ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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「伝える」ために…

2011-02-14 22:15:21 | 日記

 明後日からの3日間、北海道では局にて「中堅係員研修」が開催されます。中堅係員である私の年次の同期が局に集まり、中堅係員となった今、改めて「コミュニケーション」や「プレゼンテーション」といったスキルを磨くための研修です。カリキュラムには、民間の講師を招いての「報告・連絡・相談」といった「伝える」技術に関する講義もあり、どのような講義をしていただけるのか非常に楽しみにしております。

 「伝える」ということは、仕事や生活をするうえでの基礎となるものでありますが、正確な情報をわかりやすく簡潔に伝えるというのは、なかなかできそうでできないものです。

 また、現代社会においてはインターネットの普及により様々な情報が氾濫しており、気になる情報に簡単にアクセスできる一方、すべてが正しい情報ばかりではなく、誇張している情報や誤った情報なども多々あるため、情報リテラシーといった情報の性質(真偽・信頼性など)を見分ける能力が求められます。それと同時に、私たちも情報を発信するにあたっては、正確な情報をわかりやすく・簡潔に伝える能力も求められます。

先日の東海の釣好きさんのブログにありました公務員給与に関する討論番組を私も見ていたのですが、都合のいい情報を・都合のいい形で並べ、視聴者を煽るような構成がとられているように感じました。官民給与を比較するグラフ一つとって見ても、情報の発信側の意図が伝わるよう、視聴者の感覚に訴える様々な「魅せる」テクニックが駆使されており、私も「うまいな~」とついつい感心してしまった一方、魅せられた視聴者は感覚的に官民格差が大きすぎるという印象を持たれたのではないかと思います。 

情報を伝えるうえでは、正確さやわかりやすさが求められるのはもちろんのこと、情報の受け手を惹きつける・魅せる力も必要です。特に、組合においては、組合員間における意識や認識度に差があることから、より認識の共有を図るためには、組合員を惹きつけるような情報発信も必要になるかと思います。また、労働基本権の回復を見据え、交渉力といった能力も必要ではないでしょうか。労働基本権の回復や人件費2割削減などの大きな課題を目の前にしている今こそ、組合員の意思統一のためには、いかにして組合員にわかりやすく・正確に情報を伝えるかが求められます。

今週18日(金)には、全国一斉職場集会が開催されます。組合員の情勢の認識共有・意思統一が目的ではありますが、明後日からの中堅係員研修を踏まえて、執行部として目的に資するような「伝え方」を心がけたいと思います!!

 

 (hoso)

 


労働基本権の回復と人件費削減問題

2011-02-10 12:54:08 | 日記

 本日、連合の2011春季生活闘争・闘争開始宣言集会が午後開催され、春闘が本格始動します。

 連合方針では、「デフレ脱却、個人消費の回復、競争力の強化のためには、すべての労働者に成果の適正な配分を行い、家計と企業の分配のバランスの歪みを解消していくことが不可欠との考えにもとづき2011春季生活闘争を推進し、こうしたマクロ的観点から、産業・企業の実態をふまえつつ、すべての労働組合が1%を目安に賃金を含めた適正な配分を求めて交渉を展開する」、としています。
 

 公務部門では民間春闘を支援し、春闘相場の底上げを図り、民調に基づく人事院勧告につなげる運動と位置付け、しっかりと民間組合と共闘し、全財務も国公総連・国公連合に結集し、春闘期の取り組みを進めます。

 この春闘期から人勧期にかけて、公務部門にとって、重要な課題が二つあります。それは、言うまでもなく「労働基本権の回復」と「人件費削減問題」です。

 先月から「スト権は見送り」などの報道もされていますが、現段階では、そのような決定はなされていませんし、改正法案の骨子の確定に向けて、作業を本格化させているところだと言えます。マッカーサー書簡に基づく政令201号よって、公務員の労働基本権が制約されて60年以上が経過していますが、これまで、国公の多くの役員・組合員のみなさんがこの問題と苦闘を続けてきたわけですが、その決着の時期を迎えています。

 私たちは公務員であるとともに、働く者であり、働く者としての義務や責任を果たしつつ、働く者としての権利を有していると言えます。それは国際労働基準からみてもしかりです。基本権に係わる改正法案の骨子はまだ確定していないようですが、争議権の問題など残された課題を早急に整理しつつ、3月中には、関連法案が国会に提出される見込みであることから、共闘組織に結集し、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

 もう一つの課題は、人件費削減への対応です。昨年11月の給与法閣議決定に際し、「人件費を削減するための措置について検討し、必要な法案を次期通常国会から、順次、提出する」ことが決定されました。公務員連絡会の棚村議長(全農林委員長)は、順序と手順が肝心だと強調されています。順序とは、労働基本権回復に明確な道筋が見えることであり、手順とは、「何のために」人件費の削減が要請されるのか、どういう交渉でこの問題を決めていくのか、政府が明確な説明責任を果たすということです。

 こうした枠組みをこの春の段階で整理をして、具体的な提案が行われた場合は交渉に臨んでいくことになります。この問題は、非常に厳しく重い課題であり、60万人もの国家公務員とそのご家族の生活がかかっています。政府が私たちにどのような提案、メッセージを出してくるのか、それに対して、私たちはどのように受け止めるか、公務員連絡会とりわけ国公連合に課された課題として、その立場や難しさと向き合いつつ、組合員のみなさんとも議論しつつ、解決の糸口を見つけていく必要があります。

 この春闘期これらの課題に向き合いながら、中央本部では本日から各地区委員会等に合わせ、可能な限り、支部オルグも実施させていただき、みなさんと意見交換をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。情勢認識の共有と意思統一、運動への結集をよろしくお願いいたします。【谷】 


寒さが戻ってきました。

2011-02-09 19:31:19 | 日記

今日、東京でも雪が降りました。今朝は、本当に寒かったです。今シーズンは、日本のあちらこちらで大雪でした。それにも関わらず、関東の平野部では雨も一切降らず乾燥し続けていました。雪でも、雨でもやっと地面に水分がいき渡ったので、多少は湿度が上昇したのではないかと期待しています。ここまで乾燥しているとやはり、インフルエンザが流行し、東京事務所でも一時、職員が少なく閑散としていました。これによってインフルエンザの流行が一段落するといいです。

今日もお昼休みに、執行委員会がありました。その中で、春闘に関しての勉強会等への出席者を決定するという話がありました。現在、2件のみですが、支部長がまだまだ、たくさんの動員があると話していました。執行委員は、どれかに参加するようにとの話もありました。私の初めての動員は、昨年の春闘の集会でした。様々な職種の方がたくさん参加していて、非常に驚きました。それだけ、春闘というものが重要なんだということも実感しました。今年も春闘の動員に参加したいと思います。

来週の18日には、職場集会もあるので組合員の皆さんと協力して、春季要求を行いたいと思います。

今週末には、東京でも積雪が予想されていますが、皆さん体調にはお気をつけ下さい。私は、中央委員会の際に風邪を引いていましたが、やっと回復したので気をつけたいと思います。

(こくざわ)


職場集会

2011-02-08 23:58:53 | 日記

2月に入り、朝晩の冷え込みが厳しいですね。年明け早々に体調を崩してしまった私としては、今月も体調管理には要注意で頑張りたいと思います。

さて、来週には全国的に各支部で職場集会が予定されていることと思います。組合員の認識を統一し、気合を入れて頑張ろう~というのが、本来の目的であると思いますが、参加者が少ないと非常にさびしい思いをします。私の所属する大阪支部も例外ではなく、組合員数は、近畿ではもちろん一番多いのですが、多くの方に参加していただくのは、なかなか難しいです。

この状況を打開すべく、毎月職場集会を開催して、職場集会を身近なものとし、タイムリーな情報を発信していこうとの取組みを進めています。特にわれわれ公務員を取り巻く状況が流動的である現状では、正確な情報発信は非常に大切です。そのためには、組合役員がまずは勉強しないといけませんので、地区本部・支部が協力しながら、取り組んで行きたいと思います。

(きんきの山)


人事評価と目標設定

2011-02-07 23:53:35 | 日記

みなさんこんばんは!

いやー、そろそろバレンタインの時期ですねえ。今年のバレンタインは平日ということで、義理チョコの売上が比較的多いというニュースがありました。それを見て私なんかは、「チョコを貰い過ぎたらどうしよう、お返しが大変だ…」とか今から心配してしまいます。そんなことを妻につい口走りましたら、案の定「起こってもないことで悩めるなんて幸せな人ねえ」と冷たい目で言われる始末…とりあえず貰ってから悩もう…

と、どうでもイイことは置いておきまして、本日は新たな人事評価制度の目標設定について少し考えてみます。皆さんもそろそろ業績評価の上半期分の自己評価を求められていることと思います。ご存じのとおり、業績評価は年に2回自ら定めた目標について評価をするものですが、この目標設定こそ新たな人事評価制度の最も重要な要素でもあります。目標設定については、皆さんけっこう悩まれるようで、私も例外ではありませんでした。特に今回の私もそうだったのですが、業務が大きく変わった異動後初の職場においての目標を設定するのは、なかなか大変でした。

そのような中で、私がどのように目標を設定したかというと、東北では年間ワークプランなるものがあり、各課で大まかな年間目標のようなものをかなり具体的に策定しており、まずはそれをベースに作りました。さらに、私の担当ラインの上司から自分の目標を示していただけたので、それも参考にしてなんとか目標設定をしました。目標設定は人事評価マニュアルにもありますが、組織として、さらにチームとして同じ方向性を持った整合性のとれた目標を定めることが基本ということもあり、その点からいえば自分としては目標設定はある程度巧く出来たかと思っていました。

しかし、ふたを開けてみますと、項目によっては達成するのがなかなか大変な数値目標となってしまっていたり、困難度も当初認識していたものとは少し違うものもありました。状況によっては目標の修正も必要になりそうだったのですが、結果的には修正するまでには至りませんでした。しかし、今後突発的な業務がたくさん入ったりして状況が大きく変わる場合には、その都度評価者と相談しながら目標の修正等を行うことが必要ですし、重要なのは自分の定めた目標について、常に評価者と認識を共有していくことだと改めて痛感しました。

先日組合で行った人事評価アンケート結果においては、制度の大きな目的の1つである「人材育成」という観点から制度が本当に行われているのか疑問な点も浮かび上がってきました。今回の面談に際しても、目標と実際の達成度等について、評価者と綿密に話し合いながら認識を共有して、今後の自分の業務に活かしていきたいとおもいます。自分の成長のための制度なのですから!以上(スガシン)


最近のメディアを見て思うこと…

2011-02-04 12:47:16 | 日記

 立春ですね。今朝の通勤途上、江戸川を渡る橋から見える東京スカイツリーが霞んでいました。年末から年始にかけて綺麗に見ることができた富士山も霞がかかって見えませんでした。この霞が花粉・黄砂でなければいいんですが…。

 先日、全財務中央委員会で、中央委員の討論を踏まえ、2011春闘方針が確認され、来るべき労働基本権の回復に備え、共闘機関から講師をお招きしての講話を開催したことは、既に全財務HPでも、当ブログにおいてもお伝えしてきているところです。特に講話については本当に勉強になったというか、目から鱗が落ちるという表現が本当にあてはまる、とても有意義なものでした。前日には国公総連の中央委員会もあり、棚村委員長、柴山書記長の発言、各構成組織代表者の決意表明を聞き、本当に今年が正念場だという思いを強くしました。

 しかし我々公務員に対することを含めて、最近のメディアの報道はどうでしょうか。以前にも増して、ますます酷くなっていると思うのは私だけではないと思います。争議権に関する新聞の報道もそうですが、テレビも酷い。先日、某有名タレントが司会を務める番組に、財務、経産省のOB、現役の官僚がテレビに出て、いかに公務員給与の水準が高いかということを問題にしていました。公務員の給与水準を議論することは大いに結構なんですが、例えば官民比較の方法にしても、比較方法の妥当性、合理性を正確に取り上げて議論することをせず、敢えて公務員の給与が高いことだけを強調する数字を持ってきて非難する。事実経過や結果に至った理由、背景を省略したうえで、表現者に都合のいい事実のみ明らかにして他者を非難する。判断は視聴者任せ。これまでにも似たような報道はいくつか見かけてきましたが、最近は腹立たしさよりも、本当に先行きの不安を感じます。

 メディアが扇情的になったとき、その国の体制、結末がどうなったかは歴史が証明しています。大切な公共サービスを根本で支えている私たちの職場が破壊されないよう、あらためて頑張っていきたいと思います。

(東海の釣好き)


人前でしゃべること

2011-02-03 23:52:59 | 日記

今日は本当に暖かな一日でした。明日は立春ですね。

今日、私は業務で、説明会を行いました。60名くらいの前で説明を行ったわけですが、人前でしゃべることが苦手な私にとっては、とても憂鬱な日でありました。

まず、自分に向けられた目に戸惑い、そしてマイクを通った自分の声に違和感を感じ、挨拶からカミカミ状態でした。

 

中執になって感じたことは、みなさん、しゃべりが上手ということでした。冒頭のあいさつから、全く詰まらずさらさらと流れるように入っていく。聞く側が多かったため、人前でしゃべる大変さをあまり気にしてきませんでしたが、中執になり、サマーセミナー等を経験してから、説明することがいかに難しいかを知りました。

今日は何事も経験と思い、自分なりに原稿に工夫を凝らしたつもりでありましたが、満足のいく説明には程遠いものを感じました。

これから先もいろいろな場面で、人前でしゃべる機会があると思います。緊張せずに話ができるようになりたいものです。(あわっこ。)


全財務2011年春闘方針を決定

2011-02-02 22:51:12 | 日記

昨日は都内において、国公連合の第9回中央委員会が開催され、われわれ公務員にとってはかつて経験したことがないくらいに厳しい2011年春闘期を闘う方針が決定されました。

全財務も、それに先がけ1月29日に第100回中央委員会を開催し、2011年春闘方針を決定したわけですが、ダーツ師、ふく福さんがいずれも労働基本権や学習会の話を記載していることもあり、(立場上)私からは中央委員会での議論を踏まえたいくつかの課題の対応方針についてご報告させていただこうと思います。

1.公務員人件費問題への対応について
 春闘期から人勧期にかけての最重要課題となる可能性が高いわけですが、仮に政府から人件費削減に向けた具体的な提案が行われた場合には、政府への対応は当然のこと、公務員連絡会が掲げている交渉・協議に応じるための3要件が担保されているのかどうかを含め、組合員の皆さんへの十分な説明責任を果たしていくことが不可欠だと考えています。
(公務員連絡会が掲げている3要件)
○連合・公務労協・公務員連絡会が求める自律的労使関係制度の法的措置の実現が確実になること。
○政府がめざす人件費削減の必要性について、その全体像を含めて明確で納得がいく説明が行われること。
○必要な法案の国会提出については、公務員連絡会・国公連合との合意を前提とすること。

2.定員確保に向け
た取り組みについて
 これまで同様に、新規行政需要や職場実態を踏まえた「2012年度機構・定員要求」を当局に対置することとしますが、より実のある要求構築を行うためには、業務に精通している組合員の皆さんの積極的な参加が不可欠であるため、各職場段階での要求構築を従来よりも大幅に前倒しし、2月上旬から開始することとしました。

3.非常勤職員等の組織化について
 非常勤職員の皆さんの安定的な雇用の確保を含む処遇の改善は、質の高い行政サービスを実現する観点からも重要だと認識しています。具体的な取り組み方法については、4月の地本委員長・書記長会議において、「組織拡大に向けた工程表」とともに提案させていただきますが、それまでの間、非常勤職員の皆さんが職場でどのような悩みや不安を抱えているか、各職場段階で把握する取り組みに着手したいと考えています。

4.政治的影響力の拡大について
 国政選挙において、あたかも全財務が特定の政党の候補予定者のみを組織として支援しているとの誤解を持たれかねない懸念があることから、4月の地本委員長・書記長会議において、推薦決定手続きの透明性・納得性をより高めるための方策を検討することとし、組合員の皆さんに対しては、検討結果の報告にあわせて政治的影響力の必要性についてもあらためてご説明したいと考えています。

このほか、労働基本権確立、高齢雇用、行(二)職の処遇改善、人事評価制度など多岐にわたりご議論いただきましたが、いずれの課題も大変重要であると認識しており、今後スケジュール感を持った具体的な取り組みを進めていきたいと考えています。
組合員の皆さんのご協力をよろしくお願いいた
します。 (Nagano)


自律的な関係は構築できるのか?

2011-02-01 21:19:51 | 日記

先週の国公総連の中央委員会でも話題となりましたが、1月27日付の読売新聞の1面トップは衝撃的でありました。実際のところは、表立っては未だ成案の形にはなっていないようで、事務局サイドが発行部数日本一の新聞にリークし、断続的に観測気球を上げて世論の動向を見極めようとしているのかなという気がします。

「争議行為禁止規定は維持」という記事も気になりましたが、もうひとつ驚かされたのは「給与法に俸給表を規定する」という点です。読売の記事にもありましたが、これでは、最終的に国会の議決が必要なわけで、その点においては現行制度と何ら違いはありません。「公務員庁」との交渉に加え国会議員への働きかけも必要になる可能性があります。

そもそも、国会の承認を経る必要がある制度が「自律的」労使関係と言えるのでしょうか? 法律である以上、国会で修正される可能性もあるわけであり、また、それには従わなければなりません。さらには、否決されたときは、どうなるのでしょうか? 国会の承認が得られるまで、繰り返し交渉を行うのでしょうか? このような制度を「自律的」と呼称するのは、詐称なのではないでしょうか? 制度改革法案の国会への提出期限は3月中旬ですが、どのような形でまとまるのか非常に注目されるところです。

他方、パブリック・コメントの結果によれば、公務員への争議権の付与に反対する意見が多い等、相変わらず私たちに対する視線の厳しさを感じます。確かに公務員制度への理解が不十分という背景があり、一部には右翼の意見も入っているのかもしれませんが、多少なりとも制度改正に関心を持っている人々の意見ですので、無碍にもできないのかなとも思います。公務員制度改革の難しさをあらためて感じるわけですが、私たちが求めているのは労使関係の「正常化」であり、「世界標準への変更」でもあるので、世論の理解を得るべく努力しつつ、取組みを進めていかなければならないと思います。

【ふく福】