アンコ

打ち直しの依頼です。
こちらのお客様とはつい最近お付き合いをさせて頂くようになったんですが、そのきっかけが一枚の敷布団の打ち直しからでした。
詳しい内容は10月29日のブログをご覧下さい。

今回依頼のあったおふとんも同時期に購入された物とのことで、生地をほどいてみると案の定、前回と同様『アンコ』でした。
『アンコ』とは寝具業界で新しい綿の芯に外からは分からないように古い綿を入れてあることを言います。

もちろん古い綿に新しい綿を足し綿してふっくらと仕上げて欲しいというお客様の希望であえて『アンコ』にする場合も時としてはありますが、悪質な業者によってコスト削減、利益追求の為だけに『アンコ』にされる場合も多々あります。

今回の場合も、悪意のある業者が古綿入りの布団をいかにも新品のふとんのように見せかけて販売した立派な詐欺行為いです。



画像は上に被せてあった綿を剥がした状態で、明らかに色が違うのが分かると思います。
お客様はやっぱりこれも・・・
という感じでしたが、前回と同様古綿を取り除き新綿を補充して欲しいとのご注文を頂きました。

そして、こちらが取り除いた古綿です。



古綿の量は約2.5キロ。
なんと敷布団のほぼ半分が古綿ということになります。

どうせ中は見えないからいだろう？
売ったもの勝ち？

どのような思いでこのような布団を販売しているのか分かりませんが、こんな商品を堂々と販売している同業者がいるかと思うと飽きれてしまって物が言えません。
このような同業者がいる限り、ふとんやに対する不信感はいつになってもなくなりませんよね。

今回も前回同様、新綿を半分ほど補充しますので、通常の打ち直しに比べると多少割高にはなりますが、約1週間程できっとご満足して頂ける敷ふとんに仕上げお届けしますので、今しばらくお待ち下さいね。

ご注文ありがとうございました。