明けましておめでとうございます!
正月気分が抜けつつある最近ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、年明けに地元岩手で久々に高校時代の部活顧問と再会したことについて、話をさせていただきます。
私が所属していた高校のソフトテニス部は、県内でも有数の強豪校で、私の1つ上の代では岩手インターハイで全国制覇を成し遂げるほど強い高校でした。(ちなみに私はレギュラーになれず埋もれてしまった1部員に過ぎませんが…)
そして、その部活の監督が昨年退職され、今回、元教え子達で退職記念パーティーを開くということで、久々に恩師と再会しました。とにかく当時の監督は厳しく、また、教育環境も今とは異なり何でもありに近かったので、昔のハードなスポコンドラマ顔負けの「可愛がり指導」を受けた記憶があります。親からは「練習や試合での指導が厳し過ぎて可哀想で見に行けない」と言われてたくらいです。
ただ、今となっては、恩師の生徒達に対して情熱的に正面から厳しく接する姿勢を本当に尊敬していますし、辛くも良い思い出になっています。そして、パーティーに参加するまでは、当然恩師は退職してからも再任用等で採用され、部活の顧問として指導に当たっているものと思っていました。しかし、パーティーに参加して恩師の退職後の近況を聞いてみると、「昔と今とでは教育環境や生徒・保護者が変わり過ぎて、退職後はどうもやる気が起きず、毎日寝るかパチンコに行くような死んだような生活を送っている」とお聞きしてびっくりしました。ただ、そのあとで「お前らの顔を久々に見たら、また元気が出てきたから、また部活には積極的に関わっていくかな!」との力強い言葉をいただいたので少し安心しました。
私は、情熱とバイタリティに溢れた恩師の姿しか知らないのですが、あれほどの人格者が若くして引退するのはもったいないので、どうか恩師には可能な限り教育現場に出ていただいて、生徒のみならず若手教員に対しても「厳しくも温かい指導」を続けてほしいと思っています。
新たな高齢雇用施策については、国家公務員の定年制度について、人事院は平成25年から平成37年までに定年を段階的に65歳まで延長することが妥当と意見しています。私が今回思ったのは、雇用と年金の接続の関係から定年延長は当然必要ですし、元気な方はどんどん働いてもらった方が良いのは分かるのですが、そのような定年を控えた職員が、延長してまでも働きたい(働きやすい)と思えるような環境(制度)作りの視点も忘れてはいけないということです。人事院の報告では、役職定年制や短時間勤務制などの導入も記載されていますが、私の恩師の話にもあったように、職場環境がどんどん変わっていく中で、「やる気が起きない(やりたくない)」と感じてしまう職員が1人でも減るように、今後定年延長についての制度設計と環境整備が必要となってきます。組合としても定年延長についての課題を整理し、これまでも公務労協等を通じて人事院等と話し合ってはいるのですが、今後も引続き制度官庁や当局に訴えていく必要性を強く感じました。
ちなみに私が退職する頃の状況は、現時点では全く想像がつきませんが、財務局の職場が「ボケるまで居させてくれ!」と思えるような職場であれば素敵だと思いますし、そういう職場を今後目指して組合活動を続けていきたいです。以上(スガシン)
【参考】 人事院の定年を段階的に65歳に引き上げるための国家公務員法等の改正についての意見申し出(ポイント)