『寝具のゆたかや』 店主のきまぐれ日記

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フランス産羽毛ふとん

2015年03月20日 | 羽毛ふとん
お得意様から
『色や柄はなんでもいいから、とにかくお値打ちな羽毛を一枚届けてくれる?』
とお電話を頂きました。
およそのお値段をお聞きすると、とにかく安ければ安い方がいいとのこと。
実はたまたまお得意様のお宅へ遊びに来ていた西尾市在住のお友達が、お得意様の羽毛布団を見て自分も『お客用の羽毛を買おうかな?』という話になり、
ありがたいことに『それならゆたかやさんに聞いてあげるね!』とお電話を掛けてくれたようです。



実は皆さんもご存じのように羽毛ふとんの値段はピンからキリまであり、羽毛の質やダウンの含有量、産地、側生地の素材によって大きく違ってきます。
安いものでは1枚2980円なんてとんでもない価格のものも現実に存在します。
もちろん、中綿(羽毛)もダウンではなく、フェザー100%で、厳密には羽毛ふとんではなく羽根ふとんとなります。
また、高いものでは何百万という羽毛ふとんもあります。
ただ厄介なのは2980円の羽毛も何百万の羽毛も外からは中味が確認できないということです。
多少の知識をお持ちの方なら、外から触った感触などでおおよその判断はできますが、一般の方にはまずセールスマンのトークを信じるか、価格そのものが購入時の一応の目安になるはずです。
そして、この時多くの人が思うのはあまり安いのは??? 
そこそこ高い値段ならまずは安心だろうという心理が働くと思います。

ただ、この時注意しなければいけないのが、高ければいいだろうというのが通用しないのが、羽毛ふとんや健康ふとんをはじめとする寝具になります。
そして、この人間の心理を巧みに利用して、高額商品を売りつけるというのがいわゆる悪徳商法です。
その悪徳商法の被害報告商品のトップスリーに常に入っているのが、羽毛ふとんや健康ふとんなどの寝具類です。
ちなみにこちらの写真は、以前当店で羽毛ふとんの買い替えをしてくれたお客様が買い替え前に使っていた羽毛(羽根)ふとんの写真です。



中味はホコリだらけの節だらけの羽根がぎっしり。
営業に来たセールスの言葉を信じてご購入されたそうですが、使っていてもみんなが言うほど暖かくないし、おかしいなとは思っていたそうですが、生地を開いて中味を見る訳にもいかず、羽毛ふとんはこんなものかと長年使っていたそうです。
こんな羽根では暖かいはずありませんよね。
さらに驚いたのはその価格です。
もう何十年も前に購入したそうですが、一枚何と50万円位だったそうです。
実はこの50万という金額がミソで、ほとんどの人がおかしいとは思っても50万円もしたお布団を、わざわざ切り裂いて中味を確認するなんてことはできないはずです。
偶然側生地が破れたとか、買い替えでもしない限りおかしいと思いながらも使い続けているのが現状です。
さらにこれに気づいた頃には、当然業者とも連絡が取れない状況になっているはずです。

テレビや新聞でもこうした被害報告は嫌というほど目にしているとは思いますが、こういったまがい品が現在でも平気で取引されていますので、みなさんも羽毛ふとんに限らず高額商品を購入する時には専門知識のある信用のあるお店でご購入下いね。

話が横にずれてしまいましたが、お得意様のお友達にも値段の違い、品質の違いをしっかり説明させて頂いたんですが、今回は年に数回しか使わないお客用だから上等のものは要らない、予算は3万円までとのことでフランス産ホワイトダウン85%・1.3Kg入りの羽毛ふとんをお買い上げ頂きました。







こちらの羽毛ふとんはお値段がお値打ちな代わり、側生地もポリエステル85%・綿15%となってしまいますが、どうせカバーをするからいいと納得の上お買い上げ頂きました。
税金が加わり予算を少しオーバーしてしまいましたが、お客様には気に入って頂けたようで一安心でした。



西尾市にもふとん屋さんはたくさんあるにもかかわらず、本日は遊びに来た豊川でご紹介、そしてお買い上げ頂き誠にありがとうございました。

またご縁がありましたら、是非よろしくお願い致します。



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