを借り、一人織物に突き進んでいったその時から、
母は描き始めます。
子供が巣立って、やっと落ち着いて自分の世界、好きな世界と向き合い始めたのでしょう。

林業を営む家に生まれ、結婚するまでは三重県の山中で過ごしていました。

住まいの近くを流れる小川で遊んだこと、柿の木に登って柿の実をたくさん食べたこと、草花や野鳥のこと、自給自足の暮らしのこと、看護師をしていた祖母のこと、亡くなる間際まで話していました。
東京へ来て苦しいこともたくさんあったのに、澄んだ空気をお腹いっぱい吸って遊びまわっている母の笑顔だけが今の私には想像されます。
自然を友として生き抜いた母を尊敬し、私を今も導いてくれていることをありがたいと思います。

ススキやイネは風媒花ですが、古来より工芸品、着物、帯などの意匠にも使われてきました。

私が持っている大辞林の風媒花を引くと『花弁を持たず美しくない』と。
人の感性に違いはあるでしょうけれど、、、これは違うと思います。。。











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水のいのち

2013年08月10日 | 自然環境・脱原発
合唱をしている人なら誰でも知っているといわれる1964年に作られた「水のいのち」(高田三郎作曲)を聴きました。
アカペラを楽しむ会のKさんがメンバーに入っている、男声合唱団お江戸コラリアーずの演奏会で。

50代までは合唱とは無縁できましたので(音楽は子供の頃から好きでしたが)、私は初めて聴く曲でしたが歌詞(高野喜久雄)を聞き漏らすまいと目を閉じて聴いていました。
『1.雨 2.水たまり 3.川 4.海 5.海よ』の組曲になっています。

曲もいいのですが、詩のもつ力が当たり前だけれど凄くて、
断片的に思い出される言葉が家に帰ってからも頭にこびりついてしまいました。
特に最初の“雨”が好きです。


日本にはこんな素晴らしい詩を作る人がいて(たくさんいると思いますが…)曲をつけ、
歌い継がれていることにも感動します。
お江コラの力量も加わりとても素晴らしかったです。

他の曲も良かったです。
「特攻隊員戦死者の手記による(信長貴富作曲)」も胸迫るものがありました。
「死にたくない!生きたいんだ!」という特攻隊員の叫びが表向きの言葉に反して聞こえてきました。
始めに観客に背を向けて並び立つ演出もハッとしました。
歌だけではなく演技もよかったです。

さて昨年のお江コラ定期演奏会の「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)がYouTubeで聴けます。
これも生演奏は迫力が凄かったです。興奮しました!
男声コーラスならではの曲ですね。

また、震災前の2010年に郡山で歌った『くちびるに歌を』。これは歌う方も感極まってくるそうです。
そしてこの時聴衆の拍手は鳴り止まなかったということです。
そして震災直後にその録音をアップされたのですね。


もう一つYouTubeで見つけたこの曲は実際には聴いていませんがPikse litaania (雷鳴への連祷)も大好きです!
声という素材を組み合わせ音を添え、何か造形作品を見せてもらうような感じさえします。


若い人が中心ですがKさんのような高齢!?な方もいて、声にも幅があります。
指導者、リーダーのレベルも高いのだと思います。品格を感じます。
これからも世界の、日本の良い曲を選んで聴かせてもらいたいです。
一般に知られてない曲でも、古典、現代問わず、私はよいものなら聴きたいです。

染織品も美術品も良いものは普遍性をもっていますから。

お江コラのHPはこちらです。
「モノ・語り」もご参考まで。


東日本大震災以降の日本の状況を思うと胸が塞がれます。
放射性物質を含む汚染水は止まりません。

今年になって東京の放射性降下物質も増えていたようです 。
あまり報道されてませんが、天気予報の中でやっているどうでもいい洗濯物情報はやめて、
風向きなどによる放射性物質の情報を伝えて欲しいです。
風の強い日はマスクをしたほうがよいとか、マスク情報に…。


放射性物質は海へ、空へ、そして大地へ舞い降り農作物に降り注がれ、赤ちゃんや子供、若者の体内にもいつのまにか取り込まれ体内被曝する。
そんな循環は嫌です!!

ただちには死なないかもしれないけれど10年後か20年後か50年、60年後か病が発症する可能性があります。


私たちは水なしに生きられないし、魚を食べる文化を捨てることもできない。
空気を吸わないわけにはいかない。

日本の四季、自然、日本人の感性、文化を壊していくようなことは絶対にしてはならない。
子供の頃「天に唾をはくようなことはしてはいけない」と聞かされましたが、
今が正にその状況です。

少しでも自分に出来ることで水や自然を汚さないようにと心がけていくしかありません。
染色でも、日々の暮らしに使う水でも汚さないよう、工夫し、大切にしているつもりです。


お江戸コラリアーずが歌った『水のいのち』はいのちの水のことを改めて強く考えさせてくれたのです。








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フジの花

2013年04月20日 | 自然環境・脱原発


今日は東京では2月下旬の寒さということです。
ガスストーブをつけています。

明日からの紬きもの塾の準備をしていますが、明日は雨模様のようです。
気をつけてお出かけください。

今日は他にもかたちの会の会誌『かたち』の夏号の校正、
6月1日からの可喜庵での「布の美展」のリーフレットタイプのDMの校正、
そして自分の織りの仕事の新作を急ぎ織ることなどにも追われています。
展覧会のお知らせはまた後日。

昨日近くのスーパーまで買い物に出ていつもと違う道から帰ってくる途中で、
「ノダナガフジ」と思われる品種のフジが植えられたお宅があり、風に棚びいていました。
思わず携帯のカメラに納めました。

薄暗くなっていて画像は色がいまいちですが、夕暮れの中、とても綺麗でした。
花房が細長いタイプです。

木々が次々と花をつける季節。
忙しい最中でもひと時の癒しとやすらぎを与えてくれる。
そして自然にも、木を育ててくれている方にも感謝の気持ちが湧いてきます。

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櫻工房の野鳥たち

2013年03月05日 | 自然環境・脱原発

今日は啓蟄ですね。虫たちが活動を始めます。
昨日朝食を摂っていると庭に鳥たちが種々集まってきました。
野鳥たちも活動が活発になる季節です。
なんとアオゲラが来てるではないですか!赤い帽子がオシャレ~!!

毎朝パンくずやコメ(七分搗き)、リンゴなどを庭に撒いたり、竹のエサ箱に入れているので(冬から桜が咲く前頃まで)、ヒヨドリやムクドリ、スズメ、シジュウカラ、メジロはよく来ているのですがアオゲラは初めて見ました。

こんなに一堂に会することは珍しく、なんだか嬉しくなって小さなデジタルカメラで家の中からガラス越し、網戸越しに写真に納めました。
ピンボケでお見苦しいのですが、、、お付き合いください。
自然からのたより」のようにはいきません



アオゲラの横向き。桜の木は虫も好み樹に潜んでいるので一生懸命木をつついています。



アオゲラに少し遅れてムクとコゲラもやって来ました。
ムクはしょっちゅうつがいや仲間と連れ立ってきます。単独行動は好まないようです。
黒い衣装ですが、嘴と足は黄色で統一してアクセントとしています。

コゲラはたまに遊びに来てます。小ぶりですが黒と白のボーダー柄の衣装は小洒落ています。



竹を割った餌箱を桜の木の下に設置してあります。



コンクリーの叩きに撒いたお米をムクとスズメがついばんでいます。



水も素焼きの容器に入れているのですが、どの鳥も必ずといっていいほどお水も飲んでいきます。
消化を助けるのでしょうか?夏場は水浴びもよくしていきます。
メジロのつがいが小さなお風呂で混浴しているのを目撃したこともあります。



キジバトはたいていみんなが食べ終わったあとに来て庭中を餌を求めて歩き回る奥手タイプなのですが、この日はしっかりお米にありつけました。
ちなみにハトはパンよりお米が好きなようです。他はだいたいパンを先に食べてると思います。好みがあるんですね。
キジバトはグレーと茶の混じった地味目の装いですね。
でもよく見るとそれなりに凝っています。
おっとりしていて他の鳥がいても追い払ったりはしない、やはり平和主義者なのですね。



こちらはおなじみのヒヨドリ。毎朝餌を待って近くの木に止まっています。
撒いている最中にも食べ始め、なくなると「ピーピー」と鋭く鳴きます。
衣装はダークなモノトーン系の無地ですが、よく見ると裾の方は海老茶のような色になっています。
自然の神様はそれぞれに装いを違えて、地味でもお洒落の計らいをしているのですね。



そこへやってきたのが今年になって来るようになった新参者、シロハラ。
ヒヨドリほどの大きさですが、これがなかなかのワルなのです。
ほかの鳥を執拗に追いかけ、追い払い、餌を独り占めするのです。
分散して餌は撒いているのですが、離れたところで食べている鳥も追い払い、遠くへ逃げていった先をずうっと睨みつけているのです。
周りにとにかく来て欲しくない!ようです。
ムク5~6羽にも向かていきます。

名前はシロハラだけれど“ハラグロ”と呼びたい感じです。
モスグリーンのジャケットを羽織ってます。お腹も本来はもっと白いのだと思います。
私の母は紀州の山の中の空気のとても綺麗なところで育ったのですが、東京のスズメは汚い色をしているとよく言ってました。
スズメも昔から絵にも着物の柄にもよく使われたのですから茶系の衣装ももう少し洗えば綺麗なはずです。

都会の空気は汚れているので鳥の衣装も汚れますよね。洗濯してあげた~い!



こちらもヒヨドリほどのサイズでツグミです。
この鳥の特徴はなんといっても何歩か歩くとピタッ!と止まってしばらく動きません。
「だるまさんがころんだ!」状態になります。
地面の中の虫をついばんでいます。たいてい一人寂しく来ます。結構長居していきます。
衣装は黒白の綾織のような感じで翼の先は少し差し色の茶を効かせています。
顔の眉と頬の白いラインも特徴です。




こちらは小型の野鳥用にキュウイの棚に食パンの耳を3ツ折にして、洗濯バサミで止めています。
胚芽パンやサヤつきの落花生を止めておきます。



スズメの食べ残しをシジュウカラが必死で食べています。
網戸越しですがシジュウカラは青みのグレーと黒のツートンカラーでとても綺麗です。
お腹の方にも黒いラインが通ってます。
「ツーピーツーピー」と鳴きます。
本来は肉食系だと思いますが冬場の虫がないときは米粒も食べています。



桜の木の上の方に止まっているのはジョウビタキ。
人懐っこい鳥でよく一人で遊びに来てます。
お腹はオレンジのシャツを覗かせて、背中は・・・



なんと紋付です。パーティーへお出かけかな?





以前、川崎市の麻生区王禅寺で一軒家を借り、そこを工房にしていたのですが、庭がなかったので、こんな工房があったなら・・・と夢見て走り描きした絵が出てきました。
当時「自分の着物は自分で織る――地織の会『櫻工房便り』」というのを発行していて、そのカットに使ったものです。

今の工房は借地ですが広い庭があり、正にこの絵のようなところで桜の木を愛で、野鳥を観て目を休め、染織の仕事をしています。

この『櫻工房便り』のことはまた機会を改めてお話したいと思います。

一昨年来、野鳥の数は町田市でも半減していることは確かです。
放射能の影響もあると思います。
人体の影響だけでなく小さな動植物の命も脅かされています。

まもなく3月11日がやってきます。

私に出来ること―――自然を大切に見つめ、自然と共に今ある生を生きること。



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