三峰川の支流山室川に沿って進むと旧三義村山室に入る。
山室の遠照寺はぼたん寺として地元では有名のようである。
山室城はその寺の背後の山中尾根上にある。
三義村誌に、
城が平
山室中央四面眺望に富める遠照寺の東山頂にあり年代事歴詳かならずと雖も天文の頃唐澤采女と云へるもの戦亂を避けて此地に來り住すと云う・・・、
とあるのがこの山室城かと思われる。
非常に簡素で城と言うより小砦と言ったところでしょうか。
尾根上の少し平坦となった所に土塁のある郭とその背後に浅く堀切が残っていました。
向かったのは少し昔、2014年5月の頃。
遠照寺北東側の小学校跡地(たぶん)に車を停めて、遠照寺七面堂に登る道を進む。途中で北側に入り防獣柵を開閉、尾根上を登る。
古くからの道のようで堀状になり倒木等で一部歩き難いが程なく遺構らしきものが見えてきた。
右側が郭のようだ。
背後に回り込む。微妙だが堀切のようである。
堀切から郭方向。わずかに土塁が残る。
郭内から
参考文献:
「図解 山城探訪 第四集 改訂上伊那資料編」(宮坂武男著 長野日報社刊)
「三義村誌」(三義村役場発行)
「図解 山城探訪 第四集 改訂上伊那資料編」(宮坂武男著 長野日報社刊)
「三義村誌」(三義村役場発行)