先日、BRIDEのシートを購入した際のメーカさんとの会話で価格関連。
「イベント価格って出るんですか?」
「もう少し、ちょっと、なります?」
これだけです。
これ以上に踏み込んだ値引き交渉はしません。
まあ、雑談を入れながら、相手をほぐしている間に「もう少し」が出る時もありますが。
ここで出た価格は、彼らが「今日取りたい利益。取らなければいけない利益」であり、それを削る行為は、彼らの会社の危機に直結するわけです。
株取引をやっている人ならわかると思います。
彼らの会社と私と、WIN-WINになるところ、それが購入金額であるべきだと思っています。
さて、何故こんな事を書いたかというと
「このごろコスパっていう人、少なくなったな~」
と、ちょっと思った次第です。
色々と理由があるんでしょうね。
コスパって何でしょう?
本来の意味は「コストパフォーマンス」ですね。
かかった金額に対する価値の大小を考えた言葉で、主に製造業で使うべき言葉です。
何かを作り上げるための資材費、人件費、営業費、利益を踏まえてコストと言い、ある価値を生み出すために安かったのか高かったのか?
を示すものですね。
これを出すには基準が必要で、それは他社製品の価格であったり、目標金額であったりします。
つまり、購入者のコスト=販売価格では無いのです。
何も知らない一般人は、ちょっと前まで、気軽に「コスパ」というお気軽な言葉にして言っているな~と思っていました。
ある価値を生み出すために、コストがかかりますが、それをどう抑えるかを苦労して押さえているはずです。
それを、一般人がお気軽に口にするというのが、どうも違和感があります。
挙句の果てに、芸能人やら評論家やらすらも口にする、TV番組のキャスターやアナウンサーも口にする、経済番組でも口にするという、ひどい状況に見えました。
伝える方が適当だと「こうなっちゃうよね」と思っちゃいます。
一般の人が、もっとも「良いコスト」とは何でしょう?
それは、当然「無料」でしょう。
つまり、事前に「かかったお金」が無いのですから下限がないですからね。当然「0」が最も良いことになります。
こんなのは「コスト」ではありませんね。
では、皆さんは、何を「適正価格」もしくは「適正より良い価格」つまり、彼らが言う「コスパが良い」と判断するのでしょうか?
その製品本来の「適正価格」というか「適正価値」を知っているのでしょうか?
それは、自分の中にあるものであり、「安くても良いもの」もあれば「高くていまいち」なモノもあります。
個々人の感性によるところが大きいです。
多分、皆さん、この「何が良いものか」「欲しいものに何を求めるか」が無いのだと思います。
なので、価格のみにこだわり、芸能人やらWEBページの点数やら値段やらで判断しようとしているのかな?と思います。
芸能人が「これおいしー」と言えば、おいしく感じ、「これは良いものだ」と家電芸人が言えば、無条件で良いものと認識してしまうのでしょう。
忘れてはいけないのは「あなた個人が良いと感じるもの」が本来の、最もパフォーマンスが良いものでしょうに。
それが、多分、「無い」。
自分の感性、味覚、聴覚、嗅覚、視覚を磨く、良いものを知り、悪きものも知る。
そして、本当にパフォーマンスが高く、バリューが高いものなのかを知る。
それは、コストや価格で判断するものでは無いという事知る。
それを知ったうえで、適正価格を、自分なりに考える。
こういったことが大切なのではないでしょうか。
それにしても、近頃「コスパ」っていう人、少なくなったね。。。