日本でのプレタポルテはバブルが弾けてお仕舞い。

1980年代、
先進国と言われた国、米・英・日の経済は右上がり曲線を描きました。
その時の為政者はレーガン・サッチャー・中曽根。
中でもとりわけベトナム戦争シンドロームが皆無であった
我が日本はオイルショックも無難にこなし、
ベビーブーマ世代は円高経済効果で「消費」に勤しみ生活謳歌、
一方企業経営者達は本業を忘れてしまう程「土地取引ゲーム」の明け暮れ。
だがしかし、
「何時までも有ると思うな親と金」
「驕る平家は久しからず」
「盛者必衰の理をあらわす」の
歴史通りにバブルが弾け、ゲームセット。
キャリアと持て囃された皆さんは
この後、それはそれは惨めな結果が待っていたのです。

プレタポルテの顧客は Petit Bourgeoisie の皆さん？

パリ五月革命以降、
1970年～80年代の20年間はプレタポルテ（高級既製服）が勃興し熟成した時代。
デザイナーさん側は別の機会に譲るとして、
彼ら・彼女らが創出した「服・服飾雑貨」を購入された方々は
ヨーロッパ諸国ではPetit Bourgeoisie の皆さんとなるのですが、
アメリカ社会ではキャリアガール・ウーマンの方々がこぞって購入。
日本では驚くなかれ
普通？のお嬢さん、
シングルキャリアガールの皆さん、
ダブルインカムノーキッズと言われた方々　が
ファッショナブル幻想に取り憑かれ我先に？お買い求めになりました。
彼女らが高級既製服（お値段がお高めのお洋服）購入可能にした
一番の原因は、彼女らの所得が多大で有った事ではなく、
「円がフラン・リラに対して相対的に交換レートが有利」になったからなのです。
通称、「円高」と言う代物。

リテイラー異変、高島屋・松坂屋

昨今の気候と同じく、リテイラー（小売店 =　retail store.）にも
異変の嵐が吹き荒れる始末。
高島屋さんが阪急・阪神連合（（H2O Retailing Corporation））との経営統合の破局。
油と（水）だったのか？、或いは、経済原則崩しか？
又、松坂屋・大丸連合（Ｊ.フロント リティリング）の銀座地区梃子入れ、
銀座松坂屋店に
「フォーエバー２１」が4/29、ゴールデンウィークスタート日オープン。
蝦夷の熊蘇（原日本人）、サントリーと麒麟（中国古代想像獣）も破談。
ひょっとしたら、「瓢箪から駒」が・・・・・。

東京地区、天候不順でスプリングコートが大売れ

この処、東京地区（全国的？）は天候異変に見舞われ
東京都心のデパート婦人服売り場ではコートの売上が良いとの事。
これは「春の婦人服売り場異変」。
この時節、東京都心デパートは
桜が舞い、新緑を迎え、穏やかな季節で
初夏商品及びゴールデンウィーク用商品で店頭を飾る頃合い。
にも関わらず、今週の真冬の寒さの重なる訪れ。
基本的にはおしゃれの方だけの
ほんの僅かな期間の必需品であるスプリングコートが
今年はこの寒さのお蔭で異常に売上好調。
長ーい「冬」を経て、漸く婦人服売り場に「春」が？

クーチュリエと素敵な女優・シンガーは持ちつ持たれつ関係

今となってはかなりの昔話ですが、
『Marlene Dietrich（マレーネ・ディートリッヒ）（1901～1992）
　Vivien Leigh（ヴィヴィアン・リー）（1913～1967）
　Ava Gardner（エヴァ・ガードナー）（1922～1990）
　Brigitte Bardot（ブリジット・バルドー）（1934～）
　　Pierre Balmain（ピエール・バルマン）（1914～1982）』

『Audrey Hepburn（オードリー・ヘプバーン）（1929～1993）
　　Hubert de Givenchy（ユベール・ド・ジバンシー）（1927～）』

『Catherine Deneuve（カトリーヌ・ドヌーヴ）（1943～）
　　Yves Saint-Laurent（イヴ・サン=ローラン）（1936～2008）』

『Anouk Aimée（アヌーク・エーメ）（1932～）
　　Emanuel Ungaro（エマニュエル・ウンガロ）（1933～）』

『Jeanne Moreau（ジャンヌ・モロー）（1928～）
　　Pierre Cardin（ピエール・カルダン）（1922～）』

『Sophia Loren（ソフィア・ローレン）（1934～）
　　Valentino Garavani（ヴァレンティノ・ガラバーニ）（1932～）』

やや最近では
『Madonna Louise Ciccone（マドンナ・ルイーズ・チッコーネ）（1958～）
　　Christian Lacroix（クリスチャンラクロワ）（1951～）
　　Jean-Paul GAULTIER（ジャン＝ポール・ゴルティエ）（1952～）』

『Monica Bellucci（モニカ・ベルッチ）（1964～）
　　John Galliano（ジョン・ガリアーノ）（1960～）』

これらの関係は
素敵な女性が服を纏って下さる事により（歩く広告塔）
デザイナーに取っては願ったり叶ったりのコラボレーションに。

日経BPのブランド調査でユニクロが№１に。

昨日、日経BPコンサルティングが発表した
「ブランド・ＪＡＰＡＮ２０１０」。
その内ブランド別消費者市場部門「総合力」ランキングトップ５０で
装飾ファッション関連でエントリーされたブランドは
ユニクロ　無印良品　ナイキ　と
僅か、３ブランド。
如何に、装飾ファッション関連ブランドが世に認知されていないか・・・。
しかしながら、その中でユニクロは何と№１にランク。
「調査は2009年9月同社の調査システム（AIDA）？を使い、約20万人のモニター？
から、企業・商品・サービスなど12分野で『評価する』ブランドを聞き出し、上位
1500ブランドをノミネート、その1500ブランドについて同年11月、
18歳以上約5万6000人の消費者及びビジネスパーソンが評価した。云々と」
説明されたいました。
ビジネスパーソンですから些かファッションに縁遠い方々が
多いのではないかと想像ができますが余りにもお粗末。
因みに、ユニクロの後塵を拝しているのは
グーグル、スタジオジプリ、ソニー、パナソニック、ニンテンドーＤＳ、
マグドナルド、ウィンドウズ、マイクロソフト、サントリー。
携帯で知らない語句調べ、時間潰しのゲーム、小腹が空いてバーグ、
最後は鬱憤晴らしで発泡酒。

各国 ファースト・レディもクチュールの顧客？

各国首脳の奥様・お嬢様も当然クチュールのお客様達？
一番メジャーな方は
Jacqueline Lee Bouvier Kennedy Onassis
（ジャクリーン・リー・ブービェ・ケネディ・オナシス）（1929～1994）
元ケネディ大統領夫人 。
彼女はVALENTINO（ヴァレンティノ・ガラバーニ）の大ファンでした。
世界の各国首脳は奥様共々国際会議に出席されます。
故にパーティードレスは必需品の筈。
一昨年超話題になった
Nicolas Sarközy（ニコラ・サルコジ）（1955～）フランス大統領現夫人の
Carla Bruni-Sarkozy（カーラ・ブルーニ・サルコジ）（1967～）さんは
元スーパーモデルのお一人。
彼女はCHANEL、Karl Lagerfeld（カール・ラガーフェルド）がお気に入り。
一方、James Gordon Brown（ゴードン・ブラウン）（1951～）イギリス首相夫人の
Sarah Brown（サラ・ブラウン）（1963～）さんは、地味目で不明。
又、女性首相である、
Angela Dorothea Merkel（アンゲラ・ドロテア・メルケル ）（1954～）さんは
理論物理学がお好きなので・・・・・。
お次はアメリカ大統領
Barack Hussein Obama, Jr. （バラク・フセイン・オバマ・ジュニア）（1961～）夫人の
Michelle Obama（ミシェル・オバマ）（1963～）さん。
彼女の大統領就任式後の舞踏会衣装、
オフホワイトワンショルダードレスのデザインは
Jason Wu（ジェイソン・ウー）（1982～）
彼はクーチュリエではなく、ニューヨークプレタポルテコレクション参加メンバー。

ブルジョワジーもクチュールの顧客

Bourgeoisie（ブルジョワジー 仏）、
さすがファッションの本場、フランスで生まれた言葉。
現代語に翻訳すると、金融、或いは、産業を束ねる資本家。
歴史を遡ると、土地簒奪者（王侯貴族）と精神簒奪者（聖職者）が
保持していた権力・権威を彼らから奪い取った主体（リーダー）が
ブルジョワジー（商工業を以てして巨万の富を得た方々）。
所謂、世界史の教科書で言う「フランス革命」（1789年）。
ブルボン王朝、ルイ１６世（1754～1793）、及び、
マリー・アントワネット（1755～1793）らは
フランス文化発信地、ヴェルサイユ宮殿から
パリ、テュイルリー宮殿への引っ越しを余儀なくされた事件。
この後、産業革命を経て、産業資本家がブルジョワジーに。
更に２０世紀を経過、２１世紀に突入し金融資本家が仲間入り。
フォーブス世界長者番付2010年版で４兆円を超える資産家は
Carlos Slim Helu & family（カルロス・スリム）
William Gates III（ビル・ゲイツ）
Warren Buffett（ウォーレン・バフェット）
彼らは新興ブルジョワジーで、何れの方々も「株」資産価値で
数字をたたき出している皆さん。
因みに、日本にお住まいの方々では
柳井正　　　ファーストリテイリング社長
佐治信忠 サントリー社長
森章 森トラスト社長
孫正義 ソフトバンク創業者
皆さんよくご存じの方々で彼らは資産５，０００億円以上をお持ちの方々。

クーチュリエはウィリアム王子の結婚式でウハウハ？

先週、あのダイアナ元皇太子妃（1961～1997）のご子息
William Arthur Philip Louis of Wales
（ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイス・オブ・ウェールズ）（1982～）が
今年の１１月に結婚されるとイギリスの新聞報道が話題に。
もし事実とすると、
先ず、注目は彼のお相手の「ウェディングドレス」のデザイナーは・・・。
この式に出席される方々は新しいお召しものを用意しなくては・・・。
列席される夥しいゲスト達のドレスは一体どのメゾンが・・・。
クーチュリエ（仏 couturier）のお客様争奪戦は如何に。

世襲貴族の皆さんもクチュール購入候補者

お次は、
世襲貴族である公・候・伯・子・男爵の奥様、ご令嬢の皆様。
現在の公国。

Grand Duchy of Luxembourg
（ルクセンブルグ大公国）
Principality of Monaco
（モナコ公国）
Principality of Liechtenstein
（リヒテンシュタイン公国）
Principality of Andorra ウルヘル司教と仏大統領との共同統治国
（アンドラ公国）

モナコ公国は昨今「黒マグロ」で話題に。
それよりも公道を疾駆する「Ｆ１」、
いやいやそれより何と言ってもモナコは
Grace Patricia Kelly（グレース・パトリシア・ケリー）（1929～1982）
彼女はモナコ大公レーニエ3世と結婚、
妊娠した際、お腹の膨らみからマスコミの視線を逸らす為
Hermès（エルメス）社の大きめなバッグで覆った
「Kelly bag（ケリー・バッグ）」。
又、Hermès（エルメス）社の「Birkin（バーキン）」も女優
Jane Birkin（ジェーン・バーキン）（1946～）の名前から。