CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-211「キングダムI」(デンマーク)

2023年08月24日 00時52分26秒 | デンマーク映画
この建物が泣いたらとうなるんだろ
 コペンハーゲンの古い洗濯池の跡地に建てられた巨大病院キングダムに、暗黒の呪いがよみがえろうとしていた。
 スウェーデン人の神経外科医ヘルマーは、些細な理由で部下たちに当たり散らすことに快感を覚えている。医師長メースゴーの息子モッゲはセクシーな看護師に夢中で、メースゴーは“朝の空気運動”に力を入れる。
 やがて、キングダムに降霊術が趣味のドルッセ夫人が仮病で入院してくる。病院内のエレベーターで少女の泣き声を聞いた彼女は幽霊だと直感し、声の主を探し始めるが。(「作品資料」より)


 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」等のラース・フォン・トリアー監督が1994年に製作したTV映画。

 デンマークで視聴率50%を越える人気だったということから、劇場用として一本の作品に再編集され、日本でも1995年に公開されたらしいが、記憶になかったな。

 今回、最新作の公開と共に、デジタル修復版として公開された第一作目を鑑賞。

 全四話から構成されており、283分の作品。

 二話終了後に、さすがに休憩が入ったな。

 沼地に建てられた巨大病院キングダム。

 始まりは、降霊術に興味のあるドルッセ夫人が入院し、子供の泣き声を耳にし、調べ始めることから始まる。

 メインは、霊の調査であるが、キングダム病院に勤める医師たちの人間模様も描かれている。

 スウェーデンから来た医師、ヘルマーは不遜な態度で他の医師をバカにする言動も多く、他の医師たちとの折り合いが悪い。

 しかし、ある少女の手術ミスが噂されており、特に攻撃されているクロウスホイは、ヘルマーの医療ミスの証拠を掴もうとする。

 他にも、癌の研究に没頭する病理学者の驚きの行動など、非科学な霊の問題と医学、病理学の問題を織り交ぜている。

 霊的なホラーを期待すれば、若干物足りなさ、蛇足感があるかな。

 一話完結ではなく、物語は最後まで展開されていくのだが、幾つかの問題が最後に解決されようかというところであったが、必ずしも解決ではなく、新たな問題が噴出したという感じ。

 これで次作に続くということなのかな。

 霊の問題に加え、巨大病院の中で起こる問題などを描き、興味深い作品ではあった。

/5

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:エルンスト・フーゴ・イエアゴー、キルステン・ロルフェス、ジタ・ノルビー、ソーレン・ピルマーク、ピーター・ミュウギン、ウド・キア
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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