敵艦は恐れず沈める、だが人間は助けよう
1940年10月。イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ向かっていた。その途中で遭遇した船籍不明の船を撃沈するが、それは中立国ベルギー船籍の貨物船カバロ号だった。
コマンダンテ・カッペリーニのサルバトーレ・トーダロ艦長はカバロ号の乗組員たちを救助して最寄りの港まで . . . 本文を読む
命が大切なら、走れ
28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。
森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。彼らは毎晩訪れる“何か” . . . 本文を読む
信じなくても、馬鹿にするな
出家した弟ティーに会うため旅に出たタームは、ドンシンタム島の村にある寺院で、フンパヨンに魔術をかける彫刻家ジェットと出会う。タームはティーが前の僧院長を殺害して逃亡したという噂を耳にするが、弟が人を殺すことができるとは思えない。
その一方でタームは、曽祖父シンタムの人形に対する村人たちの盲信的な信仰に疑問を抱く。やがて村では女性が行方不明になったり死人が続出した . . . 本文を読む
ロバの前脚で触るな
マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリーとマーカス・バーネット。
ある日、彼らの亡き上司ハワード警部に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。
頼れるのはお互いだ . . . 本文を読む
本当に怖いのは、終わらないことでしょ
8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレは、偶然知り合った精神科医・新島小夜子の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。
やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていくが。(「作品資料」より)
黒澤清監督げ1998年に製作した同名作品を、セルフリメイクした作品。
オリジナ . . . 本文を読む
やはり手が出た
東京・三軒茶屋にある芸能プロダクションが入居する雑居ビルで多発する心霊現象を収めた「三茶のポルターガイスト」。同作が公開された後も、怪現象は続いていた。
数々のYouTuberやテレビの取材がやってきたものの、某テレビ番組では放送不可能とされ、その真相を突き止められなかった場所にオカルト編集者・角由紀子が再び潜入。定点カメラや降霊術、サーモグラフィ、物理学者・超心理学者らの . . . 本文を読む
あなたの犯した罪は何ですか
沖縄にある黒龍幇のアジトのビルでは、侠和会の田村と石沢、翁長が突撃の時を待っていた。一方、ビルの裏口には同じく侠和会の氷室と台湾人通訳・李の姿もあった。激しい銃撃戦の末、侠和会は黒龍幇を倒す。
数日後、東京に戻った氷室の携帯電話に、猿ぐつわをされ椅子に縛りつけられた息子・悠太の写真と、「お前を待っている。1人で来い」というメッセージが届く。
元妻・涼子から悠 . . . 本文を読む
早く弾きすぎました
ピアノ留学から帰国して伝統ある音楽大学に編入した湊人は、過去のトラウマのせいで思うようにピアノが弾けなくなってしまっていた。
そんなある日、湊人は、取り壊しが迫った旧講義棟の演奏室で、神秘的なピアノを奏でる雪乃と出会う。美しい旋律に強くひかれた湊人は曲名を尋ねるが、雪乃は秘密だという。2人は自然とひかれ合い、湊人は雪乃の明るく純粋なピアノの演奏に触れるうちに、再び音楽と . . . 本文を読む
どうせ欠けていますから
佐渡島の金山跡地で目を覚ました女。
過去の記憶がない彼女は清掃員の女キイに助けられ、キイがアカとクロという女の子と暮らす家に運ばれる。自分の名前すら思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。
そこで警備員の男アオと出会ったミドリは、彼もまた過去の記憶がないことを知り、次第にひかれ合っていくが。(「作品資料」より)
佐渡島を舞台 . . . 本文を読む
一緒にピザを食べよう
飼い猫のフロドとともにニューヨークに暮らすサミラ。大都会ゆえに不寛容な人もいるが、そんな街での日々も、愛する猫がいれば乗り切ることができる。
そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚に包まれる。そして隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。
何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサ . . . 本文を読む
10秒じゃ無理
家族の幸せを心から願う伊藤家の父・源太郎と、幸せを求め人生に迷う三姉妹、そして全てを包み込むマイペースな母・千鶴。
長女・由香は仕事は絶好調だが恋愛は絶不調、次女・里香は浮気されて離婚したのに“好きになってはいけない”原さんにひかれてしまい、三女・美香は婚約者と上手くいっていない。
ある日、千鶴からショッキングな告白をされた源太郎は、テレビに出演して不規則発言を連発。
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鼻血は恋なのか
霞ヶ浦農業高校の保健室には、今日もマドンナ先生こと遠山目当てに生徒たちが仮病を装って殺到していた。サイエンス部の部長で、学校一のエリートとして校内を牛耳っている榎木掘亜斗六も、マドンナの遠山にひそかに恋をしていた。
そんな中、前の学校で暴力沙汰を起こしたことが噂される転校生の森田三郎がこの高校に編入してくる。大学で不祥事を起こして左遷された岡野馬楠が、森田の担任を受け持つこ . . . 本文を読む
桃食べちゃいました
これまで数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言して人づきあいも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。
そんな彼女のもとに、中年の冴えない編集者・吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。
生きづらい世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わり始める。(「作品資料」よ . . . 本文を読む
近づいているんですかねぇ、真実に
たび重なるストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が、神社の長男に殺害された。女子大生からの被害届の受理を先延ばしにした警察が、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事で明らかになる。
県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が記事にしたと疑うが、身の潔白を証明しようとした千佳は一週間後に変死体で発見される。
後悔 . . . 本文を読む
雲が少ない、空襲があるかも
1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人のフィリップはナチスによる銃撃に遭い、恋人サラや家族を目の前で殺されてしまう。
2年後、フィリップは自身をフランス人と偽ってドイツ・フランクフルトの高級ホテルのレストランでウェイターとして働きながら、ナチス将校の夫を戦場に送り出した孤独な妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。
嘘 . . . 本文を読む