中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

「紬の会’24春―崩し縞を着よう!」展示& 受注会お知らせ2

2024年03月20日 | 紬の会
「紬の会」お知らせ2です。

紬と言っても現代では色々なタイプのものがありますが、私が手掛けてきた紬は宗廣力三先生の郡上紬の流れを汲みながら、赤城の節糸との出会いもあり、経糸に節糸も使う、より立体感のある紬です。
郡上紬は着やすいと、紬通の方から聞きました。また私自身も着やすく、疲れない紬だと確信しています。その理由はここでは伏せておきます。
緯糸は長野の、真綿手紡糸です。
帯はたて、よこ共に赤城の節糸がメインの糸になります。真綿だけとは違う光沢が生まれます。

どちらも今は手に入らない、あるいは入りにくい糸ですが、蚕から吐き出されたウェーブの形を伸ばさないゆっくりとした糸の作り方です。繰られた糸をすぐ枠から外すので、ウェーブがより強く出ます。

また真綿の糸は、私が修業に入った直後に、久米島方式で真綿から糸をつむぐことを教わり、その糸の綛揚げもしたのですが、自分でつむいだ糸のウェーブの美しさに、「わ~綺麗・・」と側に居られた宗廣先生につぶやいたことを記憶しています。
先生からは「どういう仕事をする人か大体わかりました・・」と言われました。(*^^)v

そしてその時から47年。紬織物の美しさは糸の揺らぎの中にあるとの思いは今も変わりません。


赤城の節糸の糊付け後の捌くところ。

手つむぎ糸は蚕の吐き出すウェーブと人の身体から自然に生まれるウェーブが合わさったものです。

評価されにくい「風合い」。
画像でも伝わりにくく、着た方にしかわからないものなのですが、間近で見て触れれば幾らかでも分かると思います。
立体感のある糸からしか、立体感のある深い布は生まれません。
是非ご覧頂きたく思います。

詳細はHPお知らせをご覧下さい。

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<ポプリホール鶴川会議室3F >
3/30(土)14時~17時、31(日)10時半~16時
小田急線鶴川駅下車3分 

<櫻工房>
4/6(土)~13(土)10時~16時
[8日(月)と10日(水)を除く]

※工房は要予約
お問い合わせ、ご予約はこちらのメールから
※ご予約の際にご希望日時をお知らせ下さい。
第2希望日時も添えて頂けると助かります。

鶴川からバスで12~13分、下車3分です。
お車の方は工房のカーポートをお使いいただけます。
受付の際に詳しい道順をお知らせします。
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