CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-103「ダークグラス」(イタリア・フランス)

2023年05月02日 01時06分11秒 | イタリア映画
太陽と死は直視できない
 イタリア、ローマで娼婦ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生する。
 殺人鬼の4人目のターゲットになってしまったコールガールのディアナは、ある夜、執拗に追いかけられた末に、車が衝突する大事故に遭う。一命はとりとめたものの両目の視力を失ってしまったディアナは、同じ事故に巻き込まれて両親を亡くした中国人少年のチンとの間に特別な絆が生まれ、2人は一緒に暮らすことになる。
 しかし、そんな彼女たちを殺人鬼が付け狙う。(「作品資料」より)


 「サスペリア」「フェノミナ」等のダリオ・アルジェント監督の10年ぶりという最新作。

 日食から物語は始まる。

 主人公のディアナはコールガール。

 同じコールガールの女性が仕事帰りに襲われ、死亡する。

 ローマでは娼婦を狙った連続殺人が発生しており、ディアナも仕事の帰りに狙われ、運転していた車に追突され、他の車に衝突してしまう。

 事故によってディアナは命を取り留めたものの失明してしまう。

 ディアナは、訓練士のリータの助けと盲導犬によって何とか日常生活を送り、更に事故によって父親を亡くし、母親が昏睡状態である10歳の少年、チンと同居することになる。

 そんな中、ディアナを狙った白いバンが彼女の周囲で目撃され、ディアナはその恐怖から逃れようとする。

 盲目の女性が命を狙われるという話は、これまでにも何本か観た気がするな。

 犯人はすぐに判るというか、この人物しかいないだろうなと思う者であった。

 目の見えない苦しさに加え、命を狙われるという恐怖を描いた話である。

 同居することになり、更に一緒に殺人犯から逃げることになるチン。

 子供とはいえ、目の見えない者にとっては大きな助けになるのだろうな。

 殺人犯が追ってくるということで、リータの家に逃げ込み、更にそこから森の中、川の中へと逃げ込むが、川の中に何かいるんじゃないかなと思ったら、案の定。

 噛まれたと言っていたが、その後の状態は問題なしのようだったな。

 果たして、迫り来る殺人犯の魔手からディアナとチンは逃れることが出来るのか。

 犯人が職業だと言っていたことが、最後に活きてきて、決着については、「フェノミナ」を思い出すものがあったな。

 動機とか関係なく、盲目の女性が死に襲われる恐怖を描いた顛末は興味深いホラーであった。

/5

監督:ダリオ・アルジェント
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン
於:新宿武蔵野館

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